引用元:Fasandræberne (2014) - Photo Gallery - IMDb
北欧ミステリーの傑作、特捜部Qのパート2、2014年に公開された「キジ殺し」のネタバレを書いていきます!
特捜部Qは残酷な犯行とそれを追いかけるカールとアサドの攻防が魅力的な作品です。
前作の「檻の中の女」は長年監禁された女性を救おうとするお話でしたが、今回は十数年前に起こった暴行&レイプ殺人を解決しようとするお話です。
なので辛いシーンが前作よりも多いと思います><
しかし、カールとアサド、新しく配属される秘書のローセとのやり取りに救われる部分が多いのでおすすめです~。
では、いきますね。
アマゾンプライム会員の方オススメ。
ヤーアンスン刑事がカールに再捜査を依頼する
闇の中に覆面の顔が浮かび上がる。
女性がすでにこと切れた男性に向かって「トーマス!」と泣き叫ぶ。
覆面の人間がナイフを取り出すとさるぐつわをされた女性は恐怖のあまり泣き叫ぶ。
男性(Hans Henrik Voetmann)が泣きながら段ボールに資料をまとめている。
しばらくして男性はコペンハーゲン警察署の署内に到着し、雨の中建物を見つめる。
建物の中では殺人課の課長である、ヤコプスン(ソーレン・ピルマーク)の功績を讃えたパーティが行われていた。
ヤコプスン課長には様々な業績があり、ラース・ビャアン副課長(Morten Kirkskov)が「特捜部Qの新設も功績の一つです」と讃える。
しかし、同僚の一部は「一つしか業績がないし、アラブ人と酔っ払いの部署だろ」と馬鹿にする。
その陰口をアサド(ファレス・ファレス)は「ウケたよ」と苦々しく返した。
地下ではカール(ニコライ・リー・カース)が自転車殺人について調査し、仕事をしていた。
アサドは社交をしようとしないカールを連れ出そうとする。
新しく秘書が来ることになったので、コミュニケーションをとらせようというのだ。
パーティの会場に行くとアサドがローセ(Johanne Louise Schmidt)を紹介した。
話をしようとしないカールに対し、アサドはすでにローセと意気投合していた。
所在なく座っているカールに女性が笑いかけ、カールは思わず側に寄ろうとするが、女性が笑いかけていたのは別の男性だった。
ぶすくれたカールを見ながら、ローセは「いつもあんな感じ?」とアサドに問う。
アサドは「カールは仕事人間なんだ」と言い訳する。
カールはパーティの場にいる意味を見失ったので、その場から退散する。
すると署内で冒頭の男性に会う。
男性はカールの名前を知っており、「手紙を受け取ったか?」と問うが、カールには覚えがない。
「明日は日曜日だ」と言う男性だが、カールは今日は木曜日だ、といぶかしがる。
男性は切羽詰まった様子で、「再捜査をしてくれ」、と頼むが、カールは「時間ができたら(手紙を)見ます」とその場を去る。
家のソファでカールが寝ていて、携帯が鳴ってもカールが起きなかったので、義理の息子のイェスパ(Anton Honik)がカールを起こす。
三日前にイェスパが戻っていたというのに、カールは意識していなかったようだ。
携帯の内容は自殺を知らせるものだった。
昨夜の男性がバスタブで手首を切り、死んでいたのであった。
この男性は市警の元警部で、子供二人が殺害され90年代に退職していた。
部屋の中には「特捜部Q カール・マークへ」と書かれた段ボールがあり、猫が残されていた。
カールは特捜部Qに猫と段ボールを運び込む。
元警部の名前はヤーアンスンという。
ローセが猫の名前を尋ねても、カールは「キャット(猫)だ」といい加減だ。
しかし猫のトイレとオモチャは買ってきたというので、ローセは自分の部屋に猫を連れて行く。
カールはヤーアンスン元警部が退職した原因となった、子供二人の殺害事件を再調査するという。
双子の兄妹であったトーマスとマリーだが、マリーが最初にレイプされトーマスが殺されている。
しかしアサドは「この事件は解決されている」と指摘する。
ビャーネ・トゥーヤスンが自主したのだ。
アサドはヤーアンスンは精神障害を患って事件にとらわれているだけだ、と言うが、カールは自分の子供がなくなったのだから、その気持ちも分かる、と話す。
「特捜部Qの危機なんです。手つかずの事件が50件以上も残っているのに、何も解決できていない」とアサドは訴える。
しかし、カールはヤーアンスンが自分に再捜査を訴えたのに自分は無視したことを後悔し、自分には調べる義務があると考えていた。
「再捜査したい」と懇願するカールにアサドは折れた。
まずは自首して実刑を受けたビャーネ・トゥーヤスンから調査すると言うカール。
ビャーネは5年の実刑を受けたのに、3年で出所している。
一時的な精神障害があった、と弁護人のベント・クルムが訴えたためである。
この弁護人は権力者からしか依頼を受けないが、ビャーネは裕福な人物ではなかったため怪しいと踏んでいた。
寄宿学校の四人と捜査の開始
ヤーアンスンが集めた資料にあった写真にズームインしていく。
そこには赤いペンである少女の顔に印がつけられていた。
20年前、少女(サラ・ソフィー・ボウスニーナ)はある寄宿学校に入学する。
少女は部屋でタバコを吸い、ルームメイトに暴言を吐くような素行の悪い人間だった。
ある日、裕福な家系の出身で皆から王子様と噂されていたディトリウ(Marco Ilsø)とその友人であるウルレク(Philip Stilling)と行動するようになる。
3人は夜には森でビャーネ(Adam Ild Rohweder)と会い、酒やたばこを吸う仲になった。
ビャーネはディトリウいわく「下界」の人間で、ビャーネは少女に欲望を抱いているようであった。
現在。ビャーネ(Kristian Høgh Jeppesen)の自宅をカールとアサドが訪ねる。
ビャーネは車を整備中だった。
16歳の時の事件をまたほじくりかえすことにビャーネは怒っている。
カールはなぜレイプに二人も殺害して、三年で出所できたのかと疑問をぶつける。
どうやって高額な弁護人に依頼できたのか、という質問に、ビャーネは親が家を担保にして金を工面したのだ、と言い訳する。
マセラッティを持っていることに疑問をもつアサド。
68年製だが、自分で整備するのが趣味だというビャーネ。
高いのにどこから金を?というカールに、ビャーネは株だ、と言う。
株なんて、指南してほしいな、とアサド。
ビャーネは「信じなくてもいいけど、出所したころ株ブームだったんだよ」と二人を追い返した。
車の中で担保の件と株の売買の記録が合っているのかカールが問い合わせをしているが、矛盾はなかった。
ではこれでこの件は終了だ、とアサドは片づけようとする。
カールはどうしても元手がどこから出たのか、薬物をやっていた男が二人も殺せるのかが納得できない。
しかしカールは「君が疑問に思わないならこの件は終了だ」とアサドを見つめる。
アサドは渋々「まずはコーヒーを飲みましょう」と言うと、カールはニヤリと笑った。
高級住宅街。
家の中からテルマ(Beate Bille)が心配そうに海岸の桟橋にたたずむ二人の男性を見ている。
首にタトゥーが入った探偵(Peter Christoffersen)が男性(ピルウ・アスベック)にテルマの情事を撮影した写真を手渡す。
情事の相手は市の報道官であるフランク・ヘルモン(Dan Zahle)だと探偵は話す。
男性の携帯が鳴り、ビャーネの名前が表示される。
ビャーネは「刑事が来て昔のことを聞かれた」と男性に報告する。
特捜部Qのオフィス。
ローセが資料を整理し、壁に貼っていた。
カールは余計なことをするな、と気分を悪くするが、ローセは意に介さない。
資料は三つに分類されている。
マリーとトーマス事件、そして暴力事件、もう一つは異常な事件。
ビャーネの判決に疑問をもった警部は他にも関連する事件があったのでは、と疑問に思い捜査し始めるが、その途中で解雇され精神科に入れられ、日曜日や満月に執着し始めたのだというローセの分析だった。
アサドがマリーとトーマス事件に貼られていた写真に興味をもつ。
写真の裏には「匿名の緊急通報キアステン」と書かれている。
警部の記録によると、二人が殺された1時間後に、7キロ離れたところから通報があったとのことだった。しかし調書には記録がない。
アサドがキアステンとは誰だ?とローセに聞く。
おそらく写真に印があった女性「キアステン・マリーイ・ラスン」であろう。
カールはこの女性を探すことにする。
アサドはローセを「お手柄だ」と讃える。
資料庫。
通報の内容を確認しようとするが、オープンリールのためプレーヤーも運び込むはめになった。
テルマが、リッケが見つけたというエリーゼ・ググのドレスを試着している。
男性はそれをじっと見ており、「土曜は楽しんだか?」と尋ねる。
テルマは緊張しながら先週の土曜はそのリッケと会っていたのだ、と話す。
オフィスのトイレ。
男性(デヴィッド・デンシック)が清掃係の女性の髪を掴み、立ちながらセックスをしている。
終わると紙幣を掃除用具の中に放り込んだ。
男性が自分のオフィスに戻ると「ウルレク」と電話が入った。
ウルレクが「ディトリウか」と応じると、「テルマが浮気をしていて相手も判明している」と言うと、二人は待ち合わせの約束をする。
テルマの浮気相手であるフランク・ヘルモンが会食しているレストランの近くに車を停め、ディトリウとウルレクは張り込みをしている。
ディトリウはヤーアンスンが自殺したこと、警察がビャーネを嗅ぎまわっていることをウルレクに話す。
ウルレクは薬物を鼻から吸い込みながら話を聞いている。
ディトリウも薬を吸い込むと、フランク・ヘルモンが出てきた。
ウルレクとディトリウはフランク・ヘルモンに殴る蹴るの暴行を加える。
フランク・ヘルモンが動かなくなるまで殴ると、ウルレクはフランク・ヘルモンの腕から腕時計を抜き取り、立ち去る。
二人は暴行行為に興奮し、車を暴走させる。
カールはテープレコーダーを家に持ち込むが、イェスパが夕食の準備をしている。
カールはイェスパと明日夕食でもどうか、と言うと、イェスパは七時半には戻っているよ、と伝える。
カールは通報センターの通話内容を調べる。
ある通報がカールの興味を引いた。
受信係:通報センター。お名前は?
通報者:彼らは惨めな天使なの。空の断片が落ちて目に入る。
受信係:お名前を
通報者:キア…(泣き出す)
受信係:落ち着いて
通報者:実は…二人とも死んでいます。
受信係:名前と場所を教えて
通報者:お願い助けて。彼のキスで引き裂かれる。
特捜部Qのオフィス。
通報のテープを三人で聞く。
アサドはキアステンを探したが行方不明だ、と報告する。
ローセも、彼女は名前は昔のままだが住所不定で継母も20年会ってないと話す。
ホームレスの女性(ダニカ・クルチッチ)がブツブツ手元に向かってつぶやいている。
「子供たちと一緒に遊ぶ?」
そこに別の金髪の女性(Katrine Greis-Rosenthal)がやってきて、「キミー」と女性に話しかける。
金髪の女性は道端で体を売って生活をしていた。
キミーは子供が気になり近づくが、子供たちの保護者である男性が警戒し、キミーに「力になるよ」と話しかけるとキミーはいきなり男性に頭突きし、「近寄らないで」と言う。
キミーは立ち去る子供たちの前に幻覚を見ていた。
そこには制服を着た若き日のディトリウが立っていた。
浮かび上がるキミーの存在
キアステンの継母の自宅。
キアステンとは20年会っていない、という継母カサンドラ(Diana Axelsen)。
キアステンは手におえない子供で、父親の死後寄宿学校に行かせたのだ。
そのことに特に継母は罪悪感もない様子。
最後に会ったのはいつか、というカールの質問に、「先週留守中に戻ったようだ」と継母。
パーティをしたかのように部屋中を荒れ放題にして、2日後キアステン用の口座が空になっていたという。
警察に知らせなかったのは、アメリカかインドにでも行ったのだと思ったかららしい。
ビャーネを知っているか、との質問に継母は「知らない、物理の先生の話なら聞いている」
というのでカールとアサドがきょとんとすると、継母は「レイプされたって」とこの話を知らないのか、といった様子で驚き見つめる。
学校。
子供たちが授業を終え帰っていく。
カールとアサドが教師のクラウス(Henning Valin Jakobsen)を訪ねた。
20年前、雨の夜、キアステンがずぶ濡れになってクラウスの部屋を訪ねた。
寮の部屋は友達の彼氏が来ているから入れないというキアステン。
「先生は女子に人気だ」と言いながら、キアステンは服を脱ぎ始める。
秘密にするわ、とキアステンが約束し、二人はセックスをする。
情事が終わり、キアステンはクラウスの隣に寝転がると、突然「助けて!」と泣き始め、自分を殴ったのだった。
それで告訴されたのか?とクラウスにカールが聞く。
「取り調べを受け、フェンスマーク森の事件でも疑いをかけられた」と話すクラウス。
それにもかかわらず、不祥事を隠したい学校から指示が出て起訴はされず、キアステンは起訴を取り下げて学校を解雇されそれで事件は終わったとのことだった。
カールとアサドは警部がフェンスマーク森の事件に関しても記録を残しているか調べようと決める。
ウルレクが所有する豪邸。
森で狩りをするために狩猟仲間が集まっている。
豪華な賞が用意された狩りの今回の獲物はシマウマだった。
ベント・クルム(Hans Henrik Clemensen)がウルレクとディトリウに話しかける。
警察が嗅ぎまわっていること、キアステンの捜査も行われていることが報告された。
ディトリウとウルレクは探偵のオールベクにキアステンの捜索を指示し、「この際ケリをつけよう」と話す。
ホームレスが集まっている界隈をキミーが歩いている。
すると遠目でホームレスたちから事情を聞く男の姿を見止める。
探偵のオールベクがキミーの昔の写真、つまりキアステンの写真を配って行方を探っていたのだ。
恐れをなしキミーは自分の隠れ家に逃げる。
使われていない貨物列車の中でキミーは手元の鞄に「怖がらないで」と話しかける。
そして部屋の奥の暗がりにいるディトリウの幻覚に「そっとしておいて」と訴えた。
フェンスマーク森。
暴行の現場をカールとアサドが訪れる。
被害者は袋をかぶせられ、一人の男、一人の女の声を聞き気絶する。
発見されたときは全裸で放置されていた。
そこを少し歩くと、キアステンたちが通っていた寄宿学校にたどり着いた。
カールは「日曜日か 警部は冴えてた」と確信する。
寄宿学校では寮に住んでいて門限があり、授業がないのは日曜日だけ。
双子の殺害は日曜で、森でのレイプも日曜日だった。
特捜部Qのオフィス。
箱の中の資料を見直していると、すべてが日曜日に起こった事件だったことが分かる。
コーヒーを淹れたのは誰だ?とカールは確認し、アサドが「ローセです」というと「よし」と言ってコーヒーに飛びつく。
ローセのオフィスでは猫がくつろいでいる。
ローセは寄宿学校の卒業生に連絡し、キアステンがディトリウ・プラムと交際していた、と突き止める。
アサドはディトリウ・プラムのことをよく知らない。
ローセがディトリウはホテル王で、病院や会社もいくつか経営しているオリンピックの出資者でもある、と説明した。
対してキミーは一匹狼で、謎が多い人物だという。
その中でも、ディトリウとウルレク・デュブルの名前が挙がった。
もっと詳しく当時の事情を明らかにするために、寄宿学校の卒業生全員に電話を聞け、とカールはローセに残業を指示する。
アサドは頑張れ、と声をかけるが、ローセは勘弁してよ!と呆れる。
カールは当然といったように作業を続け、アサドは笑う。
危機を感じ始めるディトリウたち
病院。
傷だらけのフランク・ヘルモンがベッドに横たわっているところを、ディトリウが訪れる。
その病院の従業員はディトリウの関係者でもあるので、フランク・ヘルモンが自分を襲ったのはディトリウだ、と話して回っていることが耳に入ったらしい。
ディトリウは顧問にフランク・ヘルモンを雇うから、自分のこともテルマのことも忘れろ、と話す。
フランクの反応が薄いが、ディトリウが鼻に通された管を直し、「商談成立か?」と聞くとフランクは頷く。
ディトリウはフランクの写真を写した。
ディトリウの自宅。ディトリウは子供を抱き上げて優しく微笑むが、カールとアサドが訪れているのを見ると少し表情が硬くなった。
テルマに調子はどうだ、と話すがテルマも表情が硬く、キスは拒まれた。
その様子をアサドが見ている。
海が見える見晴の良い部屋に通された二人。
カールはキアステンはどんな人間だったのか、ディトリウから聞き出す。
ディトリウは「キミーとは何ヶ月かデートをしたが、一言でいえば彼女は『異常』。泥酔はするし嫉妬もひどいし暴力も振るう、それで別れた」と話す。
その後キミーとは会っていない、とディトリウが話したとき、コーヒーの準備をしているテルマがガラスを落とした音が聞こえた。
アサドはテルマを手伝いにいく、とその場を離れた。
ビャーネの事件のことを聞くと、ディトリウは「大麻を一緒に吸ったことがある。事件にはぞっとする」と話す。
アサドが昔水槽を落としたことを話すと、テルマは「生き物を飼う人に見えない」と笑った。
アサドは「生き物じゃない、パートナーです」と話した。
ディトリウの邸宅を辞するとき、水牛の頭のはく製があるのを見る。
写真もあり、ウルレク・デュブルとベント・クルムが映っていた。
アサドとカールはいつものアサドいきつけのレストランにいて食事をしている。
ウルレクとクルムが怪しいこと、テルマが怯えていることを話し合っていると、カールの電話が鳴る。
スピーカーフォンにしたいがカールは操作方法が分からない。
アサドが貸して、といってもカールは貸さず、やり方が分からなかった、と結局電話を続ける。
アサドは呆れているが、内容をカールから聞く。
電話の内容は、中央駅の近くで数週間前にキミーを見た、という証言を得たというものだった。
カールが家に帰ると、イェスパの「クソな食事をありがとう」という書置きがあった。
すっかり夕食のことを忘れていたのだ。
イェスパに話しかけようとするが、大音量の音楽が鳴っていたので放っておくカール。
中央駅。
フランク・ヘルモン報道官の怪我をした顔が大写しになった新聞が売られている。
その内容は「報道官が移民に襲われる」というものだった。
アサドはキミーのことを聞いて回る。
特捜部Qのオフィス。
アサドが首にタトゥーのある男がキミーを探していることが分かった、ティーネという友達もいるらしいと報告する。
自分たちが探し始めたすぐ後に、偶然に誰かが探し始めたのか、あるいは捜査が筒抜けか、といぶかるアサドとカール。
車の中で張り込みをしているオールベク。
ティーネを見つけると薬を取り出し、ティーネに近寄る。
キミーの隠れ家。
鞄の中に話しかけているキミーは酒を飲んでいる。
奥の暗がりにいつもの幻覚の姿を見たと思ったが、それは探偵のオールベクだった。
オールベクに襲いかかられキミーは必死に反撃するが、鞄は取ることができなかった。
オールベクが銃を発砲してきたため、キミーは仕方なく逃げる。
キミーは追手から隠れるためにティーネの部屋に泊めてもらおうとする。
しかし部屋に入るとキミーの寄宿学校時代の写真が置かれていた。
ティーネは薬を打っていたようで、横たわってキミーが質問しても明瞭に答えられない。
誰からこの写真をもらったのか、誰と話したのかキミーは聞き出そうとする。
ティーネは「あんたを助けたくて…古い友人といってたがそれ以上はわからない」と言い残し、亡くなった。
キミーは泣きながら昔のことを思い出す。
森でディトリウと銃を持ち、遊んでいるキミー。
興奮して二人でキスをしていると、風紀委員の少年に見られ、ディトリウは「パパに怒られる」と怒る。
ある日、風紀委員を丸め込むためにディトリウとウルレク、キミーは待ち伏せしていた。
風紀委員の少年をウルレクが押さえ、ディトリウがバスケットボールを顔に打ち付ける。
大人しくなるとキミーが少年の腹を笑いながら何度も蹴った。
泡を吹き死んでいるティーネを見守りながら泣くキミー。
そこにティーネの居場所を突き止めたカールとアサドがやってくる。
二人が踏み込んだとき、キミーは階段を下りて逃げ、カールもそれを追うがアサドは遅れる。
路地裏でキミーとカールが対峙する。
パイプを持って応戦しようとするキミーに、カールは怯えさせないために銃を置いた。
「助けに来たのだ」と説得しようと近づく。
一瞬カールの声を聞いたかのように目をつぶるキミーだったが、次の瞬間カールの右側頭部を殴打した。
自分を殺そうとしているのだ、となおもパイプを振りかざそうとするキミーに、カールは「トーマスとマリーの事件を通報しようとしたんだろう?」と倒れ込みながらも話しかける。
冷静になったキミーは構わないでほしいと言い捨て逃げる。
捜査の妨害とキミーと仲間たちの犯行
キミーの隠れ家は警察の捜査が入っている。
そこをヤコプスン課長とカールとアサドが歩いている。
カールは鼻をガーゼで覆われていて、頭を押さえながら「キミーが殺されてしまう」、と課長に訴えた。
アサドは「あなたが殺されそうだった」と心配し、ヤコプスン課長は「いったい誰が容疑者なのか、手がかりはキミーと薬物で死んだ女だけだ」と、そもそも事件を再捜査することに疑問を呈する。
カールはそこで、キミーを狙っているのはディトリウ・プラムやウルレク・デュブレであると明かす。
大物二人の名前に信じられないというヤコプスン。
そのとき、キミーの部屋を捜査していた警官から驚きの声が上がる。
カールとアサドが部屋に入り、ベッドの上に置かれた鞄を目にする。
鞄は空いていて、そこにはミイラ化した胎児が布にくるまれて保管されていた。
カールはアサドに指示し、ローセに病院を調べさせろといった。
その後、カールは倒れた。
オールベクとディトリウが人気のないところで密会している。
キミーを逃したオールベクを、ディトリウは解雇した。
オールベクと別れ車に乗り込むと、ウルレクが助手席にいる。
警察が探しているが、その前にキミーを捕まえる、そのために20年前から備えているとウルレクを説得するディトリウ。
カールが運び込まれた病院。
ベッド脇でパソコンを持ち込み、資料を読んでいるアサドにコーヒーを持ってくるローセ。
「こんな破壊的な人見たことない、ついていけない」とローセは話す。
アサドは「君が必要だ」と説得する。
「よく耐えられるわね」というローセにアサドは「彼には俺しか」と笑う。
ローセは調査した病院の、94年6月の記録をアサドに手渡す。
キミーがジムのシャワールームで傷だらけの体を洗っている。
20年前、湖で泳いでいたことを思い出す。
水から上がるとディトリウとキスをする。
ディトリウは、クラウスが担当している物理の単位を落としそうだからクラウスを追い出したい、とキミーに話す。
レイプ事件で追い出したいから、キミーに手伝えというのだった。
最初は断るキミーだったが、不機嫌になるディトリウの顔をみて「どうやるの?」と聞いた。
クラウスとセックスし、訴えた後キミーはディトリウのところへ行った。
「プリンセス」といってディトリウは抱きしめてくれる。
その後しばらく犯罪行為と、ディトリウとキミーとの愛欲の日々が続く。
キミーはある日陽性のしるしが出た妊娠検査薬を持ってトイレにたたずんでいた。
カールが目を覚ます。
すぐに捜査のことを気にするカールをアサドは心配する。
仕方なく、アサドは94年6月16日のゲントフテ病院での記録を話して聞かせる。
「若い女性が血だらけで来院。レイプ被害を受けた模様。犯人の名前は言わなかった。女性は妊娠4ヶ月、胎児は死亡、中絶の準備中姿を消した。女性の身元は不明」
カールは6月16日は双子が殺害された4日後だということに気づく。
アサドはキミー捜索の増員要請が却下されたことを報告する。
課長の報告かとカールは考えたがアサドは違う力が働いたと推測する。
警察署。
交通安全キャンペーンがあるため車が出払っているのだ、と話すヤコプスン課長。
そこには副課長であるラース・ビャアンも呼ばれている。
カールとアサドは警察本部長がディトリウたちと同じ学校を卒業したこと、今でも強いつながりがあることを話す。
本部長の指示で交通安全を優先するのか、特捜部Qの捜査も監視されていたのか、ヤコプスン課長を問い詰めるカール。
ヤコプスン課長がビャアンをみやると、ビャアンは「捜査ファイルを見たいと言われた」とこともなげに言う。
「目撃者が消される」と訴えるカールに、ヤコプスンはキャンペーンを中止し、警官をキミーの捜索に増員しろ、と指示する。
シャワールームに座るキミー。
ティーネが持っていたキミーの若いころの写真が印刷された紙の裏に番号が書かれていた。
三つ編みをし、髪を結いあげるキミー。
アサドとカールは車に乗りキミーを捜索している。
痛み止めを飲み、すでに捜索したノアブロ地区を捜査しようとするカールを心配し、アサドは「自宅に送る」と言う。
カールが彼女を見つけようとするのは無理だ、と言い、キミーは共犯であなたを殺そうとしたとアサドは話す。
カールはキミーは通報者で、子供もなくしたのだ、絶対に殺させないと言う。
まずは落ち着かせようとするアサドに対して激昂し、運転中のアサドを襲うカール。
固まった雰囲気の中、キミーがオブロ・プールで目撃された、と無線が入る。
シャワールームを捜索するカールとアサド。
手が震えるカールは、脱衣籠に注目しあさる。
ひっくり返すとパーカーやズボンが一式入っていた。
プリペイド式携帯の部品、そして一部切り取られたキミーの卒業写真が丸められている。
キミーはウィッグで着飾り、オールベクが通うクラブに現れた。
バーカウンターで飲み物を注文すると、オールベクに視線を送る。
オールベクの住む高層マンションに一緒に入るキミー。
しかし、オールベクに殴られて机に伏せられる。気づかれていたのだった。
キミーはオールベクが銃を取りに行く間、机の上にあった万年筆を持った。
オールベクがキミーの頭に銃を突きつけた瞬間、キミーは万年筆をオールベクの脚に指す。
銃を奪い、オールベクを窓際に追い詰めて柵を乗り越えさせる。
そして「雇い主は?」と聞く。
オールベクから「ディトリウだ」と聞くと、「行って」と指示する。
頭に銃をつきつけ、「行って」と再び指示すると、オールベクは銃を奪い返そうと動き、キミーはそれを避けた。
つかみ損ねたオールベクはそのまま下へ落ちていく。
オールベクの落下現場。
カールとアサドが到着し、バクに捜査状況を確認する。
バクがパソコンをカールに見せると、オールベクが以前調査したテルマとフランク・ヘルモンの浮気現場を撮影した写真があった。
これでディトリウとつながった。
しかし、携帯電話はまだ発見されず、カールはキミーが持っていると推察する。
携帯の捜索をさせたところ、コペンハーゲン北部を移動中で、信号は消えたがヘレルプ方面に向かったとのことだった。
ベズベック地区のディトリウの家が近いため、そこへ向かうことにする。
キミーは既にディトリウの家の前で様子をうかがっていた。
銃をディトリウに向けるが、なかなか撃てない。
昔のディトリウを思い出していた。
そこにパトカーのサイレンが聞こえ、キミーは逃亡するが警官に発見される。
カールはもう無事だ、と言うが、キミーは空を見つめる。
警官に事情を聞かれるディトリウのところに押しかけるカール。
キミーの身柄は確保したからもう手出しはできないとディトリウに指を突きつける。
ディトリウはニヤリと笑う。
カールを止めながら、アサドはテルマがうつむいているのを確認していた。
キミーを助けたいカール
ロッカーが並ぶシャワールームで体を流すカール。
特捜部Qの部屋に行くと、アサドが資料を手にし、ヤコプスン課長が暗い表情で立っている。
アサドがカールに資料を渡す。それは手紙だった。
「あなたの血を味わい魂を満たしたい」「あなたを引き裂く」
ローセが、これは20年間キミーがディトリウに送った手紙だと説明。
「ドライバーで目を突き刺したい」という内容もあったとアサドが明かす。
筆跡はキミーと一致している。
ヤコプスン課長は、検事にディトリウとウルレクの起訴は難しいと言われたと話す。
キミーが脅迫めいた手紙を送っていたことが原因だ。
オールベクとの方向から突き止めることも無理だという。
ディトリウとの仕事でも違法性は見つからず、オールベクのアパートからはキミーの毛髪や指紋が採取されていて、キミーがオールベク殺しの容疑者とされているからだ。
手ごわい弁護士がついているディトリウに対しキミーは病院送りにされるだろうという見通しだった。
カールは資料庫に行くと、そこらじゅうに資料をぶちまけて暴れた。
キミーの留置場を訪れるカール。
カールはキミーに、人を信じられない点で自分たちは似ている、と話し始める。
「楽になりたいと思う朝もあるが、それはやらない。きみたちのためだ」
「君のような人が俺を必要とする」
「君たちが更生するのが俺の目的だ」
キミーはカールに向き直る。
「赤ん坊はディトリウとの子か」とカールに、キミーは泣きながら頷く。
ディトリウたちの犯罪を立証するために協力してほしい、と話すカール。
すると、キミーは「ウルレクには収集癖がある」と、被害者の髪や持ち物を戦利品にして保管していると話し始める。
カールは明日の朝裁判にいくとき、自分が送るとキミーに約束をする。
カールはアサドに、ウルレクの邸宅に侵入すると話す。
アサドはやりすぎだと言うが、令状は後でもらうとカール。
「来るだろう?いやなら来るな」と言うカールに、アサドは折れ具体策を聞き出そうとする。
それは特になさそうなので、アサドがどこかに電話をし始める。
車の中でテルマと会うアサド。
ディトリウたちの起こした事件の資料を見ているテルマ。
協力したら殺される、と怯えるテルマに、アサドはディトリウと会うことはもうないと説得する。
するとテルマは、「ウルレクは仕事以外は家に閉じこもっている。しかし私が弱点だ」と話す。
テルマはウルレクに電話をし、助けてくれと話す。
1時間後に会う約束をした二人。
メイドに身支度され出かけるウルレク。
外ではカールとアサドが待っており、出かけたのを見計らって侵入を試みる。
ガラスを叩き割って鍵を開けるカールに、アサドは「大胆ですね」と汗をかく。
ホテルではテルマがウルレクをひきつけている。
動物のはく製がたくさん飾られている邸宅の中。
ウルレクはテルマと話しているが、警備会社からセンサーが作動したという通報を受け現場に向かうことにする。
寝室を探すカールとアサド。
ある部屋に入るとベッドに寝ているメイドの女性が起き叫びだす。
フランス語で叫ぶので、アサドが警察だと名乗り、フランス語で対応する。
ウルレクしか入れない部屋を聞くと、女性は上にあると言った。
上の階の部屋に入ると、SMの道具がたくさん並んでいる。
部屋を捜索してもなかなか目当てのものは見つからない。
邸宅に急ぐウルレクはディトリウに報告する。
ディトリウは誤作動だろうというが、ウルレクは焦り、電話でミロを呼び出す。
SM部屋を探すカールは、写真パネルの裏に箱が隠されているのを見つける。
手袋をはめ、箱を取り出すと中から犠牲者のものがたくさん出てきた。
それらのものを袋に詰めているところに車が到着した音がする。
庭を逃げているとカールが突然立ち止まり、膝折れる。
近づいてきたアサドの胸にも矢が刺さり、アサドも倒れて暗転。
20年前。
キミーがディトリウに妊娠したことを告げる。
お腹を触るか、とディトリウに聞いても彼は拒否した。
そこに声がし、「マリーが兄と留守番をする」という報告があった。
ディトリウ、ウルレク、ビャーネ、キミーの四人はマリーとトーマス・ヤーアンスンの家に覆面をして立っていた。
マリーは殴られて気絶した兄を抱いてなぜ?と泣いている。
マリーも蹴られ、昏倒し、さらにトーマスも殴られる。
トーマスのしていた首飾りをウルレクが奪う。
マリーを犯そうとするビャーネを制し、ディトリウがキミーを見つめたあとマリーをうつ伏せにさせパンツを下した。
レイプの場面を見ようと、ウルレクがトーマスから目を離した隙にトーマスが手を挙げ、覆面をはぎ取った。
顔を見られたためディトリウが頷き、ウルレクにトーマスをナイフで殺させる。
キミーは逃げ、通報しているところにディトリウがやってきた。
キミーは二度と会わない、とディトリウに告げ、実家へと戻る。
具合が悪く、キミーが実家のベッドで横になっているが、目覚めると覆面をした二人組がいて抑えられ、腹部を殴られ続けた。
キミーは何とかして窓を割り逃げると、病院に駆け込むが足の間は血だらけだった。
現在。
キミーが目を覚ます。
護送するために来た警官にカールの居場所を聞いたが、来ていないという。
手錠をするために壁を向き、警官の隙をついて頭突きをしキミーは逃走する。
カールが目を覚ます。
目の前には咆哮をあげるチーターの檻があった。
見まわすと後ろ手に足も縛られ一人で寝かされており、周りにはダチョウやワオキツネザルなど、珍しい動物が収容された檻が並んでいた。
男がやってきて、カールの脚をもち引きずり始める。
森の中ではディトリウとウルレクが車の横でカールとアサドをどう始末するか話をしている。
車に乗せ、泥酔し橋から落ち、相棒と溺死したように見せかける計画だ。
肉が切り分けられ並んでいる場所にアサドが寝かせられており、そこにカールも引きずられてくる。
カールは男に漏斗を口に突っ込まれ、酒を飲まされる。
アサドはその様子を見ている。
男が見えてないところで、カールは誰かが部屋を横切ったのに気づく。
男が檻のある部屋の様子を見に行くと、斧で胸をさされ頭をかち割られた。
キミーが侵入していたのだ。
ディトリウが戻ってくる。
キミーはカールに酒を吐かせた。
ライフル銃に気づくと弾丸を込め始め物音がしたところに向かう。
カールはそれをとめようと声をかける。
ディトリウが「ミロ」と呼びながら部屋に入るが、ミロは血を流して死んでいる。
カールとアサドは気絶しているふりをする。
電気が消え、キミーがディトリウに向かって発砲する。
弾丸は後ろの壁に当たった。
音を聞いてウルレクも慌てて銃を準備し向かう。
アサドは鉄材に手を縛っている結束バンドをこすり付け、切ることに成功する。
キミーは檻の並ぶ部屋でディトリウを追い詰めていく。
アサドがカールの拘束をとき、銃に弾を込めるとカールとアサドもキミーたちを追う。
するとどこからか弾丸が放たれカールの足元をかすっていった。
カールはアサドに援護させ、銃が放たれた方角に向かっていく。
ウルレクがカールたちを狙っていた。
キミーがディトリウを探して去ったのを見計らって、ディトリウはコソコソと脱出場所を探している。
後ろに回り込んだキミーがディトリウの頭を殴り、昏倒させた。
カールは弾丸が飛んでくる方角に向かってタイミングを見計らって走るが、肩に弾が当たり倒れ込む。
方角を見定めたアサドがウルレクの銃を撃ち、カールはキミーのいる方向へ向かう。
ディトリウを呼ぶウルレクがいる場所を発見し、アサドは今度はウルレクの頭を狙い撃ちした。
額に命中した弾はウルレクの息の根を止めていた。
キミーはディトリウにガソリンをかけている。
カールは現場に到着し、キミーが火を点けさせるのを止めようとする。
「二人は捕まったのだから、もう終わったのだ」と説得するカール。
「まだ間に合う」というカールだが、キミーはディトリウを見つめて
「愛してる」と言った。
ディトリウが「プリンセス」と言うと、キミーはガソリンに向かって銃を放ち、火を点けた。
ディトリウの体は炎で包まれ、キミーの体も燃えていく。
キミーを助けようとするカールをアサドが「もう十分だ」と止め、二人はその場を離れる。
特捜部Qのオフィス。
事件のあらましを伝えるテレビの音声が響く。
カールの手の震えは止まっていた。
アサドがコーヒーを淹れ、カールの前に置く。
ローセが資料を片づけ、写真が貼られていた壁にはなにもなくなっていた。
机の上にヤーアンスン警部が飼っていた猫が飛び乗る。
カールは家にそのまま帰り、イェスパの部屋の扉をノックする。
終わり。
まとめ
最後は格闘シーンで終わるのがサスペンスって定石なような気がしますが、今回もそうでしたね~。
簡単にまとめてみます!
- 事件は20数年前で調べるうちに一件だけではなかったことがわかる
- 権力者が欲望を意のままに操っている
- 事件の加害者が今度は被害者になる
- カールは結局人間を信じたい
- アサドはカールには頼れるのが自分しかいないと思っている
- ローセはちょっとカールにはついていけない
権力者が弱いものから搾取して、自分の犯罪をも隠している、暴力を趣味としていても問題にもならないっていうのは、法が頼りな一般市民にとってはとても恐ろしいことです。
今回のことで、カールは無愛想で一見そうは見えないけど、本当は人間を信じたいのかな~と思えました。
だけど最後、キミーがディトリウに「愛してる」って言ったのはビックリしました。
暴力的な性向をもった二人が気が合ったのか、子供の父親だからなのか…。
キミーが口封じに追われているだけでなく、キミーも彼らに復讐したかったんだというふうにも捉えられますね。
小説はもっと容疑者たちがどうしようもない悪人に書かれていますが、映画は人間らしい部分があるから余計に感情が片付かないところがあります~。
DVDは中古しかないようです(2022年9月時点)
小説と比べてみても面白いです。
ポケミスの表紙が好きなんですけど、すぐAmazonでは在庫なくなっちゃうみたいですね~。
参考