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映画やドラマをネタバレを知りつつ楽しみたい人へ。洋画、洋ドラを中心に最後まであらすじを書き記していきます。

【特捜部Q キジ殺し】ネタバレ!過去の犯行を追う内に本当に裁くべき人物が明らかに

特捜部Qキジ殺しのイメージ

引用元:Fasandræberne (2014) - Photo Gallery - IMDb

 

北欧ミステリーの傑作、特捜部Qのパート2、2014年に公開された「キジ殺し」のネタバレを書いていきます!

特捜部Qは残酷な犯行とそれを追いかけるカールとアサドの攻防が魅力的な作品です。
前作の「檻の中の女」は長年監禁された女性を救おうとするお話でしたが、今回は十数年前に起こった暴行&レイプ殺人を解決しようとするお話です。

なので辛いシーンが前作よりも多いと思います><

しかし、カールとアサド、新しく配属される秘書のローセとのやり取りに救われる部分が多いのでおすすめです~。

では、いきますね。

 

 

ヤーアンスン刑事がカールに再捜査を依頼する

闇の中に覆面の顔が浮かび上がる。

女性がすでにこと切れた男性に向かって「トーマス!」と泣き叫ぶ。

覆面の人間がナイフを取り出すとさるぐつわをされた女性は恐怖のあまり泣き叫ぶ。

 

男性(Hans Henrik Voetmann)が泣きながら段ボールに資料をまとめている。
しばらくして男性はコペンハーゲン警察署の署内に到着し、雨の中建物を見つめる。

 

建物の中では殺人課の課長である、ヤコプスン(ソーレン・ピルマーク)の功績を讃えたパーティが行われていた。

ヤコプスン課長には様々な業績があり、ラース・ビャアン副課長(Morten Kirkskov)が「特捜部Qの新設も功績の一つです」と讃える。
しかし、同僚の一部は「一つしか業績がないし、アラブ人と酔っ払いの部署だろ」と馬鹿にする。

その陰口をアサド(ファレス・ファレス)は「ウケたよ」と苦々しく返した。

 

地下ではカール(ニコライ・リー・カース)が自転車殺人について調査し、仕事をしていた。

アサドは社交をしようとしないカールを連れ出そうとする。
新しく秘書が来ることになったので、コミュニケーションをとらせようというのだ。

パーティの会場に行くとアサドがローセ(Johanne Louise Schmidt)を紹介した。
話をしようとしないカールに対し、アサドはすでにローセと意気投合していた。

所在なく座っているカールに女性が笑いかけ、カールは思わず側に寄ろうとするが、女性が笑いかけていたのは別の男性だった。

ぶすくれたカールを見ながら、ローセは「いつもあんな感じ?」とアサドに問う。
アサドは「カールは仕事人間なんだ」と言い訳する。

 

カールはパーティの場にいる意味を見失ったので、その場から退散する。
すると署内で冒頭の男性に会う。

男性はカールの名前を知っており、「手紙を受け取ったか?」と問うが、カールには覚えがない。

「明日は日曜日だ」と言う男性だが、カールは今日は木曜日だ、といぶかしがる。
男性は切羽詰まった様子で、「再捜査をしてくれ」、と頼むが、カールは「時間ができたら(手紙を)見ます」とその場を去る。

 

家のソファでカールが寝ていて、携帯が鳴ってもカールが起きなかったので、義理の息子のイェスパ(Anton Honik)がカールを起こす。
三日前にイェスパが戻っていたというのに、カールは意識していなかったようだ。

 

携帯の内容は自殺を知らせるものだった。

昨夜の男性がバスタブで手首を切り、死んでいたのであった。
この男性は市警の元警部で、子供二人が殺害され90年代に退職していた。

部屋の中には「特捜部Q カール・マークへ」と書かれた段ボールがあり、猫が残されていた。

カールは特捜部Qに猫と段ボールを運び込む。
元警部の名前はヤーアンスンという。

ローセが猫の名前を尋ねても、カールは「キャット(猫)だ」といい加減だ。
しかし猫のトイレとオモチャは買ってきたというので、ローセは自分の部屋に猫を連れて行く。

 

カールはヤーアンスン元警部が退職した原因となった、子供二人の殺害事件を再調査するという。

双子の兄妹であったトーマスとマリーだが、マリーが最初にレイプされトーマスが殺されている。

しかしアサドは「この事件は解決されている」と指摘する。
ビャーネ・トゥーヤスンが自主したのだ。

アサドはヤーアンスンは精神障害を患って事件にとらわれているだけだ、と言うが、カールは自分の子供がなくなったのだから、その気持ちも分かる、と話す。

「特捜部Qの危機なんです。手つかずの事件が50件以上も残っているのに、何も解決できていない」とアサドは訴える。

しかし、カールはヤーアンスンが自分に再捜査を訴えたのに自分は無視したことを後悔し、自分には調べる義務があると考えていた。

「再捜査したい」と懇願するカールにアサドは折れた。

 

まずは自首して実刑を受けたビャーネ・トゥーヤスンから調査すると言うカール。
ビャーネは5年の実刑を受けたのに、3年で出所している。

一時的な精神障害があった、と弁護人のベント・クルムが訴えたためである。
この弁護人は権力者からしか依頼を受けないが、ビャーネは裕福な人物ではなかったため怪しいと踏んでいた。

 

寄宿学校の四人と捜査の開始 

ヤーアンスンが集めた資料にあった写真にズームインしていく。
そこには赤いペンである少女の顔に印がつけられていた。

特捜部Qキジ殺し_寮

20年前、少女(サラ・ソフィー・ボウスニーナ)はある寄宿学校に入学する。

少女は部屋でタバコを吸い、ルームメイトに暴言を吐くような素行の悪い人間だった。

ある日、裕福な家系の出身で皆から王子様と噂されていたディトリウ(Marco Ilsø)とその友人であるウルレク(Philip Stilling)と行動するようになる。

3人は夜には森でビャーネ(Adam Ild Rohweder)と会い、酒やたばこを吸う仲になった。
ビャーネはディトリウいわく「下界」の人間で、ビャーネは少女に欲望を抱いているようであった。

 

現在。ビャーネ(Kristian Høgh Jeppesen)の自宅をカールとアサドが訪ねる。

ビャーネは車を整備中だった。

16歳の時の事件をまたほじくりかえすことにビャーネは怒っている。
カールはなぜレイプに二人も殺害して、三年で出所できたのかと疑問をぶつける。

どうやって高額な弁護人に依頼できたのか、という質問に、ビャーネは親が家を担保にして金を工面したのだ、と言い訳する。

マセラッティを持っていることに疑問をもつアサド。
68年製だが、自分で整備するのが趣味だというビャーネ。
高いのにどこから金を?というカールに、ビャーネは株だ、と言う。

株なんて、指南してほしいな、とアサド。
ビャーネは「信じなくてもいいけど、出所したころ株ブームだったんだよ」と二人を追い返した。

 

車の中で担保の件と株の売買の記録が合っているのかカールが問い合わせをしているが、矛盾はなかった。

ではこれでこの件は終了だ、とアサドは片づけようとする。
カールはどうしても元手がどこから出たのか、薬物をやっていた男が二人も殺せるのかが納得できない。

しかしカールは「君が疑問に思わないならこの件は終了だ」とアサドを見つめる。
アサドは渋々「まずはコーヒーを飲みましょう」と言うと、カールはニヤリと笑った。

 

高級住宅街。

家の中からテルマ(Beate Bille)が心配そうに海岸の桟橋にたたずむ二人の男性を見ている。
首にタトゥーが入った探偵(Peter Christoffersen)が男性(ピルウ・アスベック)テルマの情事を撮影した写真を手渡す。

情事の相手は市の報道官であるフランク・ヘルモン(Dan Zahle)だと探偵は話す。

男性の携帯が鳴り、ビャーネの名前が表示される。

ビャーネは「刑事が来て昔のことを聞かれた」と男性に報告する。

 

特捜部Qのオフィス。

ローセが資料を整理し、壁に貼っていた。
カールは余計なことをするな、と気分を悪くするが、ローセは意に介さない。

資料は三つに分類されている。
マリーとトーマス事件、そして暴力事件、もう一つは異常な事件。

ビャーネの判決に疑問をもった警部は他にも関連する事件があったのでは、と疑問に思い捜査し始めるが、その途中で解雇され精神科に入れられ、日曜日や満月に執着し始めたのだというローセの分析だった。

アサドがマリーとトーマス事件に貼られていた写真に興味をもつ。
写真の裏には「匿名の緊急通報キアステン」と書かれている。

警部の記録によると、二人が殺された1時間後に、7キロ離れたところから通報があったとのことだった。しかし調書には記録がない。

アサドがキアステンとは誰だ?とローセに聞く。
おそらく写真に印があった女性「キアステン・マリーイ・ラスン」であろう。

カールはこの女性を探すことにする。
アサドはローセを「お手柄だ」と讃える。

 

資料庫。
通報の内容を確認しようとするが、オープンリールのためプレーヤーも運び込むはめになった。

 

テルマが、リッケが見つけたというエリーゼ・ググのドレスを試着している。

男性はそれをじっと見ており、「土曜は楽しんだか?」と尋ねる。
テルマは緊張しながら先週の土曜はそのリッケと会っていたのだ、と話す。

 

オフィスのトイレ。
男性デヴィッド・デンシックが清掃係の女性の髪を掴み、立ちながらセックスをしている。
終わると紙幣を掃除用具の中に放り込んだ。

男性が自分のオフィスに戻ると「ウルレク」と電話が入った。

ウルレクが「ディトリウか」と応じると、「テルマが浮気をしていて相手も判明している」と言うと、二人は待ち合わせの約束をする。

テルマの浮気相手であるフランク・ヘルモンが会食しているレストランの近くに車を停め、ディトリウとウルレクは張り込みをしている。

ディトリウはヤーアンスンが自殺したこと、警察がビャーネを嗅ぎまわっていることをウルレクに話す。

ウルレクは薬物を鼻から吸い込みながら話を聞いている。

ディトリウも薬を吸い込むと、フランク・ヘルモンが出てきた。

 

ウルレクとディトリウはフランク・ヘルモンに殴る蹴るの暴行を加える。
フランク・ヘルモンが動かなくなるまで殴ると、ウルレクはフランク・ヘルモンの腕から腕時計を抜き取り、立ち去る。
二人は暴行行為に興奮し、車を暴走させる。

 

カールはテープレコーダーを家に持ち込むが、イェスパが夕食の準備をしている。

カールはイェスパと明日夕食でもどうか、と言うと、イェスパは七時半には戻っているよ、と伝える。

カールは通報センターの通話内容を調べる。
ある通報がカールの興味を引いた。

受信係:通報センター。お名前は?

通報者:彼らは惨めな天使なの。空の断片が落ちて目に入る。

受信係:お名前を

通報者:キア…(泣き出す)

受信係:落ち着いて

通報者:実は…二人とも死んでいます。

受信係:名前と場所を教えて

通報者:お願い助けて。彼のキスで引き裂かれる。

 

特捜部Qキジ殺しで捜査にあたるメンバー

特捜部Qのオフィス。

通報のテープを三人で聞く。

アサドはキアステンを探したが行方不明だ、と報告する。
ローセも、彼女は名前は昔のままだが住所不定で継母も20年会ってないと話す。

 

ホームレスの女性(ダニカ・クルチッチ)がブツブツ手元に向かってつぶやいている。
「子供たちと一緒に遊ぶ?」
そこに別の金髪の女性(Katrine Greis-Rosenthal)がやってきて、「キミー」と女性に話しかける。

金髪の女性は道端で体を売って生活をしていた。

キミーは子供が気になり近づくが、子供たちの保護者である男性が警戒し、キミーに「力になるよ」と話しかけるとキミーはいきなり男性に頭突きし、「近寄らないで」と言う。

キミーは立ち去る子供たちの前に幻覚を見ていた。
そこには制服を着た若き日のディトリウが立っていた。

 

浮かび上がるキミーの存在

キアステンの継母の自宅。

キアステンとは20年会っていない、という継母カサンドラ(Diana Axelsen)
キアステンは手におえない子供で、父親の死後寄宿学校に行かせたのだ。
そのことに特に継母は罪悪感もない様子。

最後に会ったのはいつか、というカールの質問に、「先週留守中に戻ったようだ」と継母。
パーティをしたかのように部屋中を荒れ放題にして、2日後キアステン用の口座が空になっていたという。

警察に知らせなかったのは、アメリカかインドにでも行ったのだと思ったかららしい。

ビャーネを知っているか、との質問に継母は「知らない、物理の先生の話なら聞いている」

というのでカールとアサドがきょとんとすると、継母は「レイプされたって」とこの話を知らないのか、といった様子で驚き見つめる。

 

学校。

子供たちが授業を終え帰っていく。
カールとアサドが教師のクラウス(Henning Valin Jakobsen)を訪ねた。

20年前、雨の夜、キアステンがずぶ濡れになってクラウスの部屋を訪ねた。
寮の部屋は友達の彼氏が来ているから入れないというキアステン。
「先生は女子に人気だ」と言いながら、キアステンは服を脱ぎ始める。

秘密にするわ、とキアステンが約束し、二人はセックスをする。

情事が終わり、キアステンはクラウスの隣に寝転がると、突然「助けて!」と泣き始め、自分を殴ったのだった。

 

それで告訴されたのか?とクラウスにカールが聞く。

「取り調べを受け、フェンスマーク森の事件でも疑いをかけられた」と話すクラウス。
それにもかかわらず、不祥事を隠したい学校から指示が出て起訴はされず、キアステンは起訴を取り下げて学校を解雇されそれで事件は終わったとのことだった。

カールとアサドは警部がフェンスマーク森の事件に関しても記録を残しているか調べようと決める。

 

ウルレクが所有する豪邸。

森で狩りをするために狩猟仲間が集まっている。
豪華な賞が用意された狩りの今回の獲物はシマウマだった。

ベント・クルム(Hans Henrik Clemensen)がウルレクとディトリウに話しかける。
警察が嗅ぎまわっていること、キアステンの捜査も行われていることが報告された。

ディトリウとウルレクは探偵のオールベクにキアステンの捜索を指示し、「この際ケリをつけよう」と話す。

 

ホームレスが集まっている界隈をキミーが歩いている。
すると遠目でホームレスたちから事情を聞く男の姿を見止める。
探偵のオールベクがキミーの昔の写真、つまりキアステンの写真を配って行方を探っていたのだ。

特捜部Qキジ殺し_キミーの隠れ家

恐れをなしキミーは自分の隠れ家に逃げる。
使われていない貨物列車の中でキミーは手元の鞄に「怖がらないで」と話しかける。
そして部屋の奥の暗がりにいるディトリウの幻覚に「そっとしておいて」と訴えた。

 

フェンスマーク森。

暴行の現場をカールとアサドが訪れる。
被害者は袋をかぶせられ、一人の男、一人の女の声を聞き気絶する。
発見されたときは全裸で放置されていた。
そこを少し歩くと、キアステンたちが通っていた寄宿学校にたどり着いた。

カールは「日曜日か 警部は冴えてた」と確信する。
寄宿学校では寮に住んでいて門限があり、授業がないのは日曜日だけ。
双子の殺害は日曜で、森でのレイプも日曜日だった。

 

特捜部Qのオフィス。

箱の中の資料を見直していると、すべてが日曜日に起こった事件だったことが分かる。

コーヒーを淹れたのは誰だ?とカールは確認し、アサドが「ローセです」というと「よし」と言ってコーヒーに飛びつく。

ローセのオフィスでは猫がくつろいでいる。
ローセは寄宿学校の卒業生に連絡し、キアステンがディトリウ・プラムと交際していた、と突き止める。

アサドはディトリウ・プラムのことをよく知らない。
ローセがディトリウはホテル王で、病院や会社もいくつか経営しているオリンピックの出資者でもある、と説明した。

対してキミーは一匹狼で、謎が多い人物だという。
その中でも、ディトリウとウルレク・デュブルの名前が挙がった。

もっと詳しく当時の事情を明らかにするために、寄宿学校の卒業生全員に電話を聞け、とカールはローセに残業を指示する。
アサドは頑張れ、と声をかけるが、ローセは勘弁してよ!と呆れる。
カールは当然といったように作業を続け、アサドは笑う。

 

危機を感じ始めるディトリウたち

病院。

傷だらけのフランク・ヘルモンがベッドに横たわっているところを、ディトリウが訪れる。
その病院の従業員はディトリウの関係者でもあるので、フランク・ヘルモンが自分を襲ったのはディトリウだ、と話して回っていることが耳に入ったらしい。

ディトリウは顧問にフランク・ヘルモンを雇うから、自分のこともテルマのことも忘れろ、と話す。
フランクの反応が薄いが、ディトリウが鼻に通された管を直し、「商談成立か?」と聞くとフランクは頷く。
ディトリウはフランクの写真を写した。

 

ディトリウの自宅。ディトリウは子供を抱き上げて優しく微笑むが、カールとアサドが訪れているのを見ると少し表情が硬くなった。
テルマに調子はどうだ、と話すがテルマも表情が硬く、キスは拒まれた。
その様子をアサドが見ている。

特捜部Qキジ殺し_ディトリウとテルマ

海が見える見晴の良い部屋に通された二人。
カールはキアステンはどんな人間だったのか、ディトリウから聞き出す。
ディトリウは「キミーとは何ヶ月かデートをしたが、一言でいえば彼女は『異常』。泥酔はするし嫉妬もひどいし暴力も振るう、それで別れた」と話す。

その後キミーとは会っていない、とディトリウが話したとき、コーヒーの準備をしているテルマがガラスを落とした音が聞こえた。

アサドはテルマを手伝いにいく、とその場を離れた。

ビャーネの事件のことを聞くと、ディトリウは「大麻を一緒に吸ったことがある。事件にはぞっとする」と話す。

 

テルマのところにアサドが行くと、テルマは驚く。

アサドが昔水槽を落としたことを話すと、テルマは「生き物を飼う人に見えない」と笑った。
アサドは「生き物じゃない、パートナーです」と話した。

 

ディトリウの邸宅を辞するとき、水牛の頭のはく製があるのを見る。
写真もあり、ウルレク・デュブルとベント・クルムが映っていた。

 

アサドとカールはいつものアサドいきつけのレストランにいて食事をしている。
ウルレクとクルムが怪しいこと、テルマが怯えていることを話し合っていると、カールの電話が鳴る。 

スピーカーフォンにしたいがカールは操作方法が分からない。
アサドが貸して、といってもカールは貸さず、やり方が分からなかった、と結局電話を続ける。
アサドは呆れているが、内容をカールから聞く。
電話の内容は、中央駅の近くで数週間前にキミーを見た、という証言を得たというものだった。

 

カールが家に帰ると、イェスパの「クソな食事をありがとう」という書置きがあった。
すっかり夕食のことを忘れていたのだ。
イェスパに話しかけようとするが、大音量の音楽が鳴っていたので放っておくカール。

 

中央駅。

フランク・ヘルモン報道官の怪我をした顔が大写しになった新聞が売られている。
その内容は「報道官が移民に襲われる」というものだった。

アサドはキミーのことを聞いて回る。

 

特捜部Qのオフィス。

アサドが首にタトゥーのある男がキミーを探していることが分かった、ティーという友達もいるらしいと報告する。
自分たちが探し始めたすぐ後に、偶然に誰かが探し始めたのか、あるいは捜査が筒抜けか、といぶかるアサドとカール。

 

車の中で張り込みをしているオールベク。
ティーネを見つけると薬を取り出し、ティーネに近寄る。

キミーの隠れ家。
鞄の中に話しかけているキミーは酒を飲んでいる。
奥の暗がりにいつもの幻覚の姿を見たと思ったが、それは探偵のオールベクだった。

オールベクに襲いかかられキミーは必死に反撃するが、鞄は取ることができなかった。
オールベクが銃を発砲してきたため、キミーは仕方なく逃げる。

 

キミーは追手から隠れるためにティーネの部屋に泊めてもらおうとする。 

しかし部屋に入るとキミーの寄宿学校時代の写真が置かれていた。
ティーネは薬を打っていたようで、横たわってキミーが質問しても明瞭に答えられない。
誰からこの写真をもらったのか、誰と話したのかキミーは聞き出そうとする。

ティーネは「あんたを助けたくて…古い友人といってたがそれ以上はわからない」と言い残し、亡くなった。

キミーは泣きながら昔のことを思い出す。

 

森でディトリウと銃を持ち、遊んでいるキミー。
興奮して二人でキスをしていると、風紀委員の少年に見られ、ディトリウは「パパに怒られる」と怒る。

ある日、風紀委員を丸め込むためにディトリウとウルレク、キミーは待ち伏せしていた。
風紀委員の少年をウルレクが押さえ、ディトリウがバスケットボールを顔に打ち付ける。

大人しくなるとキミーが少年の腹を笑いながら何度も蹴った。

 

泡を吹き死んでいるティーネを見守りながら泣くキミー。
そこにティーネの居場所を突き止めたカールとアサドがやってくる。
二人が踏み込んだとき、キミーは階段を下りて逃げ、カールもそれを追うがアサドは遅れる。

路地裏でキミーとカールが対峙する。
パイプを持って応戦しようとするキミーに、カールは怯えさせないために銃を置いた。

「助けに来たのだ」と説得しようと近づく。

一瞬カールの声を聞いたかのように目をつぶるキミーだったが、次の瞬間カールの右側頭部を殴打した。

自分を殺そうとしているのだ、となおもパイプを振りかざそうとするキミーに、カールは「トーマスとマリーの事件を通報しようとしたんだろう?」と倒れ込みながらも話しかける。
冷静になったキミーは構わないでほしいと言い捨て逃げる。

 

捜査の妨害とキミーと仲間たちの犯行

キミーの隠れ家は警察の捜査が入っている。
そこをヤコプスン課長とカールとアサドが歩いている。
カールは鼻をガーゼで覆われていて、頭を押さえながら「キミーが殺されてしまう」、と課長に訴えた。

アサドは「あなたが殺されそうだった」と心配し、ヤコプスン課長は「いったい誰が容疑者なのか、手がかりはキミーと薬物で死んだ女だけだ」と、そもそも事件を再捜査することに疑問を呈する。

カールはそこで、キミーを狙っているのはディトリウ・プラムやウルレク・デュブレであると明かす。
大物二人の名前に信じられないというヤコプスン。

そのとき、キミーの部屋を捜査していた警官から驚きの声が上がる。

カールとアサドが部屋に入り、ベッドの上に置かれた鞄を目にする。
鞄は空いていて、そこにはミイラ化した胎児が布にくるまれて保管されていた。

カールはアサドに指示し、ローセに病院を調べさせろといった。
その後、カールは倒れた。

 

オールベクとディトリウが人気のないところで密会している。
キミーを逃したオールベクを、ディトリウは解雇した。

オールベクと別れ車に乗り込むと、ウルレクが助手席にいる。
警察が探しているが、その前にキミーを捕まえる、そのために20年前から備えているとウルレクを説得するディトリウ。

 

カールが運び込まれた病院。
ベッド脇でパソコンを持ち込み、資料を読んでいるアサドにコーヒーを持ってくるローセ。
「こんな破壊的な人見たことない、ついていけない」とローセは話す。
アサドは「君が必要だ」と説得する。
「よく耐えられるわね」というローセにアサドは「彼には俺しか」と笑う。

ローセは調査した病院の、94年6月の記録をアサドに手渡す。

 

キミーがジムのシャワールームで傷だらけの体を洗っている。

20年前、湖で泳いでいたことを思い出す。
水から上がるとディトリウとキスをする。

ディトリウは、クラウスが担当している物理の単位を落としそうだからクラウスを追い出したい、とキミーに話す。

レイプ事件で追い出したいから、キミーに手伝えというのだった。
最初は断るキミーだったが、不機嫌になるディトリウの顔をみて「どうやるの?」と聞いた。

クラウスとセックスし、訴えた後キミーはディトリウのところへ行った。
「プリンセス」といってディトリウは抱きしめてくれる。

その後しばらく犯罪行為と、ディトリウとキミーとの愛欲の日々が続く。
キミーはある日陽性のしるしが出た妊娠検査薬を持ってトイレにたたずんでいた。

 

カールが目を覚ます。
すぐに捜査のことを気にするカールをアサドは心配する。

仕方なく、アサドは94年6月16日のゲントフテ病院での記録を話して聞かせる。
若い女性が血だらけで来院。レイプ被害を受けた模様。犯人の名前は言わなかった。女性は妊娠4ヶ月、胎児は死亡、中絶の準備中姿を消した。女性の身元は不明」

カールは6月16日は双子が殺害された4日後だということに気づく。

アサドはキミー捜索の増員要請が却下されたことを報告する。
課長の報告かとカールは考えたがアサドは違う力が働いたと推測する。

 

警察署。
交通安全キャンペーンがあるため車が出払っているのだ、と話すヤコプスン課長。
そこには副課長であるラース・ビャアンも呼ばれている。
カールとアサドは警察本部長がディトリウたちと同じ学校を卒業したこと、今でも強いつながりがあることを話す。
本部長の指示で交通安全を優先するのか、特捜部Qの捜査も監視されていたのか、ヤコプスン課長を問い詰めるカール。
ヤコプスン課長がビャアンをみやると、ビャアンは「捜査ファイルを見たいと言われた」とこともなげに言う。

「目撃者が消される」と訴えるカールに、ヤコプスンはキャンペーンを中止し、警官をキミーの捜索に増員しろ、と指示する。

 

シャワールームに座るキミー。
ティーネが持っていたキミーの若いころの写真が印刷された紙の裏に番号が書かれていた。
三つ編みをし、髪を結いあげるキミー。

 

アサドとカールは車に乗りキミーを捜索している。
痛み止めを飲み、すでに捜索したノアブロ地区を捜査しようとするカールを心配し、アサドは「自宅に送る」と言う。
カールが彼女を見つけようとするのは無理だ、と言い、キミーは共犯であなたを殺そうとしたとアサドは話す。
カールはキミーは通報者で、子供もなくしたのだ、絶対に殺させないと言う。
まずは落ち着かせようとするアサドに対して激昂し、運転中のアサドを襲うカール。
固まった雰囲気の中、キミーがオブロ・プールで目撃された、と無線が入る。

 

シャワールームを捜索するカールとアサド。
手が震えるカールは、脱衣籠に注目しあさる。
ひっくり返すとパーカーやズボンが一式入っていた。
プリペイド式携帯の部品、そして一部切り取られたキミーの卒業写真が丸められている。

 

キミーはウィッグで着飾り、オールベクが通うクラブに現れた。
バーカウンターで飲み物を注文すると、オールベクに視線を送る。

オールベクの住む高層マンションに一緒に入るキミー。
しかし、オールベクに殴られて机に伏せられる。気づかれていたのだった。
キミーはオールベクが銃を取りに行く間、机の上にあった万年筆を持った。

特捜部Qキジ殺し_銃を突きつけられるキミー

オールベクがキミーの頭に銃を突きつけた瞬間、キミーは万年筆をオールベクの脚に指す。
銃を奪い、オールベクを窓際に追い詰めて柵を乗り越えさせる。
そして「雇い主は?」と聞く。
オールベクから「ディトリウだ」と聞くと、「行って」と指示する。

頭に銃をつきつけ、「行って」と再び指示すると、オールベクは銃を奪い返そうと動き、キミーはそれを避けた。
つかみ損ねたオールベクはそのまま下へ落ちていく。 

 

オールベクの落下現場。

カールとアサドが到着し、バクに捜査状況を確認する。

バクがパソコンをカールに見せると、オールベクが以前調査したテルマとフランク・ヘルモンの浮気現場を撮影した写真があった。

これでディトリウとつながった。
しかし、携帯電話はまだ発見されず、カールはキミーが持っていると推察する。

携帯の捜索をさせたところ、コペンハーゲン北部を移動中で、信号は消えたがヘレルプ方面に向かったとのことだった。
ベズベック地区のディトリウの家が近いため、そこへ向かうことにする。

 

キミーは既にディトリウの家の前で様子をうかがっていた。
銃をディトリウに向けるが、なかなか撃てない。 
昔のディトリウを思い出していた。

そこにパトカーのサイレンが聞こえ、キミーは逃亡するが警官に発見される。

カールはもう無事だ、と言うが、キミーは空を見つめる。

 

警官に事情を聞かれるディトリウのところに押しかけるカール。
キミーの身柄は確保したからもう手出しはできないとディトリウに指を突きつける。
ディトリウはニヤリと笑う。
カールを止めながら、アサドはテルマがうつむいているのを確認していた。

 

キミーを助けたいカール 

ロッカーが並ぶシャワールームで体を流すカール。

特捜部Qの部屋に行くと、アサドが資料を手にし、ヤコプスン課長が暗い表情で立っている。
アサドがカールに資料を渡す。それは手紙だった。

「あなたの血を味わい魂を満たしたい」「あなたを引き裂く」
ローセが、これは20年間キミーがディトリウに送った手紙だと説明。
「ドライバーで目を突き刺したい」という内容もあったとアサドが明かす。
筆跡はキミーと一致している。

ヤコプスン課長は、検事にディトリウとウルレクの起訴は難しいと言われたと話す。
キミーが脅迫めいた手紙を送っていたことが原因だ。

オールベクとの方向から突き止めることも無理だという。
ディトリウとの仕事でも違法性は見つからず、オールベクのアパートからはキミーの毛髪や指紋が採取されていて、キミーがオールベク殺しの容疑者とされているからだ。

手ごわい弁護士がついているディトリウに対しキミーは病院送りにされるだろうという見通しだった。
カールは資料庫に行くと、そこらじゅうに資料をぶちまけて暴れた。

 

キミーの留置場を訪れるカール。

カールはキミーに、人を信じられない点で自分たちは似ている、と話し始める。

特捜部Qキジ殺し_キミーと話すカール

「楽になりたいと思う朝もあるが、それはやらない。きみたちのためだ」
「君のような人が俺を必要とする」
「君たちが更生するのが俺の目的だ」
キミーはカールに向き直る。

「赤ん坊はディトリウとの子か」とカールに、キミーは泣きながら頷く。
ディトリウたちの犯罪を立証するために協力してほしい、と話すカール。
すると、キミーは「ウルレクには収集癖がある」と、被害者の髪や持ち物を戦利品にして保管していると話し始める。

カールは明日の朝裁判にいくとき、自分が送るとキミーに約束をする。

 

特捜部Qキジ殺し_レストランのアサドとカール
 

カールはアサドに、ウルレクの邸宅に侵入すると話す。
アサドはやりすぎだと言うが、令状は後でもらうとカール。
「来るだろう?いやなら来るな」と言うカールに、アサドは折れ具体策を聞き出そうとする。
それは特になさそうなので、アサドがどこかに電話をし始める。

 

車の中でテルマと会うアサド。
ディトリウたちの起こした事件の資料を見ているテルマ
協力したら殺される、と怯えるテルマに、アサドはディトリウと会うことはもうないと説得する。
するとテルマは、「ウルレクは仕事以外は家に閉じこもっている。しかし私が弱点だ」と話す。

テルマはウルレクに電話をし、助けてくれと話す。
1時間後に会う約束をした二人。

メイドに身支度され出かけるウルレク。
外ではカールとアサドが待っており、出かけたのを見計らって侵入を試みる。

ガラスを叩き割って鍵を開けるカールに、アサドは「大胆ですね」と汗をかく。

 

ホテルではテルマがウルレクをひきつけている。

特捜部Qキジ殺し_ウルレクとテルマ

 

動物のはく製がたくさん飾られている邸宅の中。

ウルレクはテルマと話しているが、警備会社からセンサーが作動したという通報を受け現場に向かうことにする。

 

寝室を探すカールとアサド。
ある部屋に入るとベッドに寝ているメイドの女性が起き叫びだす。
フランス語で叫ぶので、アサドが警察だと名乗り、フランス語で対応する。
ウルレクしか入れない部屋を聞くと、女性は上にあると言った。

上の階の部屋に入ると、SMの道具がたくさん並んでいる。
部屋を捜索してもなかなか目当てのものは見つからない。

 

邸宅に急ぐウルレクはディトリウに報告する。
ディトリウは誤作動だろうというが、ウルレクは焦り、電話でミロを呼び出す。

 

SM部屋を探すカールは、写真パネルの裏に箱が隠されているのを見つける。
手袋をはめ、箱を取り出すと中から犠牲者のものがたくさん出てきた。
それらのものを袋に詰めているところに車が到着した音がする。

庭を逃げているとカールが突然立ち止まり、膝折れる。
近づいてきたアサドの胸にも矢が刺さり、アサドも倒れて暗転。

 

20年前。
キミーがディトリウに妊娠したことを告げる。
お腹を触るか、とディトリウに聞いても彼は拒否した。

そこに声がし、「マリーが兄と留守番をする」という報告があった。

ディトリウ、ウルレク、ビャーネ、キミーの四人はマリーとトーマス・ヤーアンスンの家に覆面をして立っていた。
マリーは殴られて気絶した兄を抱いてなぜ?と泣いている。
マリーも蹴られ、昏倒し、さらにトーマスも殴られる。

トーマスのしていた首飾りをウルレクが奪う。
マリーを犯そうとするビャーネを制し、ディトリウがキミーを見つめたあとマリーをうつ伏せにさせパンツを下した。

レイプの場面を見ようと、ウルレクがトーマスから目を離した隙にトーマスが手を挙げ、覆面をはぎ取った。
顔を見られたためディトリウが頷き、ウルレクにトーマスをナイフで殺させる。

キミーは逃げ、通報しているところにディトリウがやってきた。
キミーは二度と会わない、とディトリウに告げ、実家へと戻る。

具合が悪く、キミーが実家のベッドで横になっているが、目覚めると覆面をした二人組がいて抑えられ、腹部を殴られ続けた。
キミーは何とかして窓を割り逃げると、病院に駆け込むが足の間は血だらけだった。

 

現在。
キミーが目を覚ます。
護送するために来た警官にカールの居場所を聞いたが、来ていないという。
手錠をするために壁を向き、警官の隙をついて頭突きをしキミーは逃走する。

 

カールが目を覚ます。
目の前には咆哮をあげるチーターの檻があった。
見まわすと後ろ手に足も縛られ一人で寝かされており、周りにはダチョウやワオキツネザルなど、珍しい動物が収容された檻が並んでいた。

男がやってきて、カールの脚をもち引きずり始める。

森の中ではディトリウとウルレクが車の横でカールとアサドをどう始末するか話をしている。
車に乗せ、泥酔し橋から落ち、相棒と溺死したように見せかける計画だ。

肉が切り分けられ並んでいる場所にアサドが寝かせられており、そこにカールも引きずられてくる。
カールは男に漏斗を口に突っ込まれ、酒を飲まされる。
アサドはその様子を見ている。

男が見えてないところで、カールは誰かが部屋を横切ったのに気づく。
男が檻のある部屋の様子を見に行くと、斧で胸をさされ頭をかち割られた。
キミーが侵入していたのだ。

 

ディトリウが戻ってくる。

キミーはカールに酒を吐かせた。
ライフル銃に気づくと弾丸を込め始め物音がしたところに向かう。
カールはそれをとめようと声をかける。

ディトリウが「ミロ」と呼びながら部屋に入るが、ミロは血を流して死んでいる。
カールとアサドは気絶しているふりをする。

電気が消え、キミーがディトリウに向かって発砲する。
弾丸は後ろの壁に当たった。

音を聞いてウルレクも慌てて銃を準備し向かう。

 

アサドは鉄材に手を縛っている結束バンドをこすり付け、切ることに成功する。

キミーは檻の並ぶ部屋でディトリウを追い詰めていく。

アサドがカールの拘束をとき、銃に弾を込めるとカールとアサドもキミーたちを追う。
するとどこからか弾丸が放たれカールの足元をかすっていった。

カールはアサドに援護させ、銃が放たれた方角に向かっていく。
ウルレクがカールたちを狙っていた。

 

キミーがディトリウを探して去ったのを見計らって、ディトリウはコソコソと脱出場所を探している。
後ろに回り込んだキミーがディトリウの頭を殴り、昏倒させた。

カールは弾丸が飛んでくる方角に向かってタイミングを見計らって走るが、肩に弾が当たり倒れ込む。
方角を見定めたアサドがウルレクの銃を撃ち、カールはキミーのいる方向へ向かう。
ディトリウを呼ぶウルレクがいる場所を発見し、アサドは今度はウルレクの頭を狙い撃ちした。
額に命中した弾はウルレクの息の根を止めていた。

 

キミーはディトリウにガソリンをかけている。
カールは現場に到着し、キミーが火を点けさせるのを止めようとする。
「二人は捕まったのだから、もう終わったのだ」と説得するカール。
「まだ間に合う」というカールだが、キミーはディトリウを見つめて
「愛してる」と言った。

ディトリウが「プリンセス」と言うと、キミーはガソリンに向かって銃を放ち、火を点けた。

ディトリウの体は炎で包まれ、キミーの体も燃えていく。

キミーを助けようとするカールをアサドが「もう十分だ」と止め、二人はその場を離れる。

 

特捜部Qのオフィス。
事件のあらましを伝えるテレビの音声が響く。

カールの手の震えは止まっていた。
アサドがコーヒーを淹れ、カールの前に置く。
ローセが資料を片づけ、写真が貼られていた壁にはなにもなくなっていた。

机の上にヤーアンスン警部が飼っていた猫が飛び乗る。

カールは家にそのまま帰り、イェスパの部屋の扉をノックする。

 

終わり。

 

まとめ

最後は格闘シーンで終わるのがサスペンスって定石なような気がしますが、今回もそうでしたね~。

簡単にまとめてみます!

  • 事件は20数年前で調べるうちに一件だけではなかったことがわかる
  • 権力者が欲望を意のままに操っている
  • 事件の加害者が今度は被害者になる
  • カールは結局人間を信じたい
  • アサドはカールには頼れるのが自分しかいないと思っている
  • ローセはちょっとカールにはついていけない

権力者が弱いものから搾取して、自分の犯罪をも隠している、暴力を趣味としていても問題にもならないっていうのは、法が頼りな一般市民にとってはとても恐ろしいことです。

今回のことで、カールは無愛想で一見そうは見えないけど、本当は人間を信じたいのかな~と思えました。
だけど最後、キミーがディトリウに「愛してる」って言ったのはビックリしました。
暴力的な性向をもった二人が気が合ったのか、子供の父親だからなのか…。

キミーが口封じに追われているだけでなく、キミーも彼らに復讐したかったんだというふうにも捉えられますね。

小説はもっと容疑者たちがどうしようもない悪人に書かれていますが、映画は人間らしい部分があるから余計に感情が片付かないところがあります~。

 

ではでは、次の「Pからのメッセージ」もそのうち書きます~☆

 

参考

Fasandræberne (2014) - IMDb

映画 『特捜部Q キジ殺し』公式サイト

【特捜部Q 檻の中の女】ネタバレ!北欧サイコスリラー&バディものの傑作

特捜部Q檻の中の女イメージ

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb

またまたシリーズ映画のあらすじです。

ミステリーは映画や小説の題材としてもスタンダードで、とても見やすいです。

そしてこの特捜部Qはシャーロック・ホームズのような推理&バディものという両方の特性を兼ね備えています。

ホームズとワトソンのように、無愛想だが優秀なカールと優しいシリア移民であるアサドは良いコンビです。
事件でハラハラしつつも、主人公たちの関係性もとても魅力がある映画なんですよ~。

特捜部Qシリーズは北欧ミステリーで有名なデンマークの映画です。
元はユッシ・エーズラ・オールスンの同名小説ですが、映画として見やすく簡素に構成されているので、小説を読んだことがある人も楽しめる作品だと思いますよ。

では、あらすじを見ていきましょう!(今回もちょっと長くなってしまいましたw)

 

 

主人公カール・マークが特捜部Qの責任者となりアサドが配属される

カール・マーク(ニコライ・リー・カース)は殺人課の刑事で、ハーディ(トールス・リュービュー)アンカー(Per Scheel Krüger)とチームを組んでいた。

カールは短気な性格で、現場に応援も待たずに乗り込む。
既に現場の室内では被害者が頭に釘を打ちこまれて死亡していた。
さらに侵入者が現れ銃撃され、アンカーは死亡、ハーディは下半身不随となる。

カール自身も頭部を撃たれ入院していた。
今でも手の震えが止まらない。
復帰の日にマークス・ヤコプセン課長(ソーレン・ピルマーク)を訪ねると、誰も気難しいカールと仕事をしたがらないのだ、と言われ特捜部Qへの配属が言い渡される。

その部署は捜査が迷宮入りになった古い事件を整理するだけの部署で、要するに窓際部署。
しかも部署の場所は今まで物置だった地下部屋。

仕事をする気のないカールは、ハーディに会いに行くが下半身不随になった同僚を見ると罪悪感が呼び起され、本人からも「生き地獄だよ」と告白される。

カールの自宅には誰もいない。
別居中の妻ヴィガに電話するが「もう電話をかけてこないで」と突き放される。

翌朝、憮然としながら地下に行くと、ノリの良いラップが流れており、アラブ系の男が作業をしている。
その男はアサド(ファレス・ファレス)といい、すでに地下部屋を綺麗に整理していた。

アサドは地下室でもウキウキと仕事をしていて非常に機嫌の良い男のようである。

アサドが勝手にファイルを整理し、事件の種類ごとに綺麗に壁に貼り付けている。

カールは正直に「この仕事は定年前の人間がやる仕事だ、戻ったほうがいい」と話すが、アサドは倉庫でのスタンプ押しよりマシだと笑う。

アサドはコーヒーを入れてくれたが、濃すぎて飲めたものではない。

カールは、アサドがよく覚えているというミレーデ・ルンゴー事件をとりあえず調べてみることにした。
有名な議員が行方不明になったのに、「フェリーから投身自殺」として簡単に片づけられた事件だったため、アサドは疑問を感じているのであった。

 

 

ミレーデ・ルンゴーが自殺とされた事件の経緯

ミレーデ・ルンゴー

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb

5年前。
ミレーデ・ルンゴー(ソニア・リクター)は有望な議員として注目されていた。
その夜は何百人もの観衆を前にして、講演を行っていた。
夜にバゲスン議員から夕食会に誘われていたが、ミレーデは仕事がどんなに忙しくても、夜は必ず家に戻ることにしていたのだ。

家に帰ると家政婦が弟のウフェ(ミケル・ボー・フォルスゴー)が、ミレーデの帰りが遅かったことで機嫌を悪くし、ずっと窓の外を見ていたと報告した。
ウフェは幼少期の事故以来、言葉を喋ることができず知的障害が残っている。

その夜もウフェは窓の外をジッと見ていた。

 

カールとアサドは目撃証言と照らし合わせるために、ミレーデたちが乗船したフェリーへと向かう。

しかし、目撃証言にはカフェで二人が食事していたことから自殺する前の行動ではないとカールは推測。
次に甲板での証言。船の甲板でミレーデとウフェがケンカしていたため、ウフェにミレーデ殺害の容疑がかかったのだ。

その後カフェでミレーデが並んでいたこと、甲板にミレーデとウフェと思われる人物が出て行った後からは消息があいまいになっている。

フェリーの食堂のカールとアサド

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb

カールとアサドは食堂で目撃証言をおさらい。
アサドは、ミレーデが男子トイレに入ってきたことに注目する。
カールはカフェにはミレーデしかいなかったことに気づき、さらに異なる目撃証言にはウフェが緑のレインコートを着た男と歩いていたというものがあったことを思い出す。

あの日は雨だったのにミレーデが甲板に出て行ったのは、ウフェを探していたからではないか?

 

5年前、フェリー。
ミレーデはウフェを探しまわっていたがフェリーの駐車場でウフェの姿を見つける。

しかし、後ろから羽交い絞めにされてしまう。

 

暗い場所。

ミレーデは意識を取り戻すが、自分が異常な事態に陥っていることに気づく。
丸い窓がある狭い潜水室のようなところに閉じ込められ、出ることができないのだ。

まばゆい光が差し込み、ボイスチェンジャーを通した声が鳴り響く。
24時間ごとに排泄のためと食事のためのバケツが供給されることだけ伝えられ、「出して!」と言っても取り合ってくれることはない。

しかもそのうえ、「気圧を2バールに上げる」と言い室内の気圧を上げたのである。
ミレーデは気圧上昇による激痛で叫び声を上げた。
ボイスチェンジャーを通した声「ではまた1年後」

 

カールはミレーデは自殺ではないと捜査をやり直すことにする

警察の駐車場。

カールはミレーデ・ルンゴー事件の当時の捜査を指揮したバク(Michael Brostrup)に当時のずさんな捜査を指摘し、「他になにか《忘れたこと》はないか」とつっかかる。

 

療養所のカールとアサド

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb
 

療養所。

ウフェが入所しているので、カールがアサドを連れて事情を聞きに訪ねる。
幼少期の自動車事故で両親を亡くしたことと怪我が重なり、解離性障害(アサドはこの病気のこともカールよりよく知っているようだ)になったのだ。
姉が失踪してからはさらに病状が悪くなっているという。

カールはウフェにミレーデ失踪の際の様子や一緒にいたレインコートの男について聞こうと頑張るが、ウフェは全く反応しない。

遠くから見ていたウフェ専門の看護師は、アサドに「初対面の人の声が苦手なの」と語る。

捜査は手づまりのようだが、言葉少なにあまり捜査の内容も明かさず、しかしあきらめようとしないカールにアサドはなかば呆れる。

 

カールの自宅。

T・バゲスン議員の資料と、「2家族の悲惨な死」を報道する交通事故記事の切り抜きを見ていると、ヴィガの息子イェスパが訪れてくる。

画商を連れ込む母親がウザいので泊めてくれ、というのである。

 

バゲスン議員(Rasmus Botoft)の事務所。

ミレーデを殺したのか、どんな仲だったか尋ねるカールに、バゲスン議員は自分が既婚者だから深い仲ではない、と蒸し返してほしくない様子で二人を追い返す。

 

警察署。

カールはミレーデのかつての秘書であるススに電話している。

「私の助手と同じで信頼し合っていたでしょ」と会う約束を取り付けている。
それを聞いてアサドは苦笑している。

アサドはカールに、ウフェと会い続けていれば近づけるかもしれない、と療養所に行くことを伝える。

 

ススと会う約束をしたパブ。

各国のビールが並んでいるのにもかかわらずカールはなんでもいい、といった様子で適当にビールを注文する。

 

療養所。

アサドは看護師に頼み、ウフェの病室で一緒に過ごす。
カールがしたように話しかけるのではなく、ただ一緒に時を過ごした。

 

パブ。

スス(パトリシア・シューマンはミレーデの秘書だったが、あまり親しい男性はいなかったようだ、と回想する。

しかし、失踪する一ヶ月前にスウェーデンで行われた会合で誰かと会い、その日は翌朝まで戻らなかった、と思い出す。

聞き込みが終わったので、カールはススを飲みに誘うが、華麗に断られる。

 

カールの自宅。

音楽が鳴り響いているのでイェスパに文句をつけようと乗り込むが、イェスパはセックスの最中だった。
カールは仕方なく外に出て、たばこをつけつつ夜を明かそうとする。

そこに雪が舞う。

 

ミレーデとスウェーデンの会議で会った男を突き止める

ミレーデは夢をみていた。
家族で海にいったときに、暑くて喉が渇き、母親に「水をちょうだい!」とねだったのだ。

目が覚めると喉がからからで暗闇の中目を覚ました。

気力を保つためにミレーデは「2009年2月8日監禁されて127日目…」やウフェの誕生日を呟くようにしている。

「絶対に諦めない」と正気を保とうとしていたが、監禁から1年が過ぎたある日、気圧が3バールに上げられ、ミレーデは再び絶望に叩きのめされる。

 

カールは庭で寝ていたところ、アサドに起こされる。
アサドは行きつけの料理店にカールを連れて行き、食事をさせる。

笑顔もないしあまりにも荒れた生活だと感じたアサドは、
「俺も悲惨な経験をしてきたが、それでも人間の善意を信じる。だから笑えるんだ。あなたはなにを思って捜査をしている?」
と尋ねた。

しかしカールは
「笑えるか。俺はこれ(捜査)しかできないんだ」
と不機嫌なままである。

 

カールはアサドとスウェーデンの会議について調べることに。

招待客のリストを秘書が持ってくるが、カールがお礼も言わないのでアサドが代わりに「ありがとう」と返事をする。

会議の最中の写真も会合に参加した企業から取り寄せ、ミレーデと男が映っている写真を洗いざらい現像する。

壁に写真を貼るカールとアサド

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb

 

その間にも、アサドはウフェに会いに療養所を訪ねていて、やっとアサドの声を覚えるまでになっていた。

 

警察署内。ヤコプスン課長の部屋。

療養所や議員、果ては46,000クローネ(約77万円)もの写真の現像代を不審に思ったヤコプスン課長は、これ以上のミレーデ・ルンゴー事件への介入を禁止する。

 

地下室。

資料室の中で落ち込んでいるカールを見かけたアサドは、課長に何か言われたのか、と尋ねるが、カールは事実を隠し何でもない顔をする。

 

療養所。

ウフェにミレーデが映っている写真を見せて反応を見ようと訪ねた。
アサドが一枚ずつ見せていき、ウフェがフェリーで一緒だった男の顔を判別しようとするつもりなのである。

アサドに廊下で待たせられ、カールは手持ち無沙汰にしている。

ウフェはある写真を見てしばらくしたあと、呼吸が荒くなりアサドにつかみかかった。

療養所の外に停めた車の中で、二人はその写真の男(Peter Plaugborg)を突き止める。
顔写真が添えられた招待状には「ダニエル・ヘイル」と名前があった。

ダニエル・ヘイルはスウェーデンのバイオ・ダイナミクス社の人間であることが分かる。

 

ダニエル・ヘイルの捜索は意外な展開を迎える

監禁室の中。

ミレーデは歯の激痛でのたうちまわっている。

バケツを出し入れするところから物音がするので見てみると、ペンチが置いてあった。
ミレーデは自力で何とか歯を抜くことに成功するが、激痛を伴った。

恨みでミレーデは丸窓に自分の血や唾をこすり付ける。
しかし、声が丸窓の血を拭き取れ、さもなくば気圧を体が耐えられなくなるまで上げるぞ、と脅迫する。

 

ミレーデが耐えきれず飲み水で窓を拭くとやっと気圧は止まった。

 

スウェーデンヨーテボリに向かう車中。

カールはダニエル・ヘイルについて電話で秘書に調べさせている。
カールはアサドが淹れたコーヒーを口にし、「濃すぎるぞ」と言うが、アサドは「これでも薄くしたんですよ」と笑う。

秘書から返答があり、カールは唖然とする。
アサドが聞くと、「ダニエル・ヘイルはミレーデの失踪後、事故で溺死した」と言った。

 

コペンハーゲン警察署の地下。

ヤコプスン課長が地下の写真がたくさん貼られた壁を茫然と見ている。
スウェーデンで二人が捜査していることに気づいたのである。

 

スウェーデン、ヨテボリの湖畔。 

現地の警察官に聞き込みをしているが、当時のことは何も知らないので捜査資料を持ってきてくれた。

湖畔で釣り具を売っている老人から、カールはスウェーデン語で当時の様子を聞く。
アサドも同じくスウェーデン語でダニエルの様子を聞くが、老人は知り合いではないのでよく知らない、という。
しかし、溺死した日は誰かと一緒だったかもしれないと。

アサドが資料の写真の男(Magnus Millang)を見てカールに見せる。
警察官は「ダニエル・ヘイルだ」と言うが、カールやアサドがダニエル・ヘイルだと思っていた男とは似ても似つかない。

カールは老人に二人のダニエル・ヘイルの写真を見せ、「この男たちが二人当日一緒だったか?」と聞くと老人は「一緒だった」と答えた。

 

レインコートの男がダニエル・ヘイルに近づき本人として出席し、半年後ダニエル・ヘイル本人を殺したのか?殺したのならなぜだと二人は考える。

ダニエル・ヘイルの仕事相手ルンドクイストなら事情を知っているだろうと資料から突き止める。

そこにスウェーデンの警察官がやってきて、ヤコプスン課長がカールには捜査権限がなく、デンマークに戻るようにと連絡があった、と伝えてきた。

資料を返すように言われたが、カールは隙をみて資料を抜きだし、警察官へ突き返す。

 

アサドは事情を何も聞いてなかったので驚いているが、カールは構わずルンドクイストを訪ねる。

ダニエル・ヘイルが本当に事故死なのかを調べている、とルンドクイストに尋ね、アサドは「事件かも」と言うがカールは「殺害だ」と断言し、またアサドは呆れる。

写真の男を知っているか、とレインコートの男の写真を見せると、ルンドクイストは「ラセだ」と答えた。

ダニエルがデンマークの孤児院にいたときからの知り合いだという。

外に出ると、スウェーデン警察がカールとアサドを待ち構えていた。

 

監禁室の中。

声が鳴り響き、「なぜ監禁されたと?」と聞く。
ミレーデは中指を立て口をきかない。

「30秒だけライトをつけるから俺の顔を見ても良い」というので、ミレーデは恐る恐る丸窓の側に寄る。

その顔はミレーデがスウェーデンで会い、一夜を共にした男であった。

彼の顔を見てもミレーデにはこんなことをされる意味が分からない。
「次に俺の顔を見るときは死ぬときだ」と言い残し、男は去る。

 

カールとアサドは停職になるが捜査を続行する

ヤコプスン課長の部屋。

ラセがダニエル・ヘイルに成りすまし、ミレーデ・ルンゴーとフェリーで会ったのだ、とことの顛末をヤコプスン課長に説明しようとする。

ヤコプスン課長は法務省が定めた職務を守らず、スウェーデン警察も巻き込み、予算を使い果たしたことについてカールを責め、二人を停職処分にする。

事実上の特捜部Qの解散である。

 

カールは酒を飲み、ハーディの元を訪れる。

カールは警察を辞めると話すが、ハーディはカールは頑固だが、だが頑固じゃなくなればお前ではない、と励ました。 

 

アサドが毎日訪れるという食堂にカールが訪れる。

カールの家。

カールはアサドに停職になるが自分は捜査を続けると決意を話す。
アサドもラセとダニエル・ヘイルの孤児院のことを調べていた。
二人は再び捜査に出る。

 

孤児院。

職員は以前ラセに注意したら怪我をさせられたことを話す。
ダニエル・ヘイルはラセを尊敬し、いつも一緒だったらしい。
カールがダニエル・ヘイルはゲイだったが、と話すとラセの興味は女性だとのことだったので、恋人ではなかったらしい。

ラセは愛称で本名はラース・イェンセンウラ・イェンセンが実の母親であった。
自動車事故後父親が死に、母親は身体に障害を負い、ラースは一時養子に出されたもののそこから戻され施設に入った。
その後、母親の元に戻されたのである。

 

自動車事故、というフレーズにピンときた二人。

ミレーデとウフェが遭った交通事故には、もう一台巻き添えになった車があった。
資料を調べてみると、もう一台の車の生存者がラースとその母ウラだったのだ。

 

幼いラースは家族と車に乗っている。
後ろから追い越してきた車の中ではミレーデが助手席の母親に目隠しをして遊んでいる。
並んだ車からラースとミレーデは顔を合わせる。
その後ミレーデは一瞬運転手である父親の目も隠した。
対向車からトラックが向かってきているのにもかかわらず。

次の瞬間、二台の車は横転し、ラースは大けがをして車の中に横たわっている。
ミレーデだけが雪の降るなか、佇んでいた。

事故後佇むミレーデ

引用元:Kvinden i buret (2013) - Photo Gallery - IMDb

ラースはその後酒浸りとなった母親から引き離され里親に出されるが、里親から性的虐待を受けたため逃げ出す。

養護施設でダニエル・ヘイルと仲良くなるが、養護施設では馬鹿にする上級生たちに暴力をふるうようになる。
成人したラースは里親を自殺に見せかけて殺害する。

ある日、船で配膳係をしていたラースはテレビに映ったミレーデを目撃する。
ダニエル・ヘイルに頼んで会議に潜り込み、ミレーデと親しくなり彼女のスケジュール帳を盗み見る。
近くウフェとミレーデがドイツへフェリーで旅をすることを知り、夜中にミレーデの家に出かけて遠くからウフェに自分の顔を見させて準備をする。

フェリーの中でウフェに出会い、ウフェをエサにミレーデを連れだしたのだ。
そして成りすましたダニエル・ヘイルを殺害した。

 

ラースとウラの家。

ウラはテレビを見ながら寝ていた。
ラースは必要なものを買ってくる、と言い残して去ろうとしたそのとき、カールとアサドが家に到着。

カールとアサドは庭に灯油タンクがたくさん放置されているのを不審に思う。
家の中に入り物色していると、母親が「ラースは半年前から船で海外に出ていて留守だから、また別の日に来てくれ」と話す。

ウラに連絡先を渡し帰ろうとするも、カールたちは何かが変だと気づき家を捜索することにする。
ラースはそれをみて、倉庫に梯子を使って上っていった。

 

ラースは監禁装置があるところにいくと、ミレーデに「時間切れだ。空気を抜いて減圧する」と告げる。
減圧すればミレーデの血管や細胞が破裂すること、そして自分が事故の日に車に乗っていた少年だったことを教えた。
ミレーデも思い出す。

減圧が始まり、ミレーデは減圧の影響で体を震わせ始める。
ラースは丸窓からその様子を見続けた。

 

ラースはカールが鍵を壊そうとしていた物音に気付く。
カールがアサドと扉に入ろうとしていたが、ラースはわざと目の前に現れる。

警察で事情を聞こうとカールとアサドはラースを車に乗せ、立ち去ろうとした。

その間にも減圧は続き、ミレーデの命は風前のともしびとなっている。

 

車に乗り込むとき、カールは倉庫になにがあるのか質問したが、ラースは弁護士抜きでは話さないと黙り込む。
庭のタンクはガソリンのようだが、自家発電をする必要もないのになぜ?とラースに聞く。
車は走り続けていたが、カールはアサドに「戻れ」、と指示した。

次の瞬間、ラースはカールを窓に叩きつけ、アサドの腹にドライバーを突き刺した。

ラースは車から脱出し、倉庫へ戻る。
カールはアサドの状態を確かめようとするが、アサドは「ミレーデは倉庫の中だ、行け」とカールを押す。

カールは梯子を見つけ、二階部分にある扉に入ると、監禁室の様子を映し出すモニターがあり、壁には設計図と加圧室の仕組み、減圧症の詳細が書かれた書類がびっしり貼ってあった。 

ヤコプスン課長に携帯ですぐに連絡し、海軍に応援を要請する。

音がする場所に向かうとミレーデが中にいる監禁室があった。
カールはレバーを戻し、窓を叩いてミレーデに「あきらめるな」と声をかける。

 

しかし、ラースがレバーを戻し、空気は再び抜け始める。
ワイヤーでカールの首を絞め、首からは血がにじんだ。

カールが意識を飛ばす瞬間、アサドが後ろからラースの頭をパイプで殴打する。
なおもアサドが殴ろうとしたが、パイプは振り下ろされなかった。
ラースはそのまま死んだようだ。

 

病院。
アサドが礼拝をしているのをカールは静かに見ている。
アサドがカールにコーヒーをもってくると、カールは「君のよりまずい」と答えた。

医師がミレーデは減圧には対応できたが体は衰弱している、と伝える。

病状は深刻だが、ミレーデの命が助かったこと、声は出さないが二人を見て微笑んだことで少し安心する。
そこにウフェが看護師と現れる。

 

ヤコプスン課長の部屋。

事件を解決したので、殺人課に戻れるようにする、という課長の申し出を断るカール。

特捜部Qを維持し、自分で事件を選ぶこと、アサドと秘書を一人要求して、カールはアサドと一緒に地下へ戻っていった。

 

まとめ

これでも短くまとめた方です…w

まとめてみると、

  • 事件はかなり猟奇的
  • 一番つらいのはミレーデが自分で歯を抜くところ
  • 猟奇的だけどうまく見せないようにしているので案外見やすい
  • 「恨み」をもつ異常さが描かれている
  • カールは無愛想だけど実は仲間思い
  • アサドは変人カールについていく頼れるいいやつ。

という感じで、サイコスリラーもの初級編といえるので、「グロくて暗いのはちょっと…」という人でも見やすいと思いますよ。
歯を抜くところだけ目を閉じていれば…w

「恨み」ですが、ラースの恨みの持ち方は異常です。
しかし、同じ目に遭った人が自分よりも幸せに生きているように見える、という逆恨みは誰しも無関係ではないのでそこが怖いと思います。
カールだってある日突然仲間を失って不安定になるわけですから、誰しもこの不安と戦っているのではないでしょうか。

猟奇的なところがあって気持ちは重くなりますが、短くまとめているし結局はカールが人間を助けたい気持ちで動いていくのも光を感じる要因ではないでしょうか~。

人間ドラマ、ハラハラドキドキ、社会派サスペンスを見たい方は是非どうぞ!

 

2019年4月23日現在ではDVDが販売されていますし、レンタルや配信(GYAO)もあるようです。

 

参考

Kvinden i buret (2013) - IMDb

映画 特捜部Q 檻の中の女 - allcinema

 

【バーフバリ 王の凱旋】のネタバレあらすじ詳細!Part2 復讐がついに完結する

バーフバリ王の凱旋ポスター

引用元:Baahubali 2: The Conclusion (2017) - Photo Gallery - IMDb

バーフバリ、王の凱旋あらすじ詳細の続きです。

Part1はバーフバリの王位就任は取り消され、バラーラデーヴァ国王戴冠式の様子まで描きました。

では続きです~(*^。^*)

 

バラーラデーヴァの奸計と抵抗するデーヴァセーナ

夜、王の居室の上には明かりのために火が延々と灯され、轟轟と燃えている。

なぜバーフバリ(プラバース)はマヒシュマティ王国に愛され、自分からは遠ざかってしまうのか、とバラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)は怒りにワナワナと震えている。

ビッジャラデーヴァ(ナーサル)は王なのだから、ひと思いにバーフバリを殺せばよい、とけしかける。
しかし、命令を下す権利はいまだに国母シヴァガミ(ラミャ・クリシュナン)が握っているので、バラーラデーヴァは警戒しているのだ。

「シヴァガミの考えを変えるのは難しい、日は西からは上らないぞ」とビッジャラデーヴァは困惑する。

バラーラデーヴァは「日が西から上らぬなら、東の空に沈めるまで」とバーフバリを陥れるためにはなんでもすることを決意する。

 

その頃、バーフバリとデーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)祝言が上げられる。

デーヴァセーナは内心では自分のためにバーフバリとシヴァガミの母子の仲がこじれてしまった、と後悔をしているが、バーフバリは母の機嫌も孫息子の顔を見れば直るだろう、と楽観的である。

 

デーヴァセーナが妊娠し、シーマーンタ・ウンナヤナの儀式が行われる。

https://www.indianetzone.com/photos_gallery/109/Simantonnayana__Hindu_Ceremony_2.jpg

引用元:Simantonnayana, Hindu Ceremony

妊婦を祝うため、たくさんの贈り物が邸宅に集められ、カッタッパ(サティヤラージ)は場を整えるのに大わらわ。
クンタラ国王と王妃も見舞いに訪れている。

シヴァガミが訪れないか気にしているバーフバリにデーヴァセーナは声をかけるが、バーフバリはきっと来てくれる、と微笑む。

 

デーヴァセーナはカッタッパを呼び、お願いをする。

「私の国には子供が生まれたら長寿を願い、その子の祖父に子を抱いてもらう習慣がある。私にも夫にも父はいないので、そなたが子を抱く役目を担ってほしい」

それを聞いたカッタッパは目に涙を浮かべて喜び、
「生まれたお子様を頭上高く掲げましょう」と言った。

シヴァガミとビッジャラデーヴァ一行が訪れ、バーフバリは満面の笑みを浮かべ、それを見たデーヴァセーナも喜ぶ。

しかし、シヴァガミはバーフバリと目を合わせることなく、バーフバリの表情は暗く沈んでしまう。

デーヴァセーナも心配するが、クマラ(スッバラージュ)が現れバーフバリの表情が明るくなった。
クマラは自分で狩ったトラの毛皮をデーヴァセーナに贈る(字幕はトラだが毛皮はヒョウのもの)。
強くなったクマラだが、ずっとバーフバリからもらった短剣を携えていて、「勇者からもらった短剣と勇気があればなんでもできる」と自慢げだ。
それをバーフバリも嬉しく思い、二人は固い抱擁を交わす。

クマラが短剣を握る様子を、ビッジャラデーヴァはじっと観察していた。

そこにバラーラデーヴァが現れる。
デーヴァセーナへの最大の贈り物として、バーフバリの最高軍司令官の任を解き、家にずっといられるようにするというのである。 

一同は驚くが、バーフバリは王の命令とのことで淡々と後任のセートゥパティ(ラケーシュ・ヴァレ)に司令官のものである指輪と剣を受け渡してしまう。

カッタッパはシヴァガミに懇願するような視線を送るが、シヴァガミは驚きつつも息子に何も言えないでいる。

 

それを見たデーヴァセーナは鋭く発言する。
「政治においてもっとも悪なのは沈黙です」とシヴァガミを非難したのだ。
「要職を犬のような男(セートゥパティ)に任せるとは言語道断」というデーヴァセーナの激しい口調に、侮辱されたセートゥパティはもちろんシヴァガミも激怒し、バーフバリも驚いて止めようとする。

デーヴァセーナはさらにバーフバリに対しても、「あなたからなにも祝いの品をもらっていません」
「王位の奪還を望みます。それは民の願いでもあります」

場が凍りつき、シヴァガミやバラーラデーヴァの一行は退場し、そこにはおろおろするバーフバリだけが残された。

 

バーフバリは王宮から追放されクマラは利用される

寺院。参列のために大勢の人が並んでいる。
そこにデーヴァセーナもやってくる。

中央の列は王族がすぐに参拝できるようにあけられているが、デーヴァセーナがそこを通ろうとするとセートゥパティの指示で塞がれる。

王がもうすぐ参拝に訪れるので、デーヴァセーナは一般庶民と同じく脇の階段に並べというのである。

 

庶民はデーヴァセーナに道を譲ろうとするが、デーヴァセーナは順番でよい、と笑顔で辞退する。

しかし、女性ばかりが上る階段の通路にはセートゥパティがおり、側を通る女性の体を撫で回している。

デーヴァセーナはそれに気づき、セートゥパティは次はお前の番だ、と指を指す。

順番がきたとき、デーヴァセーナはセートゥパティの脇に指していた小刀を抜き、一瞬のうちにセートゥパティの指を切断する。

 

王が裁定する法廷。

デーヴァセーナの手には鎖がかけられ、被告人として立っている。
セートゥパティの指を切り落とした罪を問われているのだ。

 デーヴァセーナは調べもしないで逮捕したことに激しく抗議するが、バラーラデーヴァは裁定が下るまでは被告人は捕えられるべきというのがマヒシュマティの法だ、と反論する。
「豊穣の国(マヒシュマティ)とは名ばかり、徳によって治められないのであればそんな法は捨てておしまいなさい」とデーヴァセーナ。

そこへバーフバリがやってくる。

セートゥパティがことのあらましを自分に都合よく説明している間、バーフバリは睨みをきかせながら歩き回る。

バラーラデーヴァはセートゥパティが怖がっているので、バーフバリに「原告を怯えさせるな」と諌める。

しかし、バーフバリは「やましいことがあるから怖がるのだ」と言い返す。
シヴァガミはバーフバリの行動を非難するが、バーフバリは身重の女性を事情も聞かずに縛り付けることのほうが非難すべきことだ、と主張。

デーヴァセーナに何があったのか、その場で尋問を始める。

「参拝する女性たちの体をその男(セートゥパティ)が撫で回していた。自分の番が来たので指を切り落とした」とデーヴァセーナは説明する。

バーフバリは「お前が悪い」と言うのでデーヴァセーナは驚く。

「お前が切り落とすべきは指ではない。首だ!」とバーフバリ。

刀を振りぬいて、背後にいるセートゥパティの首を切り落とす。

 

シヴァガミ、バラーラデーヴァ、そして観衆はあまりのことに驚き目を見開く。

セートゥパティの首は一瞬の後に落下し、体も倒れた。

 

バラーラデーヴァは王座の踏み台を踏み抜いて壊し、自分を差し置いて裁きを下したことを責める。 

バーフバリは間違っていることを正したまで、とデーヴァセーナの鎖を刀で解く。

そこでシヴァガミが反論する。
たとえセートゥパティが有罪であっても裁くのは王で、それを刀で対抗するのは謀反に相当するというのである。

「その女(デーヴァセーナ)が祝言の日に王位を望んだから、そなたも王のつもりなのか?」と。
バーフバリは母上の法は欺瞞に満ちている、と非難。

それを肯定と受け取ったシヴァガミは王族が謀反を起こしたときの罪を確認する。
役人が「王族が謀反を起こした場合、追放に処す」と法律を読み上げる。

シヴァガミ「バーフバリとデーヴァセーナはただ今より着の身着のまま王宮から追放する」と宣言。 

 

バーフバリはその宣言を受け入れ、「私はいつでも王国のために駆けつけます」とシヴァガミから授けられた刀を置き、王宮を去る。

観衆たちは心のよりどころであったバーフバリを惜しみ、涙を流す。
シヴァガミも身を引き裂かれる思いであったが、それを口には出さない。
カッタッパは王族に仕える奴隷なので、バーフバリを見送るしかなかった。

バーフバリはデーヴァセーナと一緒に王宮を出ていく。
それにはクマラや女官たちも付いていった。

王宮の外では民が待っており、悲しみを押し隠してバーフバリたちが自分たちと一緒に暮らしてくれる喜びを祝う。

 

Dandaalayyaa

youtu.be

 

(ダンダーレイヤーの歌の中では、バーフバリたちが民に迎えられ、野に下り生活をする場面、皆に愛され、民のために生活のための道具や知恵を授ける場面が描かれます。)

一方、バラーラデーヴァの一派は民に受け入れられるバーフバリの様子を苦々しく見ている。

デーヴァセーナの出産が近づき、バーフバリにも胎児の動きが感じられるようになる。
胎児が元気に育っているのを祝うのを、クマラも微笑ましく見ているが、観衆の中に刀を持つものが紛れ込んでいるのを見つける。

バーフバリに近づけず、あきらめて帰る男の後をつけるクマラ。

カーリー像の元でその男がバラーラデーヴァに会っている。
バラーラデーヴァは男に「今度こそ弟を殺さなければ、お前が死ぬ番だ」と命令している。
ビッジャラデーヴァもいるが、弟として育ったバーフバリを殺すのはやめろと、懇願している。
バラーラデーヴァはビッジャラデーヴァのその願いをはねつけ、突き飛ばし王宮へ帰る。

クマラはビッジャラデーヴァを助け起こし、バーフバリにこのことを知らせなければ、と言うが、ビッジャラデーヴァは「あいつは無垢な男だから兄のことを信頼しているのだ、信じはしない」とクマラを止める。

その代り、クマラがバラーラデーヴァを討ってくれ、と頼む。
クマラはバーフバリやデーヴァセーナ、生まれてくる子供のために決意する。

 

ビッジャラデーヴァはクマラを王の寝室につながる裏道から王宮に侵入させる。

クマラは剣を手に持ちバラーラデーヴァが寝ているはずのベッドに近づくが、そこには誰もいなかった。
そこにバラーラデーヴァが明かりに油を差し、煌々と自分の姿を照らす。
その場には兵士も大勢隠れていた。
気づかれていた、とクマラは慌てるが、バーフバリの言葉を胸にバラーラデーヴァに立近づくために、兵士を次々と倒していく。

クマラは満身創痍になりながら、ついにバラーラデーヴァの直前まで辿りつく。
しかしバラーラデーヴァはビッジャラデーヴァを盾にする。

クマラはひるむが、その隙をついてビッジャラデーヴァがクマラを斬る。
ビッジャラデーヴァは自分の味方だと思っていたクマラは唖然としてしまうが、ビッジャラデーヴァは「お前は騙されていたのだ」とクマラを嘲る。

「バーフバリはクマラに短剣を渡し、裏道を教えてバラーラデーヴァを討つように言った、そう言えばシヴァガミもバーフバリに死刑を言い渡すだろう」

クマラがもつ短剣でバラーラデーヴァは自分の顔を斬りつける。

茫然とするクマラに、ビッジャラデーヴァはとどめをさす。

 

カッタッパによるバーフバリの殺害とシヴァガミの後悔

王の居室では兵士の遺体とクマラの遺体が転がっている。

その光景と、わが子の顔が血に染まっているのを茫然と見つめるシヴァガミ。

ビッジャラデーヴァはバーフバリは死刑に値することをした、とシヴァガミに滔々と言って聞かせる。

しかし、シヴァガミは民から信頼の厚いバーフバリを処刑すれば、民たちの反乱や宮廷の分裂を引き起こし、内戦が起こることまで予想する。

では何もしないというのか?と責めるビッジャラデーヴァに対し、
「バーフバリの死刑は不可避!」とシヴァガミが叫んだためビッジャラデーヴァは気圧されるが、「だが王の手を汚してはならない」とも言った。

 

シヴァガミの居室。

カッタッパが呼び出され、バラーラデーヴァがカッタッパに「王族に仕える一族として何でもするのだな?」と確認している。

カッタッパが当然です、と肯定すると、バラーラデーヴァは「バーフバリを討て」と命じる。

カッタッパは驚き、シヴァガミに王を説得してくれ、と懇願する。
いつもバーフバリに優しかったシヴァガミの顔が頑なに冷たくなっているのを見て、カッタッパはその願いが通じないことを痛感する。

自分は命令に背いたため、斬ってくれとシヴァガミに刀を渡すカッタッパ。
しかしシヴァガミは「お前がやらないなら私がやる」と冷たい。

バーフバリが最も愛する人の一人であるシヴァガミに斬られるのは絶対にダメだ、と思い、カッタッパは涙を飲んで命令に応じる。

カーテンの後ろでは、バラーラデーヴァとビッジャラデーヴァが、カッタッパがもしバーフバリを斬れなかったときのための策を考えている。

 

デーヴァセーナがにわかに産気づいたため、バーフバリは民たちとともに緊張しながらそこらを歩き回っている。

そこにカッタッパが謀反で処刑されるという知らせが届く。

バーフバリはデーヴァセーナにカッタッパを助けに行く、と知らせに部屋に入る。
止められると思ったバーフバリであったが、デーヴァセーナは「カッタッパには子供を抱いてもらうと約束した、必ず連れて帰って」と苦しい息をしながらも刀を握らせる。

 

荒地の処刑場。

マヒシュマティ王国の兵士がカッタッパを吊し上げ、周囲の木材に火をつけ嘲笑している。
そこにバーフバリが現れたため、兵士たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。

カッタッパの拘束を解きながら、バーフバリは「誰がこんなことを?」と問う。
その瞬間矢がバーフバリの肩を貫き、後ろを見ると数百本の矢がバーフバリとカッタッパに向かって放たれてくるのが見えた。

バーフバリは反射的にカッタッパを自分の体で覆い、矢を体に受けて守った。

カーラケーヤの残党がバーフバリを追ってきていたのだ。

カッタッパは足を縛られていて動けないので、バーフバリは体に刺さった矢の矢柄を刀で切り落とし、カッタッパを背負って逃げる。

カッタッパはこんな自分を助ける義理はない、逃げてくれ、とバーフバリに懇願する。

バーフバリは見捨てたくともデーヴァセーナに約束してしまったからな、と軽口をたたき、拘束を解くために自分の体から矢尻を抜き、腕に巻かれた鉄条を切り落とす。

カッタッパは逃げないと死んでしまう、と訴えた。
バーフバリは「私の身を危ぶんでいるようだが、お前がいる限りわたしは死なない」と言い切る。

そのとき、空は掻き曇り雷鳴がとどろく。
そしてカッタッパはバーフバリが自分を純粋無垢に信じていることを知り、彼をこんな世の中に残してはいけない、とバーフバリを斬ることを決心したのだった。

 

カーラケーヤ残党が二人の目前に迫り、バーフバリは先に集団めがけて突っ込んでいく。
相手が持っていた刀や槍、鎖を使い、次々と敵を倒していくバーフバリ。
倒した敵を丸太の上に磔にしていく。
鎖をつないだ槍を投げ飛ばし、崖の際にあったおもりによって丸太が持ち上がっていく。
そして死体が槍によって磔にされた丸太が起立し、雷が落ち、火が轟轟と燃えあがった。

カーラケーヤのリーダーは燃え上がる炎の中、味方を盾にしてバーフバリに近づいていく。
そこに拘束を解いたカッタッパも応戦にかけつける。

カーラケーヤのリーダーとバーフバリとが一戦を交える。
バーフバリはリーダーを抱え上げ、宙に放り投げた刀がその体に刺さる。

リーダーの体からバーフバリは刀を抜き、それをカッタッパに投げ渡す。

カッタッパは投げられてくる刀を見もせずにキャッチし、カーラケーヤの兵士たちを刀に伏していく。

バーフバリは自分の馬の柄の刀をもって戦っているが、カッタッパはバーフバリから投げ渡された刀を手につかみ、涙に暮れる。

そして兵士たちを倒したばかりのバーフバリを、カッタッパは後ろから突き刺す。

 

バーフバリは驚き、刀を遠くまで離してしまう。
一瞬険しい顔をして振り向くが、刺したのがカッタッパだと知り茫然とする。
カッタッパは泣きながら、「王家の総意」とつぶやく。

力が抜けて倒れこむバーフバリ、それを支えるカッタッパ。
空を仰ぎ見るバーフバリは、カッタッパに

「母上のことを頼む」

と言い残した。

そして痛みに耐えながら、カッタッパに手を差し出す。
カッタッパは刀を取に行き、バーフバリは王座に座るかのように坐する。

刀を支えにして座り、「ジャイ、マヒシュマティ」と言うとこと切れる。

 

そこに闇の中からバラーラデーヴァが現れ、カッタッパに「心配するまでもなかったな、やはりお前は私の犬だ」と吐き捨てる。
バラーラデーヴァは戴冠式のバーフバリの言葉を覚えていた。
その言葉を繰り返し、バーフバリの体を彼の斧によって傷つけていく。

「愚かな母上に忠誠を誓うなど、馬鹿な男だ、私が騙してお前を討たせたというのに」と勝ち誇った表情でバーフバリの死体に向かって叫ぶ。

それをカッタッパは耳にし、愕然とする。

 

シヴァガミの居室。

雷鳴が轟く中、足音がした方向をシヴァガミはハッと見る。
そこには雷に照らされてカッタッパの姿があった。

カッタッパはシヴァガミの手を取り、「これがバーフバリの血」と血をべったりとつける。
「この罪を今生で償えますか?」と言う非難がましいカッタッパの言葉をシヴァガミは諌めるが、カッタッパは間髪入れずに「あなたの罪です!」と指をさし責めた。

「あなたはわが子可愛さにその子の罪に気づくことができず、無実のバーフバリを殺したのです」と、バラーラデーヴァの言葉を伝えるカッタッパ。

それを聞き、シヴァガミは目の前に死んだバーフバリの姿を見る。
自分で母乳を与え、育ててきた記憶がフラッシュバックする。
しかしその手で顔をなでたくてももはやバーフバリはそこにはいない。

 

Lullaby of death

youtu.be

 

そこに生まれたばかりの赤ん坊を抱えたデーヴァセーナがやってくる。
カッタッパは「あなたのお子を抱きかかえるはずだったのに、あなたの夫をこの手で殺してしまった」と泣いて告白する。

デーヴァセーナは茫然と座り込む。

続いてバラーラデーヴァとビッジャラデーヴァがやってきて、ビッジャラデーヴァがシヴァガミに「赤子を殺さなければ反乱の種が残る、殺せ」と命令する。

シヴァガミがよろよろとデーヴァセーナに近づくので一瞬デーヴァセーナは緊張するが、親愛の念を表すように足に触れられたので驚く。

シヴァガミは「バーフバリの美徳を讃えたそなたは正しかった、私はもうこの罪を涙でそそぐこともできない」と後悔の念を吐露する。

 

王宮の広場ではマヒシュマティの民が集まり、バーフバリがいないことについて疑問を叫んでいた。

そこにシヴァガミが赤ん坊を抱えながらバルコニーに出てくる。

「バーフバリは死去した」という宣言に民は驚き息をのむ。

「新しい王はマヘンドラ・バーフバリ!」と赤ん坊を抱え上げ宣言する。

デーヴァセーナは涙と喜びを爆発させ、バラーラデーヴァは先を越されたというように歯噛みする。

民はマヘンドラ・バーフバリの名を確かめるように、覚えるように叫び続けた。

 

シヴァガミはカッタッパに、バラーラデーヴァの企みを裁くための裁判を開くために大臣たちを集めよ、と命令する。
しかし、バラーラデーヴァもそれを見越し手を回していた。
兵士たちにシヴァガミを捕えさせようというのである。

カッタッパはシヴァガミと赤ん坊を逃がすために、大きな扉を力づくではずし、それを盾にする。

シヴァガミはデーヴァセーナと逃げるために立ち上がらせようとするが、出産直後のデーヴァセーナは走ることができない。
デーヴァセーナはシヴァガミに赤ん坊を連れて逃げてくれ、と頼む。
そしてマヘンドラに、「必ずマヒシュマティ王国に戻ってくると約束してください」と呼びかける。
マヘンドラの手はデーヴァセーナの手の上に、願いを約束するかのように落ちた。


シヴァガミは王宮の裏道を通り、王宮の外へと向かう。

カッタッパを捕えて邪魔者がいなくなったバラーラデーヴァは弓をもつ。
バルコニーからはシヴァガミが外に出て、外に通じる川に浮かべた小舟に乗り込む様子が見えていた。

バラーラデーヴァは躊躇わず、小舟に乗り込む前のシヴァガミの背中を弓で討った。

シヴァガミの体は川に落ち、見えなくなった。

バラーラデーヴァはそのあと、怒りに任せてクンタラ王国を壊滅させ、デーヴァセーナを鎖でつなぎ、虐待し続けたが、デーヴァセーナはマヘンドラが帰ってくるのを信じ25年待ち続けたのである。

 

マヘンドラ・バーフバリのマヒシュマティ凱旋

カッタッパの話を聞いたシヴドゥ=マヘンドラは、デーヴァセーナの手を包み、泣いた。

そして次の瞬間にはマヒシュマティ王国奪還への闘志を目に宿していた。
それを感じてデーヴァセーナも鼓舞をするように微笑む。

「マヒシュマティ王国の民へ宣言せよ!マヘンドラ・バーフバリが帰ってきたと!」

マヒシュマティ王国の民も集まり、大人になったマヘンドラ・バーフバリを眼前に迎える。

 

バラーラデーヴァに立ち向かうには武器が足りない、と言うカッタッパの部下に、マヘンドラは武器がなければ斧でも畑を耕す道具でも、なんでも手にもって戦えと鼓舞する。
その姿はアマレンドラ・バーフバリが兵士を鼓舞する姿に似ていた。

 

マヒシュマティ王国の宮殿。

デーヴァセーナが連れ去れらた広場ではバラーラデーヴァが怒りに震えていた。

バラーラデーヴァは気づいていたのだ。「私の喜びは王座でもなく、黄金像でもなく、デーヴァセーナに苦しみを与えたこの鎖にあった」と。

鎖を愛しく頬に撫で付けるのと同時に、デーヴァセーナがいなくなったことに対して怒りで頭が沸騰しそうになっている。「かならずデーヴァセーナを連れ戻す」

そこにカッタッパが兵を集めたという知らせが届く。

 

王宮を囲む砦の上。

カッタッパたちが攻めてくるであろう方向がよく見える場所で、バラーラデーヴァたちは観察をしている。

バラーラデーヴァはレンズを入れ替えられる望遠鏡のようなものを使い、遠くを見ようとする。
するとヤシの木がところどころ生える荒野をデーヴァセーナが歩いてくるのが見えるが、その手にはバドラの首が掴まれていた。それだけでもバラーラデーヴァは許せなかったが、その後ろを歩く人間を見て驚きのあまり後ずさった。

ビッジャラデーヴァも何が見えるのか不思議で覗いてみると、そこには死んだはずのアマレンドラが。

デーヴァセーナはバドラの首を上に投げる。
その首をマヘンドラが弓で射ると、首はバラーラデーヴァたちがいるところまで飛んでいき、首はバラーラデーヴァの手に落ちた。

バラーラデーヴァはバドラの首を撫で、殺した者たちの首の上にバドラの首を添えると誓った。

 

「敵に死を!」と叫ぶバラーラデーヴァの声を合図に、戦が始まった。

1万人以上もいようかと思われるマヒシュマティ兵士たちが、堀にかけられた橋を渡って、急ごしらえのマヘンドラの軍に向かっていく。

馬に乗った兵士たちが迫る中、マヘンドラはヤシの木を使った兵器で木を投げつけ、先陣を壊滅させた。

数少ない道具を駆使したり、マヘンドラの怪力でマヒシュマティの兵士たちを圧倒していく。

そこにバラーラデーヴァが前回よりもパワーアップしたチャリオットに乗って現れる。

Coach driver Indus 01.jpg
By Miya.m - Miya.m's file, CC 表示-継承 3.0, Link

引用元:チャリオット - Wikipedia 

牛二頭で戦車は引かれ、鎌車は三つに増えており、戦車の前部分からは矢が発射されるようになっている。

その戦車によってマヒシュマティの兵士もマヘンドラ軍の民たちも倒れていく。

バラーラデーヴァはデーヴァセーナの近くまで迫る。
「私とは25年の時をともにしたのに、たった9ヶ月過ごしただけの男についていくとは薄情だ」と薄ら笑いを浮かべながら話しかける。

クンタラ国王がそんなバラーラデーヴァに立ち向かっていくが、あっさりと首を斬られて死んでしまう。

バラーラデーヴァはついにデーヴァセーナを捕まえ連れ去ってしまう。

 

それを見たマヘンドラは慌てて母を連れ戻そうとする。
戦車が橋を渡り、橋はこれ以上だれも入らせないように閉じられようとする。

徐々に上がっていく橋だったが、マヘンドラはすんでのところで端を捕まえるところまで追いつく。
しかし、バラーラデーヴァが放った矢がマヘンドラの鎧に刺さり、マヘンドラは地面に落ちてしまう。

なおも追い縋ろうとするが、さらにマヘンドラに向かって千本も越えようかという矢が放たれる。
マヘンドラはカッタッパや民たちの盾によって守られるが、死んでもいいから母を取り戻す、というマヘンドラにカッタッパは喝を入れる。

「闇を知で照らしたアマレンドラのように考えるのです」

マヘンドラは悔しさで叫び、空を見上げる。
しかし、その空を見上げたことで何かを思いつく。

 

しなるヤシの木の特性を利用して、ヤシの木のてっぺんが地面につきそうなほど曲げられている。

倒されたヤシの幹にマヘンドラとカッタッパ、数人の兵士たちが乗り込み、手をつなぐ。
マヘンドラの合図でヤシの木の頂点にくくりつけられた縄が斬られ、ヤシは思いっきり反動をつけてまっすぐになる。
そしてマヘンドラたちは空中に投げ出されるが、その先はマヒシュマティの砦であった。
向かってくるマヘンドラたちに対して矢が射られるが、マヘンドラたちは盾を体の回りに固め、まるでラグビーボールのように身を守ったため矢を防ぐことができた。

そしてそのままボールは砦の中に入ることに成功したのである。

カッタッパが成功の合図を送ると、次々とヤシの木の反動を利用してマヘンドラの軍たちが砦に乗り込む。

もっとたくさんの兵士を砦の中に入れようと、マヘンドラは橋を上げている鎖を断ち切ろうと空中を飛び、人間の太さほどもある鎖に乗る。

マヘンドラがハンマーを何回か振り下ろすと、鎖にヒビが入り橋はついにおり、マヘンドラの軍を王国になだれ込ませることに成功した。

 

アヴァンティカが「シヴドゥ!」と刀を渡し、マヘンドラはデーヴァセーナを救うために王宮の広場へ向かう。

デーヴァセーナは再び捕えられ、鎖につながれようとしていたが、マヘンドラがそれを防ぐ。
マヘンドラはデーヴァセーナにシヴァ神への巡礼を提案し、母が戻ってくるときには薪の上にバラーラデーヴァを据えておくと約束する。
再びデーヴァセーナを痛めつけられることを喜びとしているバラーラデーヴァは、デーヴァセーナが戻ってきたときには目の前で息子を殺すことを誓う。

 

戦車で向かうバラーラデーヴァに、盾と槍で応戦するマヘンドラ。
マヘンドラは戦車の弱点である鎌車の歯車を的確に突き、破壊する。
牛の頭に乗ると、槍をバラーラデーヴァに向けて放つ。
バラーラデーヴァもすかさず槍を放つが、マヘンドラの放った槍がバラーラデーヴァの槍を砕く。

壊れた戦車から投げ出されたバラーラデーヴァは、髪を結び愛用のガダーでマヘンドラを叩き割ろうとする。
マヘンドラはすかさず盾をかざすが、勢いで地面が割れ、橋が崩壊する。

 

デーヴァセーナが裸足で頭に火が燃え盛る器を乗せ、シヴァ神への巡礼をしている。
それをカッタッパとアヴァンティカらが守っている。
ビッジャラデーヴァと僧侶がその光景を目撃するが、僧侶は「3回回ったら願いが叶ってしまうので止めなければならない…!」と驚く。
ビッジャラデーヴァは巡礼を止めようと、木でできた橋に火を点けさせる。

再びデーヴァセーナが橋の前に差し掛かるが、火が燃え盛っている。
歩みを止めれば願いが叶わないのでカッタッパとアヴァンティカが驚くが、ここでマヒシュマティの兵士に二人は足止めを食らってしまう。
それでもデーヴァセーナは歩みを止めない。

 

マヘンドラはバラーラデーヴァに少々押され気味である。
バラーラデーヴァに向けてカタパルトに乗せた石を発射しても、石は黄金像の土台に当たるだけでバラーラデーヴァは避けてしまう。

ガダーの鎖を巻きつけられ、マヘンドラは黄金像の土台にある馬の上に首を吊られる。
そこは馬の首を折ることで間一髪首を絞めあげられずに済んだ。

二人は土台で戦いを繰り広げたので、そのうち土台が衝撃に耐えられず崩壊し、黄金像が倒れ、首が吹っ飛んでしまう。

 

吹っ飛んだ首は燃え盛る橋の上に落ち、勢いで消火される。
そこにちょうどデーヴァセーナが通りかかり、バラーラデーヴァの黄金の顔を踏みつけながらデーヴァセーナは橋を渡ることに成功する。

 

黄金像を壊されたことを怒ったバラーラデーヴァは、マヘンドラを地面に倒し、手のひらに岩の釘を刺し地面に磔にする。
そしてマヘンドラの鎧を剥ぎ取り、「弟をこの手で殺さずにどれだけ後悔したか。お前をこの手で殺せることがどれだけ喜びか。」と直接心臓をもぎ取ろうとする。

マヘンドラは地面に刺された釘を折るが、拳を交わされ巴投げでシヴァ神御神体まで投げ飛ばされる。

しかし、マヘンドラが御神体についた手から血が流れると、マヘンドラはかえって生まれ変わったようになった。

 

シヴァリンガ

引用元:シヴァ インド神話!天竺奇譚:インド神様図鑑 

シヴァに祈りをささげるときのように血が流れる胸に灰をこすり付け、灰が煙のように舞う。
腕に鎖を巻きつけ、バラーラデーヴァに立ち向かう。

バラーラデーヴァのダガーも軽々と凹ませ、バラーラデーヴァの顔は血まみれになっていく。

そして鎖をバラーラデーヴァの体に巻きつけると、25年間デーヴァセーナを苦しませ続けた檻の上に叩きつける。

 

デーヴァセーナがついに巡礼の儀を済ませ、元の位置に戻ってくると、マヘンドラはバラーラデーヴァをデーヴァセーナが用意した薪の上に投げ飛ばし、カッタッパから刀を受け取る。

宙を飛び刀をかざしながら自分に向かってくるマヘンドラの姿を見ているバラーラデーヴァの目には、背後に雷鳴轟く雲が見えアマレンドラ・バーフバリの姿が映った。

膝を串刺しにされたバラーラデーヴァとマヘンドラが最後に向かい合う。

 

頭に乗せた火の器をもって近づいてくるデーヴァセーナに、命乞いをするバラーラデーヴァだが、デーヴァセーナには届かない。
「もうお前の愛するものはいないのだから、一緒に死のう」とバラーラデーヴァが言った次の瞬間、デーヴァセーナはポトリと火の器を薪の上に落とす。

断末魔の叫びをあげるバラーラデーヴァの声は、夕焼けのマヒシュマティ王国にこだました。

Nippule Swasaga

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(伝説誕生でも流れたこの歌が再び流れます)

 

マヘンドラの戴冠式

サンガがティカをマヘンドラの額に塗り、デーヴァセーナが王冠をマヘンドラに授けている。
参列の雛壇にはアヴァンティカや村長の姿もあり、ビッジャラデーヴァも肩をすくめて座っている。

バラーラデーヴァの黄金像の頭部は砦から落とされ、堀から川に流れ、下流へと去っていく。

マヘンドラは民に対して王としての宣誓をし、民にも努力を怠らないように諭す。

(ここでラジャマウリ印が押され、映画はいったん終わります)

 

黄金像はマヘンドラの旅路を遡るようにして、滝の下の世界へと戻っていく。
行きついた先はシヴドゥが滝の下に移動したシヴァ神御神体の前であった。

youtu.be

 

まとめ

いかがでしたでしょうか~!

あらすじじゃないじゃないかwって感じですが、思い出しながら書くとあれもこれも、って書くことが多いんですよね…!

強引に「王の凱旋」をまとめてみますと、

  • バーフバリはずっと母の教えを守っている
  • シヴァガミから見ると教えに背いているように見える
  • デーヴァセーナはバーフバリ以上に正義感が強い
  • 父と子を同じ俳優が演じることで「誓い」が完結する感覚が高まる
  • 神を体に宿すことで主人公が勝利を得る

という印象を持ちます!
主人公なんであんなに強いんだ?という疑問が見ているうちに気にならなくなるのがヒーロー映画の醍醐味だと思いますが、バーフバリの場合は誓いをまもる正義感と、シヴァを思わせるモチーフを散りばめる(シヴドゥとか、牛に乗るとか)ことで説得力を増しているんだと思います。

負けそうになるときは母を苦しめた鎖とシヴァ神の力を得て、最後は父の復讐を果たすっていうのがスカッとするところだと思います。

それ以外にも歌とか、画面の強さとか本当にものすごいので、必見の作品です。
ちなみに見た後は「伝説誕生」も見たくなるのでw、時間に余裕があるときに見るといいですよ!

サウンドトラックは3枚組で歌ももちろん収録されています~↓

映画「バーフバリ」ヴォーカル&サウンドトラック | サウンドトラック | サウンドトラック

DVDもブルーレイも販売されていますし、配信もありますよ★

バーフバリ2 王の凱旋 [Blu-ray]

 

参考

バーフバリ 王の凱旋 - Wikipedia

Baahubali 2: The Conclusion (2017) - IMDb

【バーフバリ 王の凱旋】のネタバレあらすじ詳細!強い姫と強い勇者以外も注目☆Part1

バーフバリコンクリュージョン

引用元:Baahubali 2: The Conclusion (2017) - Photo Gallery - IMDb

 

さてさて、バーフバリ完結編の「バーフバリ 王の凱旋」です。

インドでは予定の2016年から1年遅れて、2017年に公開となりました。

日本でも同年の2017年に公開されています。

こちらもアマゾンプライムで配信が、またはアマゾンでDVDやブルーレイが購入できます。

 

前作まではシヴドゥが実はマヒシュマティ王国の次期継承者マヘンドラ・バーフバリであったことが明かされます。
その過程で父であるアマレンドラ・バーフバリがカーラケーヤ戦で多くの民を救い、国母であるシヴァガミは実子のバラーラデーヴァを差し置いてアマレンドラを国王に指名したことが描かれました。
しかし、そんなアマレンドラがなぜ忠臣のカッタッパに殺されなければならなかったのか、気になりすぎるところで終わってしまっています。

 

「伝説誕生」のあらすじは日本公開版では冒頭5分程度の映像で紹介されています。
なので、いきなり「王の凱旋」から見始めてもいいかもしれません。

なぜなら、この「王の凱旋」こそが、パート1を上回る興奮と感動を呼ぶ作品だからです!

では、どんなストーリーなのかみてみましょう。
きっとあらすじだけでもビックリしますよ!

 

 

国王戴冠を巡る登場人物たちの心模様

(あらすじの後に流れる音楽です↓
 ここでも「伝説誕生」までのあらすじが彫刻の像を使って表現されています)

 

Oka Pranam

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アマレンドラ・バーフバリ(プラバース)国母シヴァガミ(ラミャ・クリシュナン)に王に指名され、次の吉祥の日に戴冠式が行われることとなった。

しかしその前に、国母が行うべき大事な悪魔祓いの儀式がある。
シヴァガミは遠くのシヴァ寺院まで素足で巡礼するというしきたりを実行していた。
頭の上に火を炊いた器を乗せて歩き、その間は決して立ち止まってはいけない。
民もシヴァガミを応援するために沿道に集まっている。

シヴァ寺院の境内にたどり着いたが、儀式に参加する象が興奮し、暴れだす。

シヴァガミはしきたりに従い歩き続け、カッタッパ(サティヤラージ)に民を避難させるように指示する。

象が向かってくるシヴァガミに気づき、突進してくる。

あわやシヴァガミが踏みつぶされようとするとき、大きな山車を引いたアマレンドラ・バーフバリが現れる。

バーフバリは山車を巨象にぶつけ、シヴァガミは山車の車輪の間を無事に立ち止まることなくくぐることができた。

ガネーシャ像を乗せた山車を見上げ、バーフバリに黄色いターメリックの粉をかけられたちまち大人しくなる象。

 

Saahore Baahubali

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(歌の中でバーフバリとシヴァガミの仲の良さ、バーフバリが民に愛されており、人柄も良いことが描かれます)

 

「バーフバリ万歳!国母シヴァガミ万歳!」の声が王宮の広場に響く。

それをビッジャラデーヴァ(ナーサル)は酒を飲みながら苦々しく見ていた。
自分の子であるバラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)を差し置いてバーフバリを王にしたことを恨んでいるのだ。

積年の恨みもあり、ビッジャラデーヴァはバラーラデーヴァに、「母を殺そう」と提案する。
そこにはバラーラ派の大臣たちもいたが、提案に慄く。

足音が響き、カッタッパがバーフバリの戴冠式の日取りを知らせに来る。

カッタッパを「犬」と嘲笑していたビッジャラデーヴァだが、その知らせにますます怒り、シヴァガミの間違いをカッタッパに向かって罵りはじめる。

ビッジャラデーヴァは片腕が不自由だが、鉄拳制裁はそれでもできる、と柱を殴り壊す。

それをカッタッパは体の問題ではなく知性の問題では?ときっぱり言う。

それは王族に対する侮辱だったが、カッタッパは「妻の殺害を企むなど愚か者の極み」と言い放つ。

ビッジャラデーヴァ「さっきの話を聞いたのか?」
カッタッパ「いいえ、私は犬。嗅ぎつけました。」

立ち去るカッタッパを茫然と見つめるバラーラ派たち。

  

シヴァガミの居室。

シヴァガミはバーフバリを呼び、王国の実情を知るためにカッタッパと旅をせよと命じ、旅に出ている間、バーフバリにふさわしい結婚相手を探しておく、と約束する。

国王になるための大事な使命と認識し、バーフバリとカッタッパは身分を隠し、諸国漫遊へ旅発つ。

 

クンタラでのデーヴァセーナとの出会い

バーフバリとカッタッパは諸国を旅し、市場や農村の様子を見ていった。

大きな川にたどり着き、そこで休もうと水面に手を差し入れると、次々と遺体が流れ着いていることに気づく。

カッタッパが言うにはピンダリという盗賊たちが戯れに人を殺しているとのことだった。

 

多くの贈り物が集められた王宮の部屋。

シヴァガミが競技用の象や遠くまで届く弓などをバラーラデーヴァに贈ろうとしている。
しかしバラーラデーヴァは「私は哀れな子ではありませんよ、母上」と笑う。

王に指名しなかったことを後ろめたく思っている心のうちを見透かされたように、驚くシヴァガミ。
バラーラデーヴァは「国母の決断に自信をお持ちください」と言い立ち去るが、シヴァガミの見ていないところでは何かを考えているように目は光っていた。

 

山中の街道で人々が旅の準備をしたり、家畜を導いたりしている。

カッタッパとバーフバリはそこで、着飾った人々が列をなし輿を担いでくるのを見る。
列の先頭にいた男クマラ(スッバラージュ)にカッタッパは質問しようとするが、邪魔にされ腹を立てる。

バーフバリは美しい輿の中に、美女の姿を透かし見て心奪われ始める。

 

突然ピンダリが現れ、列を襲い始めるが、盗賊狩りのために集められた兵士たちだったので返り討ちにしはじめる。
カッタッパは「兵士だから私たちの出る幕はない」と見物を決め込む。

輿の中にいる美女デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)も戦闘に参加する。
その見事な太刀さばきと堂々とした振る舞いに、バーフバリは完全に一目惚れしてしまった。

カッタッパはところで自分を邪魔にした男はどこにいるだろうと探すが、クマラは怯えて東屋の上に避難し、自分の回りに多くの兵士を配置するありさま。
カッタッパは呆れ、笑ってしまう。

 

何かを察知したバーフバリとカッタッパが森の奥を進むと、そこには盗賊がさらに隠れていて、兵士たちを襲撃しようとしていた。

盗賊たちは突然現れた二人を殺そうとするが、バーフバリとカッタッパにかかれば片手で複数人を次々に倒すのも簡単なことだった。

しかもバーフバリはデーヴァセーナのことを思い出しながら盗賊を片づけていく。

 

Devasena(こちらはスコアです)

youtu.be

 

カッタッパはそのおかげで盗賊に襲われ死にそうな目に遭ったので、しっかりしてくれと訴える。

 

街道の広場では盗賊退治をしてくれたデーヴァセーナたちに民が感謝している。

デーヴァセーナは女性たちの陰に隠れて戦わなかったバーフバリとカッタッパに、「恥を知りなさい」と叱咤。

ここでカッタッパは機転を利かせる。
「実はこの男は愚鈍な次男坊で自分の甥である。なにもできないから家を追い出されたのだ」と訴えた。

哀れに思ったデーヴァセーナは二人を王宮の仕事に就かせることを決め、クマラは自分がバーフバリを鍛える!と豪語する。

 

デーヴァセーナはクンタラ国王(メカ・ラマクリシュナ)の妹で、クマラは王妃(アシュリタ・ヴェムガンティ)の親戚でいとこ同士。

デーヴァセーナは弓の達人で、今は弓を一気に2本放てるか練習しているがうまくいかない。
武芸の練習ばかりしているので、王妃はそのうちいとこのクマラとしか結婚することができないと口酸っぱく注意する。

そのクマラはバーフバリに武芸を教えようと、武器を選んでいる。
武芸があまり得意でないクマラが男に教授をしていることが面白く、デーヴァセーナと女官たちは集まって見物をしている。

剣をバーフバリに渡して大きな丸太を斬らせようとするが、愚鈍という設定なので切れないふりをする。
そこでクマラがバーフバリの手をとって手本を見せようとする。
バーフバリは見学していたデーヴァセーナに気をとられて、クマラにとられた手でつい本当の力を出してしまい、丸太を真っ二つにしてしまう。

驚くクマラだったが、カッタッパが「クマラ様はなんてすばらしい力をもっているのだ!」とおだてたため、得意になる。

デーヴァセーナはクマラが本当に強くなってしまったのか?と顔をしかめる。

 

夜、クマラの居室。

昼に丸太を真っ二つにすることができたので、自分の力を再度確かめるためにクマラは丸太を一生懸命割ろうとしている。

そこへデーヴァセーナが訪れ、もう一度力を見せてほしいと頼む。
クマラがいろいろと理由をつけて断ろうとするが、懇願され刀を取り丸太を割ろうとする。
そこへカッタッパとバーフバリがクマラに果物をもって現れ、カッタッパはデーヴァセーナにクマラが本当に強くなったのだと思わせるために丸太を割らせることを止める。

デーヴァセーナは自分の目論見が外れたため、今度はクマラにイノシシ狩りを提案し、バーフバリもクマラについてくるように命令する。

 

イノシシがでると報告があった畑。

デーヴァセーナとクマラは馬車に乗り、二人でイノシシ狩りをするが、さながら対決のような風景である。

デーヴァセーナは毅然とイノシシに弓の標準を合わせるが、クマラはイノシシが怖いのか目をつぶって弓を合わせている。

バーフバリは馬車が揺れるのを利用して、クマラの代わりにイノシシに標準を合わせ見事命中させる。
訝しがるデーヴァセーナや宰相だったが、カッタッパがクマラを讃えて盛り上げるのでだんだん周囲もクマラの力を信じ始める。

結局すべてバーフバリがクマラにわざと矢を射させたため、デーヴァセーナの矢は一本も当たらなかった。

喜ぶクマラだが、デーヴァセーナは騙されない。
身のこなしなどを見て、バーフバリはやはり只者ではない、カッタッパの従順さも演技だと見抜く。

デーヴァセーナが歩きながら詰め寄ったとき、偶然石に足を躓かせてしまい、転びそうになるがそれをとっさにバーフバリが防ぐ。
お腹を支えたバーフバリの手を感じ、やはりこれは剣を握る勇者の手だ、と見抜き試験をする。

 

両方を木にふさがれたまっすぐな農道。

男(バーフバリ)の力を試すため、槍を持たせて凶暴な雄牛を突進させる。
バーフバリはわざと雄牛にどつかれ、衝撃で側の木に激突し、肩を痛めてしまう。

 

夜、バーフバリとカッタッパが住む物置で医師が診察をしている。

カッタッパはデーヴァセーナ様は優しいと思ったのに自分の甥(バーフバリ)に怪我をさせてしまった、肩を痛めた甥が痛みで眠れないのではないか、と嘆く。

身を起こそうとした男(バーフバリ)がよろめき、デーヴァセーナは思わず支える。
そのとき、二人の間にときめきが生まれる。

 

バラーラデーヴァの企みとピンダリの襲来

バラーラデーヴァの居室。

現在のバーフバリはクンタラ王国で身をやつしている、と報告をうけるバラーラデーヴァ。
なんのためにその王国にいるのかというと、デーヴァセーナという姫にバーフバリが恋をしているかららしい。
そのデーヴァセーナの肖像を渡され、最初は興味もなく受け取ったバラーラデーヴァであったが、あまりの美しさに衝撃を感じる。

下らんと吐き捨てるビッジャラデーヴァをよそに、バラーラデーヴァは「姫は私がいただく」と宣言する。

 

大きなデーヴァセーナの絵の前にいるシヴァガミとバラーラデーヴァ。

「この姫が欲しい」というバラーラデーヴァに「これしきの願いかなえてやらなくては母ではない」とシヴァガミは意気込む。
「人をもののように扱うのはどうかと…」と注意する国防大臣セートゥパティ(ラケーシュ・ヴァレ)にシヴァガミは「バラーは弟に王位を譲るほど心が広いからいいのだ」と断言し、バラーラデーヴァとセートゥパティはほくそ笑む。

シヴァガミはバラーラデーヴァに「必ずデーヴァセーナと結婚させる、これは誓いだ」と言い、家臣たちには「この宣誓を法と心得よ」と宣誓する。

 

クンタラの宮殿にマヒシュマティ王国から使いと贈り物が集まっている。

マヒシュマティ王国の大使がシヴァガミの手紙を読み上げている。
「マヒシュマティ王国の徳高き天使の姿をした戦士である王子と結婚するために、マヒシュマティ王国に来られよ」という内容である。 
その内容を聞きながら、デーヴァセーナは目を強く開き、黙って一点を見つめている。

この様子をカッタッパも見ているが、「シヴァガミ様は意中の相手をお選びになった」とバーフバリと結婚させようとしているのだと勘違いする。

 

マヒシュマティ大使は

「縁談の話が引きも切らないマヒシュマティ王国の王子の相手に、この小国の姫が選ばれたのは光栄だぞ、持参金も心配するな」と言う。

(↓持参金は現代のインドでも問題になっています)

ja.wikipedia.org

 

そこまで聞き、デーヴァセーナは大使に「そなたや国母様の尊大さはお国柄ですか?」と呆れたように嘲った。
「そなたが飛びつく金銀財宝も、私にとっては塵に等しい」

デーヴァセーナは激怒した。

クンタラ国王も「妹が決めることだ」と止めることなく、シヴァガミに断りの書状を記すように指示する。

 

マヒシュマティのシヴァガミの居室。

デーヴァセーナの断りの書状が読み上げられる。
デーヴァセーナの代わりに彼女所有の剣が到着し、その剣と王子を飾りたててクンタラ王国にお送りください、との侮辱的な内容だった。

シヴァガミは自分の差し伸べた手が無礼にも振り払われたことに憤慨し、クンタラ王国へ軍を送ろうとまでする。

バラーラデーヴァが一計を案じ、ビッジャラデーヴァに耳打ちする。
ビッジャラデーヴァは「バーフバリがクンタラ王国にいる。やつに王女をひっ捕らえさせればよい」と提案する。

 

クンタラ。宮殿の裏側。

ミルクを撹拌しているバーフバリの元をカッタッパが訪れる。
良い知らせと悪い知らせがある、と知らせることを躊躇うカッタッパだが、バーフバリは「良いも悪いも私が決める」とこともなげ。

カッタッパはシヴァガミがバーフバリのために(勘違いだが)婚姻の申し込みをしたこと、デーヴァセーナが激怒してそれを退けたことを知らせる。

バーフバリは「それほど激怒したということは私のことを愛している証拠だ」と自信をもつ。

突然クンタラ王国へ侵入者があったことをバーフバリは空気で感じ、カッタッパに戦闘の準備をせよ、と命じる。

 

クンタラに危機が迫っていることをデーヴァセーナに知らせるため、王宮の中を急ぐバーフバリ。

クマラがどこへ行くのかとバーフバリを止めるが、先を急ぐバーフバリ。
邪見にされたことに怒り、クマラはバーフバリを足蹴にする。

バーフバリはそこにあった馬車の車を掴み、クマラの方向に向かって投げる。
しかしクマラを攻撃しようとしたわけではなく、侵入者を倒すために車は投げられたのだった。

カッタッパも次々と侵入してくる者たちを倒し、クマラにピンダリの襲来を知らせよ、と指示する。

 

ピンダリは砦の外に1,000人を超える単位で潜んでおり、次々と砦を突破してくる。

愚鈍のふりをしていたバーフバリもついに本性を現し、剣をふるっていく。
クンタラ国王と宰相がその姿を確認し、茫然とする。

 

クンタラ宮殿の長い廊下。
デーヴァセーナが先を急いでいるなか、そこへもピンダリが侵入してくる。
弓で応戦するが、10人を超える人数が襲いかかってくるので間に合わない。

そこへ弓を三本構えて一気に解き放ち、ピンダリを撃墜していくバーフバリが現れる。

バーフバリはデーヴァセーナに
「指は四本、手首を返せば弓を射ることができます」
と教える。

一瞬でその技術を理解したデーヴァセーナ、そしてバーフバリは、二人で踊るように長い廊下を向かってくるピンダリたちを撃退する。

 

クマラの居室。

女性たちが集まっているが、そこにクマラもいる。
扉にはピンダリの一味がいて、いまにも破られそうだ。
そこにバーフバリが窓から入ってきたので、クマラは「助けてくれ!」と泣きながら頼む。

バーフバリはクマラの手を取り、
「民を助けるのがクシャトリヤ(士族)の使命だ」
と説き、小刀を握らせ自分は戦場へと急ぐ。

一人になったクマラは扉を破ってきたピンダリに一度は斬られるが、一念発起して賊を倒していく。

 

砦の外。

カッタッパは牛飼いに戦闘に参加するように説得している。

砦の堀。

ピンダリの侵入を食い止めるためにクンタラ軍が集まっている。
しかし圧倒的に数が足りない。
ピンダリの軍が堀を突破するために向かってくるが、そこでバーフバリは矢に火を灯し、空中に向かって放つ。

火がついた矢が放たれたのを合図にし、カッタッパは牛飼いに合図し、牛飼いたちは鎌に長い綱がついた道具を携えて走る。

 

堀。

ピンダリたちが地響きに気づき、道の向こうを見ると角に火がついた牛の大群が走ってくる。

牛がピンダリを次々と跳ね、残った者たちは堀を進むことができない。

 

牛の行進で意表をついたところを、バーフバリは驚くべき速さでピンダリ軍に向かっていき、何人も一気に倒していく。
目にもとまらぬ速さに、デーヴァセーナはさらに驚く。

バーフバリは砦の外に向かって走っていくが、高い木に乗って堀を越えようとするときに落下して牛の中に落ちてしまう。

それを見たピンダリの将軍はニヤリと笑うが、バーフバリは牛に踏まれることなく、牛の背中に乗って砦の外の貯水池に向かっていく。

両性具有のシヴァ神

引用元:シヴァ インド神話!天竺奇譚:インド神様図鑑

(牛はシヴァ神の乗り物だそうです)

 

牛の背中を飛び石のようにしてどんどん貯水池に近づいていくバーフバリ。

大群の後方の牛には鎌が先についた綱がくくりつけられている。

貯水池にたどり着くと、ピンダリのリーダーがバーフバリを襲いにかかるが、その手に刀を差し、貯水池の水をせき止めている丸太にくぎ付けにする。

バーフバリは鎌を牛飼いから受け取ると、大きな丸太を一気に駆け上っていく。

www.imdb.com

 

丸太の上部に鎌をかけ、自らは岩の上に乗るやいなや、牛が引っ張る綱にテンションがかかり、丸太がはずれ、堤防が決壊する。

大量の水が堀にあふれ、ピンダリたちが水にさらわれていき、クンタラに平穏が訪れた。

 

デーヴァセーナとともにマヒシュマティ王国へ

堀にあふれた水に丸太を乗せ、バーフバリがデーヴァセーナや国王のところにやってくる。

クマラが足蹴にしたことを謝ると、バーフバリは「おかげでそなたの本当の力がわかった。その怪我は勇者の証だ」とハグをする。
クマラはたまらず泣き出す。

クンタラ国王が「勇者よ、あなたは誰なのですか、お礼がしたい」と聞くと、カッタッパはバーフバリの身分を明かす前に「彼はデーヴァセーナに恋をしているのです」と言う。

クンタラ国王は勇者に恋されることに光栄を感じ、デーヴァセーナもすでに恋心を抱いていたので頬を赤らめる。

そこにマヒシュマティ王国からの書状を携えた鳥がやってくる。
バーフバリの表情はその書状の内容を見ると一転曇ってしまう。

デーヴァセーナが内容を聞くと、バーフバリは
「国母がデーヴァセーナを捕えてマヒシュマティ王国へ連行せよと言っている」
と伝えた。

それを聞いたデーヴァセーナは
「国を助けるふりをしていたのだな、お前、何者だ」と問い詰める。

怒りを治めようとするバーフバリに対しても激昂し、とうとう松明をバーフバリに叩きつけて服を燃やした。

みるみる服は焼けていくが、服の下につけていたマヒシュマティ王国の王子が身に付ける鎧が姿を現す。

カッタッパが彼こそがマヒシュマティ王国の次期国王である王子アマレンドラ・バーフバリなのだ、と高らかに宣言する。

畏れをなし跪くクンタラの国王たちに、バーフバリは親族に礼儀は必要ない、と起立させる。

 

デーヴァセーナに、「母の判断に間違いはない。ただ怒りに任せて命じただけ、ついてきてくれるか」と申し出るバーフバリ。

デーヴァセーナは
「私の心を奪った勇者よ、死ぬまでついていくが、奴隷にするなら生きてはいけぬ」
と凛とした瞳で話す。

その言葉に心を引き締めたバーフバリ。
「今このときより、私はあなたのものと誓う」
とデーヴァセーナの手の上に誓うように手を置く。

 

デーヴァセーナの旅立ちの日。

クンタラ国王と王妃にデーヴァセーナを守ると誓い、舟に乗り込むバーフバリ。
舟に乗るための板に乗ろうとしたとき、デーヴァセーナはぼーっとして板を踏み外してしまう。

とっさに水に飛び降り、舟と船着き場を腕で引き寄せるバーフバリ。
「心ここにあらずとは、姫らしくない」とからかったので、デーヴァセーナはツンとすましてバーフバリの腕を橋がわりにして舟へと渡った。

 

HAMSA NAAVA

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(↑白鳥のような帆船が空を飛び、二人は愛を確かめあいキスをします) 

 

マヒシュマティ王国へ到着。

バーフバリとカッタッパはデーヴァセーナに、シヴァガミはきっと温かく迎えてくれるだろうと言う。
しかし今後を象徴するように、マストがマヒシュマティ王国を表現する巨大な象の像の足に引っ掛かり、折れてしまう。

 

マヒシュマティ王国の議場。

王族と貴族たちが集まり、その間の道をデーヴァセーナが行く。

デーヴァセーナがシヴァガミに失礼な振る舞いを詫びると、シヴァガミは勇猛な嫁の振る舞いが頼もしかった、と笑顔になる。

シヴァガミが「未来の夫の前に立ちなさい」と言うと、デーヴァセーナはバーフバリのところへ進んでいく。
シヴァガミと観衆は驚き、咎める。

デーヴァセーナは自分はバーフバリと結婚するのだと思っていた、と言うと、シヴァガミは王子とはバラーラデーヴァのことで、バラーラデーヴァと結婚させると誓ったのだ、という。
ビッジャラデーヴァも抗議をしようとするが、バラーラデーヴァが腕を抑え、あえてそれを止める。

カッタッパが勘違いしてしまったのです、という進言もシヴァガミは無視する。

 

デーヴァセーナは
クシャトリヤの女は自分で夫を選ぶ権利がある、知らぬのですか」
とシヴァガミに厳しく言う。

シヴァガミはそれが無礼だ、とし、デーヴァセーナをセートゥパティに捕えさせようとする。

兵士がデーヴァセーナを捕まえようとしたとき、バーフバリが刀でそれを防いだ。
驚くシヴァガミたち。

バーフバリは「デーヴァセーナの意志を無視した誓いは間違いだ」とシヴァガミの誓いを正そうとする。

そこでバラーラデーヴァはビッジャラデーヴァの腕を解放する。
ビッジャラデーヴァは「誓いが間違いであれば、そなたを王にしたのも間違いなのか?」と言う。

シヴァガミは涙ぐんでいたが、「今のバーフバリにはどんな金言も届かない」とあきらめる。

シヴァガミ「そなたの道は二つ。誓いを守り王になるか、狡猾な女の夫となるかだ」

そのときバーフバリは昔のことを思い出していた。
シヴァガミ自身の言葉である。
「道を進もうとするとき、それを阻むものが現れるだろう。それが神であっても貫くのがクシャトリヤの道義である。」

バーフバリは、シヴァガミに、言うことを守ろうとすれば母の教えに反することになる、私は教えを守る、と宣言する。

 

シヴァガミは一瞬落ち込むが、ただちに周囲に
「バーフバリは吉祥の日に国の最高国軍に就任する。新しいマヒシュマティ国王はバラーラデーヴァである。この宣誓を法と心得よ」と宣言する。

 バラーラデーヴァはほくそ笑む。

 

戴冠式

バーフバリは先頭に立ち、列を率いる。
国歌が響く中、バラーラデーヴァが馬車に乗って進んでいき、それをデーヴァセーナが苦々しく見ている。

戴冠のための舞台ではまずシヴァガミによる国王の戴冠が行われる。
そしてバラーラデーヴァは宣言のための台本を受け取り、読み上げて王の座に満面の笑みを浮かべて座った。

次に国軍最高司令官の戴冠だが、シヴァガミは一瞬もバーフバリと目を合わせようとせず、バーフバリの表情が曇る。

バーフバリは台本を受け取らず、自分の言葉で宣言をする。

その瞬間バーフバリを讃える観衆の声が轟音のように鳴り響き、周辺に地響きを起こす。
バーフバリは国母と国王、そして国民に忠誠を誓う。

地響きのせいで舞台にも振動が伝わり、国王の後ろにあった笠が折れてしまう。

バーフバリはバラーラデーヴァに当たらないように、その笠を支える。
バラーラデーヴァは国王になっても自分の願いはかなわないことを思い知らされた。

 

スミマセン、まとめられませんでした…。続きます。

実はここまでが前半部分です(-_-;)

見所がありすぎてまとめられませんっ。映画も時間だけ見ると長いんですが、こんなにいろんなできごとが1時間強の時間でまとめられるんですから、サクサク進むといってもいいのではないでしょうか~。 

王の凱旋で出てきたクマラというキャラクターにも注目ですね。
強いキャラクターももちろん魅力的なのですが、ふつうの人が決意して、人々を救うというのはジーンときてしまいます。

でも実はこのクマラが後半にも重要な人物になってくるんです。。。

 

参考

バーフバリ 王の凱旋 - Wikipedia

Baahubali 2: The Conclusion (2017) - IMDb

【バーフバリ 伝説誕生】のネタバレあらすじ!見所しかない真の娯楽映画第一弾!

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/A1hst8KVOzL._RI_SX300_.jpg

引用元:Amazon.co.jp: バーフバリ 伝説誕生(字幕版)を観る | Prime Video

 

【バーフバリ 伝説誕生】はバーフバリ2部作の一作目で、2015年にインドで公開されました。

インドの言語の一つである、テルグ語で作られ、同時に吹き替えでヒンディー語タミル語版、マラヤーラム語版が制作されています。

 

配信ではアマゾンプライムで見ることができます。

CG、セット、アクション、ソングシーン総てが最高レベルのインド映画ですが、やはりストーリーとアイディアが見ている人を飽きさせないのが人気の秘密です。

エンターテイメントを楽しみたい金曜の夜に必見の映画だといえます!

そのあらすじをみていきましょう( ^)o(^ )

 

赤ん坊を守った女性の願い

Jeva Nadhi

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 金の装飾をつけ、高価な服を来た女性(ラミャ・クリシュナン)が、追手を逃れて滝の下の洞窟にたどり着く。
その腕には生まれたばかりの赤ん坊が抱かれており、彼女の背中には矢が刺さっている。
川の側に来たところで追手の気配を察知し、鎧を来た兵士を迎えうつ女性。

 

山の中腹に村があることに気づき、そこに向かおうとするが足を滑らせて川に流されてしまう。
腕に抱いた子供だけでも救おうと、シヴァ神に願いをかけ子供が川に流されないよう、腕で高くあげる。

「私の命を奪うのであればもっていけ、しかしマヘンドラ・バーフバリはマヒシュマティ王国のために、そして帰りを待つ母のために生きねばならぬ」

自分は水中にのまれながらも立ちながら絶命する女性。

 

村長その妻サンガ(ローヒニ)、村の住人達が朝の見回りをしている。
そこで川の中、腕に掲げられて力いっぱい泣いている赤ん坊を発見し助ける。
女性の腕から村人が赤ん坊を取り上げた瞬間、女性は滝の上を指さしそのまま体は流されていく。

 

川で死亡している兵士を発見し、サンガは子供を追手から守るために自分の息子として育てようと決心する。

そのとき、洞窟の穴も塞いでしまう。

 

シヴドゥ滝の上の世界へ行く

成長していくあいだ、シヴドゥは滝の上の世界に言いようもない魅力を感じ続けていた。

川から助け出されて25年後も、毎日のように滝登りに挑戦するシヴドゥ(プラバース)
滝は雲の上まで続いており、失敗し続けるがシヴドゥは諦める気配がない。

サンガはシヴドゥが危ない目に遭うこと、自分の元を去ってしまうことが心配で、シヴドゥが滝登りを諦めるように、とシヴァの御神体に1000回水をかける、灌頂(かんじょう)の儀を行う。

シヴドゥは母の体を心配し灌頂を止めたいが、サンガは「私の言うことは聞かないくせに」と突っぱねる。

思案ののち、シヴドゥはシヴァ神御神体を滝の下へと運ぶ。
本来止めるべき聖者も、驚き神秘的な力を感じ後をついていく。

 

Sivuni Aana

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滝の下に御神体を設置することで、1000回どころか未来永劫灌頂ができるぞ、というのである。
シヴドゥの心意気にサンガをはじめとする村人全員が喜ぶ。

 

そのとき、滝の上から木で作られた仮面が落ちてきて、シヴドゥはその木の仮面に魅せられていく。
木の仮面を砂に押し付けると、砂に美しい女性の顔が現れる。

シヴドゥはその仮面の女性が滝の上にいるに違いない、と滝を上り始める。
すると滝の中腹で、砂に現れた女性に似た女神が幻として現れ、その女性に導かれるようにシヴドゥは滝を上っていく。

 

Dhivara

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今まで失敗していた滝登りだったが、女性の力に導かれるように、シヴドゥは滝の上にある未知の世界に到達する。

 

滝の上の世界は雪が降り積もっている。
川の側にある森を歩いていると、シヴドゥから少し離れた場所から、兵士に追われる女性が走り出てくる。
その女性は仮面や滝を導いた女神にソックリであった。

女性を助けようとシヴドゥは追いかけるが、実はそれこそが兵士たちを陥れる罠であった。
兵士を次々と刀で倒していく女性と仲間たち。
どうやら女性が属している一味は王国に侵入を試みており、その度に兵士に仲間を虐殺されているようだ。

追われていた女性はアヴァンティカ(タマンナー)と呼ばれていた。

 

シヴドゥが一味の後を追うと、一味の隠れ家にたどり着く。
そこではマヒシュマティ王国に滅ぼされたクンタラ王国の国王(メカ・ラマクリシュナ)が指導者となり、抵抗のために組織したゲリラ部隊がいた。
クンタラはデーヴァセーナ妃の救出を最大の目的に掲げていて、そのためにはいかなる犠牲もいとわないという強い意志を抱いていた。

クンタラの一族が木の仮面を顔につけ意志を強く宣言する姿を見て、シヴドゥは仮面の由来を知る。

 

マヒシュマティ王国のバラーラデーヴァ国王

マヒシュマティ王国の武器製造工場にはカッタッパ(サティヤラージ)がいる。

武器商人アスラム・カーン(スディープ)が刀の購入を断られた腹いせに、カッタッパに闘いを挑む。

カッタッパはすでに髭が真っ白になっている老人だが頑強で、アスラム・カーンを軽くいなしてしまう。
アスラム・カーンは考えを改める。

一緒に食事をとろうとするが、カッタッパは奴隷のため、食事の席に着くことは断る。
アスラム・カーンが国王に金を積んででも一緒についてきてほしいと言っても、カッタッパの一族が代々王に仕える武装を専門とする奴隷だったため、固辞される。
アスラム・カーンはその忠義心を讃え、「困ったときはいつでも呼んでくれ」と申し出る。 

 

マヒシュマティ王国の宮殿。

国王であるバラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)が暴れ牛を相手に腕試しをしている。
国王の父ビッジャラデーヴァ(ナーサル)と、バラーラデーヴァの息子バドラ(アディヴィ・シェシ)は国王の肉体と力を讃える。

そのとき、暴れ牛が兵士たちの不意をうちバラーラデーヴァに向かってくる。
カッタッパが暴れ牛の前に身を投げ出し、怪我をしてしまう。

バラーラデーヴァはカッタッパの忠義心を讃えるが、実はカッタッパが自分のことを殺したいことを憎んでいることを知っている。

自らを守った褒美として、なんでも願いを聞いてやるとバラーラデーヴァはカッタッパに約束。

「デーヴァセーナ妃を解放してください」とカッタッパは懇願するが、バラーラデーヴァは刀を差し出す。

「死に勝る解放はないだろう。それができないのなら死ぬまで苦しめろ」
とバラーラデーヴァは怒りをあらわにしながらカッタッパに迫る。

宮殿の広場では、バラーラデーヴァの誕生日を祝うために黄金像の建設が進められていた。

その側ではデーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)が鎖につながれている。

バラーラデーヴァはデーヴァセーナに
「お前は奴を選んだが、この25年間誰も奴の名前は呼ばない。奴は忘れ去られたのだ」と言う。

国王たちがその場を去ると、デーヴァセーナはいつもの日課である木の枝を拾って集める作業に没頭する。

 

その夜、カッタッパはデーヴァセーナがいる広場に行き、自分が鎖を切るから早く逃げてくれ、と懇願しにくる。

しかしデーヴァセーナは耳を貸さず、「息子が迎えにくるまで私はここで待つ」と、小枝を集めている。
「愚かなことはやめてください」とその行動を止めさせようとすると、デーヴァセーナは激昂する。

「これは墓の準備だ。息子が必ず奴(バラーラデーヴァ)をこの枝の上に連れてくる。そして生きたまま焼き殺す」
デーヴァセーナは来る日に備え、25年間準備しているのであった。

 

シヴドゥのアヴァンティカへのアプローチ

アヴァンティカは疲れを癒すために湖に来るが、水に映った自分の姿を見て嫌気がさす。
傷ついた手を湖のほとりに差し込み、その傷を魚たちがついばんで癒している。
実は水の中にはシヴドゥがいて、アヴァンティカの手に孔雀のタトゥーを入れてしまうのだった。

 

その夜、アヴァンティカは次のデーヴァセーナ救出作戦を遂行する戦士に選ばれる。

戦士のしるしであるブレスレットをもらう際、手に入れられたタトゥーを隊長に見られ、体に執着するものは戦士にふさわしくないと指摘されてしまう。

なんとか自分の決意を見せたため、アヴァンティカはデーヴァセーナ救出を任されるが、タトゥーを入れた者に対する怒りが高まる。

 

タトゥーを入れられた湖で、自分の格好をさせた仲間の女性に湖に待機させ、アヴァンティカは木の上で待ち伏せる。

しかしそこでもシヴドゥに気づかず、右肩にタトゥーを入れられてしまう。

仲間にまたしてもタトゥーを気づかないうちに入れられてしまったことを指摘され、アヴァンティカは足跡を追ってタトゥーを入れたものを見つけようとする。

 

雪山でシヴドゥはアヴァンティカに見つかる。
「お前は誰だ」と問い詰めるアヴァンティカに、「君に会うために滝の下からやってきた」と言うが、アヴァンティカは嘘だと思い激怒。

シヴドゥは矢で射られ、刀で斬られそうになってしまうが、そこでも慌てる様子はない。

「本当の君の姿を見せてくれ。」

そう迫るシヴドゥにアヴァンティカはますます怒りを募らせ、飛び掛かり、二人はくんずほぐれつしながら噴水がある花が咲く庭園まで辿りつく。

シヴドゥはそこで、アヴァンティカを飾り付け体を洗い、着飾らせていく。
水の壁に映し出された自分の姿を見て、アヴァンティカは見たことのない自分の姿に見とれる。

シヴドゥが持っていた木の仮面を見て、本当にシヴドゥが自分を追ってきたのだ、と気づき、本当の自分を見つけてくれたのだ、と感動。

Pacha Bottasi

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思いが通じ合った二人はそのまま眠り込んでしまうが、アヴァンティカは自分に課せられた使命を果たすため、シヴドゥを薬草で眠らせて旅発つ。

しかし雪山ではマヒシュマティ王国の兵士たちが待ち伏せており、アヴァンティカは捕まってしまう。

アヴァンティカが殺されようとするその瞬間、シヴドゥは朦朧としながらも救出に駆けつける。

次々と兵士を倒していくが、隊を率いていた年配の兵士がシヴドゥを見て、

「バーフバリ…!」

と驚いた様子で跪く。

シヴドゥは怪訝に思うが、間髪入れずに大勢の兵士がアヴァンティカを捕まえに追いかけてくるので二人は急いで逃げる。
しかし途中、兵士が投げた石がアヴァンティカの足を直撃。
逃げるためにシヴドゥは大きな岩を雪に落とし、雪崩を起こす。

山全体に巨大な雪崩が発生する。
雪崩に巻き込まれた兵士たちはすべて死んでしまうが、木の皮に乗ったシヴドゥとアヴァンティカは雪崩をなんとか回避することに成功する。

 

デーヴァセーナ救出作戦

足を怪我してしまったアヴァンティカ。
シヴドゥはアヴァンティカの使命は自分の使命、とデーヴァセーナ救出を決意する。

マヒシュマティ王国は深い堀と高い城壁で囲まれているが、滝登りや泳ぎが得意なシヴドゥはなんなく突破。
シヴドゥがマヒシュマティ王国の地に降り立ったとき、デーヴァセーナはその覇気を感じるのだった。

 

宮殿の広場。

バラーラデーヴァの誕生日を祝うための、30メートルもある巨大な黄金像を立てるために庶民たちが集められ、鞭打たれながら綱を引いている。

祝うために集められた観衆たちは、砂埃が舞っているため顔を布で隠しながら入場しているので、シヴドゥもそれに紛れて広場に侵入。

黄金像は年老いた人が引くにはあまりにも重く、一人が足を滑らせてしまう。
バランスが崩れ、黄金像が作業に従事する民衆の上に倒れようとしてしまうが、ビッジャラデーヴァは「10人くらい人が潰されようと気にするな」と言い放つ。

今にも黄金像が人々の上に倒れようとしたとき、シヴドゥが綱を引き直し、黄金像はすんでのところで持ちこたえる。
始めに倒れてしまった老人をシヴドゥが助け起こすと、偶然風が吹きシヴドゥの顔があらわになる。

その顔を見た老人は
「バーフバリ…!」

とつぶやく。

その言葉を聞いて民衆は「バーフバリ」と次々に口にし、力を得た。

そして黄金像がついに立ったのであった。

「バーフバリ」という言葉が広場に響き渡り、それを聞いていたデーヴァセーナは勝ち誇ったようにバラーラデーヴァを見る。

 

夜。

カッタッパは粉に隠されていた、馬を模した柄のある刀を手にし涙ぐんでいる。
「私は生ける屍、しかしあなたは民の心に生きている」

 

同じころ、王の居室。

広場での騒ぎを受けて、バラーラデーヴァは内心の慌てようを隠すことができない。

ビッジャラデーヴァも「もしかして本当にバーフバリを見たのか?」と慌てる。

バドラが「誰が最初に口にしたのか、兵を集めて問いただしましょう」と提案したので、さっそく兵が王の居室に集められる。

シヴドゥは兵士の扮装をしていたので、居室に仕方なく集まるが、逃走するために王の取り調べの最中にカーテンに火をつける。

バラーラデーヴァは火に紛れて逃げるシヴドゥの目を見て、見覚えがある、と戦慄する。
そしてバドラに生け捕りにするように命ずる。

カッタッパにも王の居室で騒動があったことが知らされ、宮殿には侵入者を捜索する兵士が集まる。

 

宮殿の広場。

シヴドゥはデーヴァセーナを救出するために急いで広場に向かう。
デーヴァセーナはシヴドゥを見て涙ぐみ喜ぶが、シヴドゥは鎖につながれたデーヴァセーナを見て怒りが自然と沸いてくる。

次々と追手が襲ってくるが、怒りによってシヴドゥは兵士を次々と倒し、塀に仕掛けられた炎の罠も馬車で突破する。

ついにデーヴァセーナはマヒシュマティ王国の鎖から解放されたのであった。

 

カッタッパとシヴドゥの闘い

シヴドゥは宮殿の高みから、馬車が森の中に逃走したことを確認する。

バドラにシヴドゥを生け捕りにするように命ぜられたカッタッパは、奴隷の誇りをかけてシヴドゥを追うのだった。

その頃、森の中を馬車で逃走するシヴドゥとデーヴァセーナだったが、待ち受けていたマヒシュマティ王国の兵が仕掛けた罠にシヴドゥはかかってしまう。

後ろから殴られたシヴドゥは泥の中に昏倒し、しばらく気絶する。

 

荒地。
しばらくしてシヴドゥは目を覚ますが、その顔は泥にまみれマヒシュマティ王国の兵の足によって踏みつけにされている。

ぼんやりとした視界の中で、デーヴァセーナがバドラにつかまっていることが確認される。
バドラは「若い男に誘惑されて逃げた、賤しい女め」とデーヴァセーナを殴打する。

それを見たシヴドゥはさっきまで気絶していたことも忘れたかのように、兵士の手を逃れ獣のような雄叫びをあげながら兵士を倒していく。

バドラは刀で応戦するが、素手でシヴドゥに刀を折られてしまう。
まるで獣のシヴドゥに恐れをなし、バドラは到着したカッタッパに助けを求める。

カッタッパはシヴドゥと戦うが、シヴドゥはバドラに狙いを定めてどこまでも立ち向かってくる。

 

デーヴァセーナはカッタッパがシヴドゥが戦うのを必死で止めようとする。

そこにクンタラのゲリラ隊がかけつけ、シヴドゥを探して洞窟をたどってきたサンガと村長たちも到着し、闘争を見ることになる。

 

一つ刀を折られたカッタッパだが、侵入者捜索の前に持っていた馬の柄の刀を乗ってきた馬の装具に残していたので、馬を呼び刀を手に入れシヴドゥと戦おうとする。

シヴドゥもそれに気づき、二人はわれ先に馬に間に合うように走る。

先にカッタッパが馬にたどり着き鞘を手にするが、空中を飛んだシヴドゥはその鞘に収まった刀を抜く。

そのまま逃げ惑うバドラの首を飛ばしてしまう。

 

一天にわかに掻き曇り、雷雲が轟き雨が落ちてくる。
シヴドゥの顔を隠していた泥が流れだし、雷によって顔が照らされる。

カッタッパは駆けつけた部下から槍を受け取り、王子バドラの首を落とした敵であるシヴドゥを倒そうと走り出す。

しかし、雷の光によって照らされたシヴドゥの顔を見たカッタッパは、

「バーフバリ!」

と涙を流し、槍を落とし走り出した速度のまま跪きシヴドゥの前に手を広げる。

 

カッタッパがシヴドゥの足を頭に乗せ、最上級の礼をしたとき、シヴドゥにも電流が走ったようになる。

 

 

父アマレンドラ・バーフバリの出生

あたりがすっかり明るくなる。

カッタッパは村長とサンガの話を聞き、今までシヴドゥを立派に育ててくれたことについて礼を言う。

シヴドゥは「バーフバリとは誰だ?俺はいったい誰なんだ?」とカッタッパを問い詰める。

カッタッパ「あなたはデーヴァセーナ妃とアマレンドラ・バーフバリの息子であり、祖母であるシヴァガミ様が命をかけて救った人です」

 

時は50年前。

王位についたヴィクラマデーヴァ(プラバース)だったが、急逝してしまう。
その妻である王妃も、出産後すぐに亡くなったと、バラーラデーヴァを抱いたシヴァガミに知らされる。

生まれたのは男の子。
シヴァガミが赤ん坊の様子を見ると、赤ん坊はシヴァガミの指をものすごい力で掴む。
それを見てシヴァガミは「バーフバリ」と名付ける。

バーフバリの「バーフ」は腕を意味していて、腕が強いことを表していると思われる。不思議なのは、「バリ」。これは有名な悪魔の名前。そして悪役とも言える敵方のバラーラデーヴァ。この「デーヴァ」はサスクリットで神を意味する。つまり、善者が悪魔の名前をもち、悪者が神の名前をもつ、不思議な対立関係になっている。

 

『バーフバリ 王の凱旋』勝手に絶叫上映 in HONZ(2/3) - HONZ

 

政治はヴィクラマデーヴァの兄であるビッジャラデーヴァの妻であるシヴァガミが代行している。

しかし、宮廷では王位をめぐる争いが大臣の間で発生していた。
マルタンダは公然とシヴァガミに反旗を翻し、自分こそが王にふさわしいと主張する。

シヴァガミはカッタッパに命令し、刃向った大臣たちを宮廷を侮辱したとし、血で贖わせる。
反乱を予見して、シヴァガミは反体制側の家臣たちも掌握していたため、マルタンダは窮地に陥ったことに気づく。

マルタンダは「騙したな!」と刀を手にしシヴァガミに向かっていくが、シヴァガミも刀で応戦。
「これが政治術だ」とマルタンダを刀に伏してしまう。

 

大臣たちにシヴァガミが王位につくように言われるが、シヴァガミは固辞する。
ビッジャラデーヴァは自分の子が次期王だと当然のように考えている。

しかし、シヴァガミはバーフバリとバラーラデーヴァに母乳を与えながら、二人のうちのどちらかふさわしいものに王位を継承させる、と宣言する。

ビッジャラデーヴァは反対するが、「この宣誓を法と心得よ」とビッジャラデーヴァの主張を退ける。

 

アマレンドラ・バーフバリ(プラバース)とバラーラデーヴァの二人の王子は、シヴァガミに愛されながら、しかし厳しく教育されたくましく成長する。

Mamatala Talli

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バラーラデーヴァがガダー(棍棒)で岩を粉々にするさまを、バーフバリは讃える。

en.wikipedia.org

「私が王でそなたが軍の最高司令官だ」とバーフバリが言うので、バラーラデーヴァの顔は引きつるがそれをバーフバリには悟られないようにする。

二人の王子は文武両道を極めており、どちらが王にふさわしいかシヴァガミは嬉しいながらも迷ってしまう。

 

その頃、王国の書庫ではサケートという大臣が見張りの兵士を殺し、防衛の機密情報を盗んでいた。
シヴァガミ以下王子たちにもその知らせが届き、バーフバリとバラーラデーヴァはサケート捜索に出かける。

やがてサケートはシンガプラムというならず者たちが集まるアジトにいることが突き止められる。
サケートは二人につかまる前に、崖にたどりつく。
情報を伝書鳩に託し、自分は崖から飛び降りて死のうとする。

バーフバリは綱を自分の体に結び付け、その綱をバラーラデーヴァに託す。
そして自分も崖から飛び降り、サケートを空中で抱きかかえるのであった。

綱を渡されたバラーラデーヴァであったが、その綱が最後の端まできたときにニヤリと笑う。
そして綱の端が来ても、掴むことはなかった。

偶然にも、結ばれた綱の端が岩に引っ掛かり、バーフバリとサケートは助かる。
バラーラデーヴァは綱を刀で切ろうとするが、そこに丁度カッタッパが現れた。

 

カッタッパとバラーラデーヴァはバーフバリとサケートを引っ張り上げ、サケートは尋問される。

「誰に機密文書を送ったのだ?!」と問われて、サケートは
「カーラケーヤ!」と叫ぶ。

 

カーラケーヤは野蛮な一族で、村を次々と襲っては勢力を拡大している。
そのカーラケーヤがマヒシュマティ王国に迫っているというので、急きょ王族で作戦会議が行われる。

バーフバリは「三叉作戦」を提案する。
王国に通じる唯一の道を兵士の盾で作った砦で塞ぎ、カーラケーヤの一団を迎え撃つ。両翼に配置された両王子の軍勢がカーラケーヤの一団を両脇から回り込み、後方で指揮をとるカーラケーヤ軍の族長を仕留め、軍全体の士気をそぐ作戦である。
作戦に気づかれる前の短時間で指揮官を倒す必要がある。

バーフバリの提案ということもあり最初はビッジャラデーヴァは「机上の空論である」と反対するが、バラーラデーヴァは賛成する。
ビッジャラデーヴァは「族長の首を取ったものが王にふさわしいことにしよう」とシヴァガミに提案。

シヴァガミはその提案自体に返事はしないが、作戦自体を宣誓によって承認。

「ジャイ!マヒシュマティ」と勝利を祈る。

カーラケーヤ戦

カーラケーヤとの戦の前日。

戦において、シヴァガミは両翼を指揮する王子に等しく兵器や兵士を分けることを命じるが、ビッジャラデーヴァの策略によってそれは阻まれる。

カッタッパはバーフバリに抗議するように提案するが、バーフバリは何かを思いついたように余裕の笑みを浮かべる。

 

その頃、バラーラデーヴァの夜営テント。
ビッジャラデーヴァは「バーフバリは不当な扱いを受けても抗議もできない、王の器ではないということだ」とけなしている。
そのとき、テントの上部が兵士にとって破り取られ、それはバーフバリの指示であるという。

 

決戦当日。

カーリー像の前では戦の前の儀式が行われている。

ja.wikipedia.org


牛の首をはね、血をカーリー像に捧げる儀式。
バラーラデーヴァは儀式を行う係の者をはねのけ、自ら刀をもち牛の首をはね勝利への誓いを叫ぶ。

バーフバリもその儀式に臨むが、牛の首をはねようとはしない。
カッタッパが「やらなければ軍の士気が下がってしまいます」と焦るが、バーフバリは「罪なき牛の血を捧げることはない。女神の渇きは自らの血で癒す」と自分の手を刀で傷つけ、カーリー像に血を捧げる。

その姿を見て、兵士たちはバラーラデーヴァに捧げた以上の歓声をバーフバリに対してあげる。

 

カーラケーヤ軍との開戦の儀。
カーラケーヤ族はマヒシュマティ王国のものたちとは違う言葉を話すので、サケートが通訳する。

カーラケーヤの族長はシヴァガミに対して「俺を殺せば王子を王にすると言ったな?それならばこちらが勝てば俺の子どもをお前に生ませる」と言う。
侮辱された二人の王子とビッジャラデーヴァは激怒する。
シヴァガミは「敵を生け捕りにし、首だけ埋めハゲタカにその身を食わせろ」と命ずる。
法螺が吹かれ、闘いが開始された。

 

盾によって砦が築かれ、カッタッパがそこを守る。
バラーラデーヴァの陣営からは発射台から何百本の矢が一気に放たれ、カーラケーヤの兵士たちを倒していく。

しかし、バーフバリの陣営は矢の発射台がない。
その代りに投石器で砲丸を発射させるが、石はカーラケーヤ軍の手前に落ち、ダメージは少ない。
それを見てビッジャラデーヴァはほくそ笑む。

バーフバリは石が地面に着地したのを見て、合図を出す。
つなぎ合わされた巨大な布を兵士が砲丸に取り付け、合図とともに空を舞っていく。

巨大な布はカーラケーヤの兵士たちを覆い、前が見えなくなるがその上に油が塗られていた。
バーフバリの放った火のついた矢が布に刺さると、一気に布に火が回っていき、カーラケーヤ軍に大きなダメージを与えていく。

それを見てシヴァガミは良い考えだ、というように微笑み、ビッジャラデーヴァは悔しそうに歯噛みする。

バーフバリは斧と刀、バラーラデーヴァは愛用のガダーを自ら手に取り、率先してカーラケーヤ軍を倒していく。

 

三叉作戦の開始を告げる旗が投石器の上に掲げられ、二人の王子は族長に向かって近づいていく。

バーフバリは馬上でボーラを振り回し自力でカーラケーヤ兵士を弾き飛ばすのに対し、バラーラデーヴァは馬が引く戦車から弓が発射され、回転する刃がついた最新の武器に乗って突進する。

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カーラケーヤ軍は両翼から迫る二人の王子を防ぐように、捕えたマヒシュマティの民を一列に並ばせる。

しかし、バラーラデーヴァは気にせずに突破し、回転刃によって民は犠牲になる。

一方バーフバリの陣営でも同じように民が一列に並ばされ、立ちふさがる。
バーフバリは兵士たちに合図し、ボーラを民の足元に向かって投げされる。
それによって民たちが跪いた隙を狙い、兵士はカーラケーヤ兵に矢を放ち、民たちを救うことができた。

 

軍の押し合いへし合いが続くが、カッタッパが守る砦がカーラケーヤ軍によって突破されてしまう。

そして三叉作戦のしるしである旗が下され、カーラケーヤの旗が揚がってしまう。

それを見たマヒシュマティの軍に動揺が走る。
「自国の陣営に敵国の旗が揚がるとは、死(マラナン)と同じだ」

 

バラーラデーヴァは構わずカーラケーヤ族長の元へと走るが、バーフバリは動揺して後退する兵士の元に加勢に戻る。

「死だ(マラナン)…死だ(マラナン)…」と茫然とする兵士たち。

そこをバーフバリは「兵士たちよ!」と鼓舞する。

「死とはなんだ?
 敵を目の前にして撤退するのが死ではないか。
 祖国の血を母を侮辱したものたちに踏ませてはなるものか。
 私は死を握りつぶす。
 私と一緒に戦うものは誰だ?」

その言葉に兵士たちは奮起し、カーラケーヤ軍を押し返すように戦い始める。

バーフバリは戦いを終わらせるためにカーラケーヤ族長を倒しに行く。

 

カーラケーヤ族長の陣営。
砂煙をあげ兵士を倒しながら二方向から二人の王子が近づいてくる。

バラーラデーヴァは族長の攻撃によって戦車を壊されるが、ガダーの先端を飛ばし、族長が乗った象の頭を攻撃し、族長は地上に落とされる。
バラーラデーヴァと族長は戦うが、なかなか決定打を与えるまでにならない。

そのときバーフバリもたどり着き、族長と戦う。
バーフバリに対し、族長はそこにいるマヒシュマティ兵士、カーラケーヤ兵士を誰彼かまわず投げつけ、バーフバリは人山に埋まってしまう。

バーフバリは圧倒的な力でその人山を族長に向かって投げ返し、その手にはバラーラデーヴァの戦車についていたライオンの頭を模した金属の彫刻が握られている。

ライオンの彫刻によって族長を攻撃し、ダメージを与えていくバーフバリ。
ライオンの口で族長の頭を押さえつけ、そのまま引きずっていく。

 

族長の首をついに打ち取ろうというとき、バーフバリの耳にはシヴァガミの「敵を埋めてハゲタカに食わせろ」という言葉が響く。

そのとき、バラーラデーヴァ愛用のガダーによって、族長は倒されたのであった。

バラーラデーヴァは雄叫びをあげ、バーフバリは笑顔でバラーラデーヴァを讃える。

 

カーリー像の前。

カッタッパも民衆も、バラーラデーヴァが族長の首を勝ち取ったことで落ち込んでいる。

ビッジャラデーヴァが息子であるバラーラデーヴァを讃え、シヴァガミに彼が王にふさわしいという承認を確かめようとする。

シヴァガミはバラーラデーヴァの武勲を讃え、国軍最高司令官に任命する。

驚く観衆をよそに、シヴァガミは続けてバーフバリを国王にすると決定する。

「敵を多く倒したものは勇者です。

 そして一人でも多く救ったものが神なのです。」

とバーフバリを讃える。

ビッジャラデーヴァのさらなる抗議を遮り、「この宣誓を法と心得よ!」と宣言するシヴァガミ。

 

観衆はバーフバリを讃え、歓喜した。

 

アマレンドラ・バーフバリはどこへ?

カッタッパが思い出を語り終わったあと、サンガが神のようなアマレンドラ・バーフバリに一目でも会いたい、と言う。

しかし、カッタッパは悲しそうに言う。

「それはできないのです。神は、旅発たれました」

シヴドゥが、どうしてあんなに強いアマレンドラ・バーフバリが死んだのだ?と問い詰める。
カッタッパは、神でさえも味方の裏切りには抗えなかった、と涙ぐむ。

シヴドゥ「その裏切り者は誰なのだ?」

カッタッパ「その裏切り者とは、私です」

 

炎に照らされる、アマレンドラ・バーフバリが後ろからカッタッパによって刺されるシーン、目を見開くシヴァガミやバラーラデーヴァ、ビッジャラデーヴァのシーン、刀を突きつけられている男性のシーン、若きデーヴァセーナのシーンが挿入される。

まとめ

「伝説誕生」「王の凱旋」ですから、全く別々の話かな?と思ったんですが、こんなに話の途中で終わってしまうとは思いませんでしたよね(^_^;)

しかもエンディングには「2016年に2が公開」と書かれていたのに、実際には2017年だったそうですよ。

ストーリーを簡単にまとめてみましょう~。

  • 2代のバーフバリのお話
  • 王位継承を巡って争いが起きている
  • じつはシヴドゥは王位継承者
  • デーヴァセーナはアマレンドラ・バーフバリの妻
  • 王家でのアマレンドラの味方はシヴァガミだけ

父アマレンドラと比べて子のマヘンドラ(シヴドゥ)はやんちゃって感じで、少し声は高め、髪も短めなので、案外見た目が一緒でも混乱しませんね!

インド映画で楽しみな歌や踊りもありましたが、踊りは案外少ない印象です。

実は日本で公開されたのは国際版なので、かなりカットされたシーンが多いんですが、カットシーンに一つ曲があるのでそれを聞いてみるのも面白いですよ~。

かなり続きが気になるので、時間が許されるならすぐに見ることをおススメします!

気合が入った映像作りなので、ブルーレイ購入も後悔しませんよ(*^。^*)

 

参考

バーフバリ 伝説誕生 - Wikipedia

映画「バーフバリ」ヴォーカル&サウンドトラック | フロンティアワークス

【キングダム 킹덤】4話のネタバレあらすじ!息子を失ったチョ・ハクチュの意外な行動

【キングダム 킹덤】は、2019年2月現在Netflix(ネットフリックス)ではまだシーズン1の6話までしか配信されていません。
なので、4話はちょうどシーズン1の折り返し地点ということになります~。
6話までと考えると、重要人物の安炫(アンヒョン)が3話でやっと出てきたのは、話の展開が遅いのではないか…と思ってしまいますね(^_^;)

Netflixの発表によると、シーズン2の公開は2020年だそうなので、気長に待った方がいいかもしれません!↓

news.kstyle.com

 

早く次を見たい!という気持ちもありますが、見どころとしては世子の人間的成長や、階級差から生まれる悲劇、作りこまれた舞台設定などだと私は思っています。

なので、2020年のシーズン2公開がますます楽しみなんです(*^。^*)

 

では、4話目のあらすじいきましょう。

 

 

夜になる前に持律軒へ避難しようと急ぐ世子と東莱の民

東莱の港。日の終わりが近づいている。

両班や主要な役人を乗せた船が出港し、ヨンシンをはじめとする東莱の民たちは途方に暮れている。
水路で尚州(サンジュ)へ急ごうとしていた世子とムヨン、ソビの三人も港に着き、事情を察知する。

世子は尚州行きは延期し、東莱の民たちをなんとか避難させなければ、と考える。

そこにソビが「化け物たちが簡単には出られなかった持律軒(ジユルホン)であれば、避難できるはず」と提案。

 

持律軒に向かう途中、少女が大きな岩の下にゾンビがたくさんいることに気づく。
よく観察してみると、あらゆるところにゾンビがおり、ムヨンは「予想以上に数が多い」と心配する。

日が暮れる前に持律軒に着かなければ生き残ることはできない、と民たちを走らせ急がせる世子。

 

銃で応戦するヨンシンと世子の民を救いたいという気持ち

しかし、日は暮れてしまう。
ゾンビたちが次々と襲いくるなか、怪我人は荷車に乗せ、ゾンビたちを刀などで応戦しながら急ぐ一行。

 

しかし馬車が穴にはまってしまい、世子やムヨンで動かそうとする。
ムヨンは世子だけでも先を急がせようとするが、世子は見捨てて行こうとはしない。

「私は民を見捨てるような、チョ氏や両班とは違う、決して見捨てはしない」

と世子は叫ぶ。

 

なんとか馬車が動きだし、一行は必死に持律軒へ急ぐ。

銃をもっていた兵士もゾンビに倒されてしまうが、ヨンシンが代わりに銃を持ち、応戦する。
ゾンビの眉間を打ち抜くその腕前に、ムヨンが驚く。

一行は間一髪でゾンビたちの追跡から逃げおおせた。

 

問題解決のために尚州へ向かうことを決意する世子

両班たちが乗った船の上。

チョ・ボムパルと吏房が「二日後には尚州へ着くだろう」と話している。
尚州は国の中でも漢陽に次いで二番目に大きな都市なので、そこなら警備もしっかりしているようだ。

鍵付の箱

PixabayのGellingerによる画像です

荷物を積んだ船の底では両班の女性がガタガタと騒がしい箱の前にいる。
遺体を勝手に乗せてしまったのだ。
その結果、船上でゾンビが発生してしまうこととなる。

 

持律軒では、世子の指示のもとゾンビを迎え撃つために民が総出となって夜明けを待っていた。

見捨てずに救ってくれた世子に対し、民たちが世子に礼を言う。
しかし、世子はあまり嬉しそうでない。

怪我の手当や食事の用意をさせ、子供たちにはヨンシンが縄で玉を作ってあげて遊ばせている。

しかし、もともと東莱は戦乱続きで食糧もあまり十分でないため、世子が子供たちに干し肉を与えるほどだった。

事態を打開するためにも最初の目的のためにも、尚州に向かわなければならない、と世子とムヨンが話していると、ヨンシンが「自分は尚州出身だから道案内させてくれ」と申し出る。

ムヨンはヨンシンの銃の腕前が只者ではないことを知っていたので、何か思惑があるのではないか、と問い詰める。

そこに義禁府(ウィグムブ 大罪人の取り調べを行った官庁)から派遣された内禁衛(ネグムィ 王室を護衛する軍営)がやってくる。

 

チョ・ハクチュは世子を殺すと決定する

世子イ・チャンは謀反人であるため、今すぐに義禁府で裁かれることを内禁衛将(ネグムィジャン)が宣言する。

考える間も与えずに、内禁衛の兵は持律軒の中に矢を放ち、次々と関係のない民たちが矢に倒れていく。

 

漢陽。

ボミルの首がチョ・ハクチュの元に届く。
チョ・ハクチュは世子への復讐を心に決める。

 

東莱。

世子は自分のせいでみんなが死んでしまう、と茫然とするなか、ヨンシンがそうだ、早く出ていけと言う。

ついに門が突破されてしまう。
銃を持っているのはヨンシン一人であると感づかれたため、内禁衛は鳥銃手を引き連れ、中へと進む。

その隙に世子とムヨンは外へと逃げ、ヨンシンは内で二手に分かれて応戦する。

ヨンシンは残った民たちを、日が沈む前に梁山の官衙へと急がせる。
ムヨンが内禁衛と同じ笛で兵を惑わせたため、世子とムヨン、ヨンシンたち一行は軍から逃げることに成功する。
一行は合流する。

 

騙されたことに気づいた内禁衛将だが、行き先は知っている、と「尚州」と書かれた紙を見る。

 

王に謁見しようとする大臣たちと案内するチョ・ハクチュ

漢陽の都でも、のろしが上がったことが確認される。
穿川嶺(チョンチョンリョン)ののろしは国の危機を示しているため、大臣の間でも動揺が広がる。

大提学(テジェハク)はこの危機を伝えるためにも、王がいる康寧殿に行かなければならない、と大臣を引き連れて向かう。

チョ・ハクチュも康寧殿に現れるが、大堤学が考えていたように阻止するでもなく、中へと招き入れる。

王妃が殿内で大臣らが王の寝所へ向かうのを阻止しようとするが、それもチョ・ハクチュは止めたのだった。

王妃がハクチュの行動を訝る中、寝所へと招き入れられる大臣ら。

 

もうすぐ日が暮れる。

チョ・ハクチュは「穿川嶺ののろしが上がったのは他国の侵略があったからではない、疫病が起こったからだ」と言う。

そのとき、ゾンビとして覚醒した王が起き上がり、大臣らは姿を目撃する。

チョ・ハクチュはわざとその姿を見せたのだった。
「正気を失い、人間性を失ったが王はまだ存命だ。」「王ではない、と断定するのは大きな裏切り、つまり大提学は謀反人だ」と断罪する。

一度は大提学の相談に乗ったチョ氏側の大臣も、このチョ・ハクチュの論理には反対できず、大提学を見放す。

チョ・ハクチュの手には世子イ・チャンの名前が書かれた連判状があり、その中には大提学の名前も書かれていた。

大提学は打ち首、世子は廃位後毒を飲ませる、とチョ・ハクチュは決定する。

 

王妃は父親の突然の行動を非難し、国母である自分に事前に相談すべきでは?と言う。

いきなり自分にもかたくなになった父親を疑う王妃だったが、チョ・ハクチュの前にある箱を開け、王妃の兄であるボミルの首を見て凍りつく。

チョ・ハクチュは「世子も世子を支持するものも全員皆殺しだ」と言い放つ。

チョ・ハクチュ「二度と私の前を遮るな。すべて私の言うとおりにせよ、必ず世継ぎを生むのだ」

王妃「兄の代わりに私が大黒柱となりましょう」

 

まとめ

チョ・ハクチュの行動はとても意外でしたね…!
でもそれほどにボミルの死が衝撃だったのでしょう。
このせいで、一枚岩と思われた王妃とチョ・ハクチュの微妙なすれ違いも見えた気がします。

  • 東莱の両班や軍人を乗せた船にも疫病が広がる
  • 世子は民を助けるために力を尽くす
  • 結局民も権力争いに巻き込んでしまい力不足を痛感する世子
  • ヨンシンの銃の腕前は只者ではない
  • 宮廷内での世子の味方はほぼいなくなった
  • 誰かが世子一行の行方を知らせている

特に最後の世子一行の行き先を内禁衛将が知っていたのは後にも関わってきます。
チョ・ハクチュなのでは?と思うのですが、もしかしたら一行の中に情報を漏らしているものがいるのかも?という予想もありますね。

こういう誰が味方なのか?とハラハラさせるところも面白いんですよね~。
まぁ伏線が回収されないこともありますがw

では、また次回!

 

【キングダム 킹덤】3話のネタバレあらすじ!安炫大監が登場しさらなる因縁が明かされる

Netflix(ネットフリックス)で配信中の韓国ドラマ『キングダム 킹덤』の、第3話のネタバレあらすじです!
第2話までに、世子イ・チャンとムヨンが王の治療に関わったイ・スンヒ医員を追って、東莱に到着しました。
そこでゾンビの発生に強く関わったと思われる、「生死草」を探している医女ソビに遭遇します。
東莱では持律軒から持ち出された遺体がゾンビになり、夜になると動き出します。
ゾンビがゾンビを生み、東莱は地獄絵図と化してしまいます…

東莱は、世子はどうなってしまうのでしょうか><

では3話、いきますね~。

 

 

 

夜・ゾンビから逃げる人々

ゾンビがそこらじゅうに蔓延するなか、食べられないように床下に府使チョ・ボムパルと役人たちは隠れていた。
しかし床下にいることも感づかれ、チョ・ボムパルは命からがら這い出す。

チョ・ボムパルと役人たちはソビのいる牢に逃げ込んでくるが、ゾンビたちもその後を追ってくる。

ソビのいる牢にチョ・ボムパルと兵士が転がり込むが、兵士は鍵をかけるときに腕を噛まれてしまう。

ゾンビに変化した兵士は、ソビとボムパルに向かってくるが、変化する前に兵士から刀を抜き取っていたソビが兵士の喉を刀で突く。

ソビとボムパルは間一髪助かる。

韓国の門

Pixabayのkodoc001による画像です
↑もう少し小さな門でしたが

一方、ヨンシンは住民たちを助けて門の上に避難している。

子供を連れた母親も逃げてくるが、母親はゾンビに噛まれてヨンシンたちは子供だけ助ける。

 

官衙から逃げ出した府使の手下のゴマすり吏房は馬に乗って遠くへ逃げている。

 

ゾンビたちはたき火の火が背中についても走り回るので、あたりはだんだん火の海になっていく。

両班(リャンバン 官職に就いている支配階級)の住む地域、漁師がいる川、庶民がいる地域にも被害は広がっていく。

世子たちが事情を聞いた、薬草売りもゾンビになってしまった。

 

世子が川岸で火の海になった東莱の町を見ていると、そこにもゾンビたちがやってきたので、世子は森の中へ逃げ込む。

走って逃げ続けているので足がもつれ、ゾンビに追いつかれそうになってしまう。

そこへムヨンが矢で応戦し、ゾンビたちを次々と撃退していく。

馬に世子を載せて逃げようとするが、ゾンビたちに馬を襲われてしまい二人は落馬する。

ムヨンはゾンビに噛まれそうになるが、矢で胸をついても太刀打ちできない。
そこを世子がゾンビの首を落とし、ムヨンを助ける。

世子「こいつらは首をはねろ」

 

軍営なら侵入者を防ぐ高い木柵もあるので状況をしのげるだろうと、世子とムヨンは軍営へ向かう。

軍営には吏房がいるが、一度塞いでしまった木柵を外すのを恐れて避難してきた住民を入れようとしない。

ムヨンが「この国の世子がいるのだから入れろ」と話すが、かえって吏房は騙そうとしている、と耳を貸そうとしない。

挙句の果てには木柵を上ってくる住民や世子に矢を射ろと命令する。

 

そうこうしているうちにゾンビたちが軍営にも迫り、世子とムヨンは住民たちにただちに避難しろ、と指示。

ゾンビが再び追ってきて、万事休すと世子とムヨンは崖から飛び降りる。

ゾンビも川に飛び込むが、泳げないのか体が重いのか、川の底に沈んでいく。

やっと落ち着いたムヨンは、「あの医女の話は本当だった」と茫然とする。

 

王の生贄・朝になって避難するゾンビたち

漢陽。

若い女官の死体を王がむさぼっている。
王妃とチョ大監が見ているが、王妃は凄惨さに思わず目をそらす。
それをチョ大監は「弱き王が辿る末路をしっかりと世継ぎに伝えなければならない、しっかりと見ろ」と言う。
王妃の足袋は血で汚れている。

 

東莱。

門の上に避難している住民たちはまんじりともせず夜を明かしていた。

牢ではソビとチョ・ボムパルがじっとしている。

明るい陽が差し込んできて、ゾンビたちはあわてて影のあるところ、床下やかまど、倉庫や井戸に逃げ込んでいく。

 

漢陽。

王も動きが止まり、女官たちが王の顔に白粉を施している。
王妃は汚れた衣服を着替え、足袋もまとめて女官が火にくべた。

 

夜になる前に対策を講じる世子たち

東莱。

ソビとチョ・ボムパルは牢から出てきた。
丁度そこに吏房たち、ヨンシンたちが集まってくる。

府使は吏房が官衙から消えたことを責めるが、吏房は「私は兵を連れてあなたを探しにきたのです。町がこうなったのもあの男(ヨンシン)が事情を説明しなかったからです」と言い立てる。

ソビは「彼らは飢えていたので人肉を食べ、そうしたらこうなった」と事情を説明した。

ヨンシンは死体は生きている、夜になる前に首を斬るか、燃やすかしないといけないと説得。

 

そこに兵馬節度使(ピョンマチョルトサ 陸軍の従二位)の母が「遺体には触れるな」と主張。
両班たちも同意する。

吏房も「賤民の遺体は燃やし、両班の遺体は盛大に葬儀をしよう」と提案する中、世子とムヨンが前に出て、役人たちを諌める。

誰なのかいぶかしげだったチョ・ボムパルと吏房も、世子が投げてよこした四爪龍が描かれた札を見せられ世子だと認識する。

世子は両班たちを説得し、夜になる前に兵をあげて「化け物」の体を処分せよ、のろしを上げて援軍を呼べ、残った住民は夜は舟で避難させよ、と命令する。

 

安炫大監登場・大臣たちの結託

チョ氏側の大臣を大提学(テジェハク)が呼び出し、チョ大監が康寧殿の遺体を大臣に隠したことを知らせる。

チョ氏が何か良からぬことを考えているのであれば、止めなければならないと大提学はチョ氏側の大臣を説得する。

確かめるためには王が生きていることを確かめなければならない、安炫(アンヒョン)大監も同意してくれたと大臣に知らせると、大臣は驚く。

安炫は今母親の三回忌で故郷である尚州にいるが、彼が行動すれば慶尚道キョンサンド)中の儒林と民が後に続くほどの影響力があるという。

慶尚道の地図

引用元:韓国地図:韓国の行政区域(道市郡島)別日本語地図と韓国の人口

引用元:韓国地図:韓国の行政区域(道市郡島)別日本語地図と韓国の人口

 

その頃、尚州では安炫(ホ・ジュノ)がのろしが上がっているのを見ていた。

 

大臣たちが結託していることは、やがてチョ氏の知るところとなる。

三年前の戦乱で活躍した安炫大監との結びつきがあるものの、チョ氏は「やつは私には逆らえないのだ」と絶対の自信を見せる。

 

「王は死んでいる」と世子は察する

府使は官衙の自室で休んでいるが、そこにソビを呼び出す。

ソビは持律軒の遺体を始末しなかったことを責められると考えていたので、
「家族のように大事に思っていたのでできなかった」と言い訳する。

府使は責めようと考えていたのではなかった。
ソビが助けてくれたことを感謝し(そして少しの下心もあり)、自分の側に置くことで恩返しをしたい、と申し出た。

しかし、ソビは医女が必要ということは府使は体の調子が悪いのだ、と勘違いし脈を診る。
その結果、府使は淋病ではないかと診断する。

 

府使の部屋にムヨンが来て、ソビを持律軒にいる世子のところへ呼び出す。

吏房が府使にゴマすりしに来るが、府使は早く遺体を処分しろ、となじる。
しかし、舟は昨夜の騒ぎで一艘しか残っておらず、遺体を処分するのも時間と人手が足りない、と報告する。

 

世子はイ・スンヒが記したと思われる病床日誌を読んでいる。

世子とムヨンはソビにゾンビが発生したときの様子を聞き出す。

 

ソビはあの夜、倉庫にヨンシンといて助かったが、そこにイ・スンヒ医員も入ってくる。

イ・スンヒは「漢陽ではこうはならなかった」と語った。
「漢陽ではダニは傷を負って、数日間苦しんだあと死んだ。今は病症が変化している」というのである。

そして「この病は生死草があれば治せる、すべて病床日誌に記しておいた」と言い残してゾンビに変化してしまう。

 

病床日誌には「生死草をつけたあと、王様が生き返った」という記述がある。

ムヨンはソビを下がらせて、「別将(ボミル)の首がない、誰かが持ち帰ってチョ氏に知らせたら、さらに狙われることになる」と忠告する。

世子はもうすでに王が死んでいること、それをチョ氏が隠そうと生死草を使ったことを察する。
そのため、「私もチョ氏を許さない。名分ができたのだ。」とムヨンに言う。

 

世子は少年のころ、王に言われたことを思い出す。

王「生き残れ」

 

世子は安炫に助けを求めに尚州へ向かう、と宣言。

世子はムヨンとソビを連れ出発。
陸路を行くよりは水路の方が早いというムヨンの提案により、港に向かうことにする。

 

両班と庶民たちの立場の違い

一方、港では舟が両班たちを乗せて出港していた。

一部の兵士たちも残されたままで、牢に入っていたヨンシンも好きにしろ、と解放される。

港では老若男女が残されたままで、途方に暮れている。

 

舟では府使が世子も残ったままなのに、問題にならないだろうか、と心配している。
吏房は「世子様ご一行も旅立たれたのを見ました」と安心させる。

しかしそれは嘘で、吏房はこの国はもうすでにチョ氏のものであり、世子がどうにかできるものではない、どうせ東莱は夜になればまた地獄になるのだから、という考えだった。

吏房は「府使様を利用すれば世渡りできる」とほくそ笑んだ。

 

その頃、舟の底では兵馬節度使の母が、鍵付の大きな箱を目の前にしていた。

もうすぐ日が暮れる。

 

まとめ

またまた重要人物が登場した3話でしたね!
しかもゾンビに関する新事実も気になるところです。
ちなみにゾンビはドラマ中では「化け物」と呼ばれています。

  • ダニの死体を食べた人たちがゾンビへと変化した
  • 安炫大監は三年前の戦乱での活躍で民衆に人気がある
  • チョ氏と対立するくらいの人物だが、弱みも握られている?
  • 世子がボミルを殺したことを知られればさらなる波乱が待っている?
  • 両班は庶民を見殺しにして自分だけ生き残ろうとしている

チョ・ボムパルってチョ氏と親戚関係だったりするので、吏房はゴマすりまくってますねw
ボムパルは、優柔不断だけど、ソビに恋しちゃったり、ちょっと憎めないところがあります。

さてさて、次はどうなるでしょうか~!