引用元:Baahubali 2: The Conclusion (2017) - Photo Gallery - IMDb
バーフバリ、王の凱旋あらすじ詳細の続きです。
Part1はバーフバリの王位就任は取り消され、バラーラデーヴァ国王戴冠式の様子まで描きました。
では続きです~(*^。^*)
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バラーラデーヴァの奸計と抵抗するデーヴァセーナ
夜、王の居室の上には明かりのために火が延々と灯され、轟轟と燃えている。
なぜバーフバリ(プラバース)はマヒシュマティ王国に愛され、自分からは遠ざかってしまうのか、とバラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)は怒りにワナワナと震えている。
ビッジャラデーヴァ(ナーサル)は王なのだから、ひと思いにバーフバリを殺せばよい、とけしかける。
しかし、命令を下す権利はいまだに国母シヴァガミ(ラミャ・クリシュナン)が握っているので、バラーラデーヴァは警戒しているのだ。
「シヴァガミの考えを変えるのは難しい、日は西からは上らないぞ」とビッジャラデーヴァは困惑する。
バラーラデーヴァは「日が西から上らぬなら、東の空に沈めるまで」とバーフバリを陥れるためにはなんでもすることを決意する。
その頃、バーフバリとデーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)の祝言が上げられる。
デーヴァセーナは内心では自分のためにバーフバリとシヴァガミの母子の仲がこじれてしまった、と後悔をしているが、バーフバリは母の機嫌も孫息子の顔を見れば直るだろう、と楽観的である。
デーヴァセーナが妊娠し、シーマーンタ・ウンナヤナの儀式が行われる。
引用元:Simantonnayana, Hindu Ceremony
妊婦を祝うため、たくさんの贈り物が邸宅に集められ、カッタッパ(サティヤラージ)は場を整えるのに大わらわ。
クンタラ国王と王妃も見舞いに訪れている。
シヴァガミが訪れないか気にしているバーフバリにデーヴァセーナは声をかけるが、バーフバリはきっと来てくれる、と微笑む。
デーヴァセーナはカッタッパを呼び、お願いをする。
「私の国には子供が生まれたら長寿を願い、その子の祖父に子を抱いてもらう習慣がある。私にも夫にも父はいないので、そなたが子を抱く役目を担ってほしい」
それを聞いたカッタッパは目に涙を浮かべて喜び、
「生まれたお子様を頭上高く掲げましょう」と言った。
シヴァガミとビッジャラデーヴァ一行が訪れ、バーフバリは満面の笑みを浮かべ、それを見たデーヴァセーナも喜ぶ。
しかし、シヴァガミはバーフバリと目を合わせることなく、バーフバリの表情は暗く沈んでしまう。
デーヴァセーナも心配するが、クマラ(スッバラージュ)が現れバーフバリの表情が明るくなった。
クマラは自分で狩ったトラの毛皮をデーヴァセーナに贈る(字幕はトラだが毛皮はヒョウのもの)。
強くなったクマラだが、ずっとバーフバリからもらった短剣を携えていて、「勇者からもらった短剣と勇気があればなんでもできる」と自慢げだ。
それをバーフバリも嬉しく思い、二人は固い抱擁を交わす。
クマラが短剣を握る様子を、ビッジャラデーヴァはじっと観察していた。
そこにバラーラデーヴァが現れる。
デーヴァセーナへの最大の贈り物として、バーフバリの最高軍司令官の任を解き、家にずっといられるようにするというのである。
一同は驚くが、バーフバリは王の命令とのことで淡々と後任のセートゥパティ(ラケーシュ・ヴァレ)に司令官のものである指輪と剣を受け渡してしまう。
カッタッパはシヴァガミに懇願するような視線を送るが、シヴァガミは驚きつつも息子に何も言えないでいる。
それを見たデーヴァセーナは鋭く発言する。
「政治においてもっとも悪なのは沈黙です」とシヴァガミを非難したのだ。
「要職を犬のような男(セートゥパティ)に任せるとは言語道断」というデーヴァセーナの激しい口調に、侮辱されたセートゥパティはもちろんシヴァガミも激怒し、バーフバリも驚いて止めようとする。
デーヴァセーナはさらにバーフバリに対しても、「あなたからなにも祝いの品をもらっていません」
「王位の奪還を望みます。それは民の願いでもあります」
場が凍りつき、シヴァガミやバラーラデーヴァの一行は退場し、そこにはおろおろするバーフバリだけが残された。
バーフバリは王宮から追放されクマラは利用される
寺院。参列のために大勢の人が並んでいる。
そこにデーヴァセーナもやってくる。
中央の列は王族がすぐに参拝できるようにあけられているが、デーヴァセーナがそこを通ろうとするとセートゥパティの指示で塞がれる。
王がもうすぐ参拝に訪れるので、デーヴァセーナは一般庶民と同じく脇の階段に並べというのである。
庶民はデーヴァセーナに道を譲ろうとするが、デーヴァセーナは順番でよい、と笑顔で辞退する。
しかし、女性ばかりが上る階段の通路にはセートゥパティがおり、側を通る女性の体を撫で回している。
デーヴァセーナはそれに気づき、セートゥパティは次はお前の番だ、と指を指す。
順番がきたとき、デーヴァセーナはセートゥパティの脇に指していた小刀を抜き、一瞬のうちにセートゥパティの指を切断する。
王が裁定する法廷。
デーヴァセーナの手には鎖がかけられ、被告人として立っている。
セートゥパティの指を切り落とした罪を問われているのだ。
デーヴァセーナは調べもしないで逮捕したことに激しく抗議するが、バラーラデーヴァは裁定が下るまでは被告人は捕えられるべきというのがマヒシュマティの法だ、と反論する。
「豊穣の国(マヒシュマティ)とは名ばかり、徳によって治められないのであればそんな法は捨てておしまいなさい」とデーヴァセーナ。
そこへバーフバリがやってくる。
セートゥパティがことのあらましを自分に都合よく説明している間、バーフバリは睨みをきかせながら歩き回る。
バラーラデーヴァはセートゥパティが怖がっているので、バーフバリに「原告を怯えさせるな」と諌める。
しかし、バーフバリは「やましいことがあるから怖がるのだ」と言い返す。
シヴァガミはバーフバリの行動を非難するが、バーフバリは身重の女性を事情も聞かずに縛り付けることのほうが非難すべきことだ、と主張。
デーヴァセーナに何があったのか、その場で尋問を始める。
「参拝する女性たちの体をその男(セートゥパティ)が撫で回していた。自分の番が来たので指を切り落とした」とデーヴァセーナは説明する。
バーフバリは「お前が悪い」と言うのでデーヴァセーナは驚く。
「お前が切り落とすべきは指ではない。首だ!」とバーフバリ。
刀を振りぬいて、背後にいるセートゥパティの首を切り落とす。
シヴァガミ、バラーラデーヴァ、そして観衆はあまりのことに驚き目を見開く。
セートゥパティの首は一瞬の後に落下し、体も倒れた。
バラーラデーヴァは王座の踏み台を踏み抜いて壊し、自分を差し置いて裁きを下したことを責める。
バーフバリは間違っていることを正したまで、とデーヴァセーナの鎖を刀で解く。
そこでシヴァガミが反論する。
たとえセートゥパティが有罪であっても裁くのは王で、それを刀で対抗するのは謀反に相当するというのである。
「その女(デーヴァセーナ)が祝言の日に王位を望んだから、そなたも王のつもりなのか?」と。
バーフバリは母上の法は欺瞞に満ちている、と非難。
それを肯定と受け取ったシヴァガミは王族が謀反を起こしたときの罪を確認する。
役人が「王族が謀反を起こした場合、追放に処す」と法律を読み上げる。
シヴァガミ「バーフバリとデーヴァセーナはただ今より着の身着のまま王宮から追放する」と宣言。
バーフバリはその宣言を受け入れ、「私はいつでも王国のために駆けつけます」とシヴァガミから授けられた刀を置き、王宮を去る。
観衆たちは心のよりどころであったバーフバリを惜しみ、涙を流す。
シヴァガミも身を引き裂かれる思いであったが、それを口には出さない。
カッタッパは王族に仕える奴隷なので、バーフバリを見送るしかなかった。
バーフバリはデーヴァセーナと一緒に王宮を出ていく。
それにはクマラや女官たちも付いていった。
王宮の外では民が待っており、悲しみを押し隠してバーフバリたちが自分たちと一緒に暮らしてくれる喜びを祝う。
Dandaalayyaa
(ダンダーレイヤーの歌の中では、バーフバリたちが民に迎えられ、野に下り生活をする場面、皆に愛され、民のために生活のための道具や知恵を授ける場面が描かれます。)
一方、バラーラデーヴァの一派は民に受け入れられるバーフバリの様子を苦々しく見ている。
デーヴァセーナの出産が近づき、バーフバリにも胎児の動きが感じられるようになる。
胎児が元気に育っているのを祝うのを、クマラも微笑ましく見ているが、観衆の中に刀を持つものが紛れ込んでいるのを見つける。
バーフバリに近づけず、あきらめて帰る男の後をつけるクマラ。
カーリー像の元でその男がバラーラデーヴァに会っている。
バラーラデーヴァは男に「今度こそ弟を殺さなければ、お前が死ぬ番だ」と命令している。
ビッジャラデーヴァもいるが、弟として育ったバーフバリを殺すのはやめろと、懇願している。
バラーラデーヴァはビッジャラデーヴァのその願いをはねつけ、突き飛ばし王宮へ帰る。
クマラはビッジャラデーヴァを助け起こし、バーフバリにこのことを知らせなければ、と言うが、ビッジャラデーヴァは「あいつは無垢な男だから兄のことを信頼しているのだ、信じはしない」とクマラを止める。
その代り、クマラがバラーラデーヴァを討ってくれ、と頼む。
クマラはバーフバリやデーヴァセーナ、生まれてくる子供のために決意する。
ビッジャラデーヴァはクマラを王の寝室につながる裏道から王宮に侵入させる。
クマラは剣を手に持ちバラーラデーヴァが寝ているはずのベッドに近づくが、そこには誰もいなかった。
そこにバラーラデーヴァが明かりに油を差し、煌々と自分の姿を照らす。
その場には兵士も大勢隠れていた。
気づかれていた、とクマラは慌てるが、バーフバリの言葉を胸にバラーラデーヴァに立近づくために、兵士を次々と倒していく。
クマラは満身創痍になりながら、ついにバラーラデーヴァの直前まで辿りつく。
しかしバラーラデーヴァはビッジャラデーヴァを盾にする。
クマラはひるむが、その隙をついてビッジャラデーヴァがクマラを斬る。
ビッジャラデーヴァは自分の味方だと思っていたクマラは唖然としてしまうが、ビッジャラデーヴァは「お前は騙されていたのだ」とクマラを嘲る。
「バーフバリはクマラに短剣を渡し、裏道を教えてバラーラデーヴァを討つように言った、そう言えばシヴァガミもバーフバリに死刑を言い渡すだろう」
クマラがもつ短剣でバラーラデーヴァは自分の顔を斬りつける。
茫然とするクマラに、ビッジャラデーヴァはとどめをさす。
カッタッパによるバーフバリの殺害とシヴァガミの後悔
王の居室では兵士の遺体とクマラの遺体が転がっている。
その光景と、わが子の顔が血に染まっているのを茫然と見つめるシヴァガミ。
ビッジャラデーヴァはバーフバリは死刑に値することをした、とシヴァガミに滔々と言って聞かせる。
しかし、シヴァガミは民から信頼の厚いバーフバリを処刑すれば、民たちの反乱や宮廷の分裂を引き起こし、内戦が起こることまで予想する。
では何もしないというのか?と責めるビッジャラデーヴァに対し、
「バーフバリの死刑は不可避!」とシヴァガミが叫んだためビッジャラデーヴァは気圧されるが、「だが王の手を汚してはならない」とも言った。
シヴァガミの居室。
カッタッパが呼び出され、バラーラデーヴァがカッタッパに「王族に仕える一族として何でもするのだな?」と確認している。
カッタッパが当然です、と肯定すると、バラーラデーヴァは「バーフバリを討て」と命じる。
カッタッパは驚き、シヴァガミに王を説得してくれ、と懇願する。
いつもバーフバリに優しかったシヴァガミの顔が頑なに冷たくなっているのを見て、カッタッパはその願いが通じないことを痛感する。
自分は命令に背いたため、斬ってくれとシヴァガミに刀を渡すカッタッパ。
しかしシヴァガミは「お前がやらないなら私がやる」と冷たい。
バーフバリが最も愛する人の一人であるシヴァガミに斬られるのは絶対にダメだ、と思い、カッタッパは涙を飲んで命令に応じる。
カーテンの後ろでは、バラーラデーヴァとビッジャラデーヴァが、カッタッパがもしバーフバリを斬れなかったときのための策を考えている。
デーヴァセーナがにわかに産気づいたため、バーフバリは民たちとともに緊張しながらそこらを歩き回っている。
そこにカッタッパが謀反で処刑されるという知らせが届く。
バーフバリはデーヴァセーナにカッタッパを助けに行く、と知らせに部屋に入る。
止められると思ったバーフバリであったが、デーヴァセーナは「カッタッパには子供を抱いてもらうと約束した、必ず連れて帰って」と苦しい息をしながらも刀を握らせる。
荒地の処刑場。
マヒシュマティ王国の兵士がカッタッパを吊し上げ、周囲の木材に火をつけ嘲笑している。
そこにバーフバリが現れたため、兵士たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
カッタッパの拘束を解きながら、バーフバリは「誰がこんなことを?」と問う。
その瞬間矢がバーフバリの肩を貫き、後ろを見ると数百本の矢がバーフバリとカッタッパに向かって放たれてくるのが見えた。
バーフバリは反射的にカッタッパを自分の体で覆い、矢を体に受けて守った。
カーラケーヤの残党がバーフバリを追ってきていたのだ。
カッタッパは足を縛られていて動けないので、バーフバリは体に刺さった矢の矢柄を刀で切り落とし、カッタッパを背負って逃げる。
カッタッパはこんな自分を助ける義理はない、逃げてくれ、とバーフバリに懇願する。
バーフバリは見捨てたくともデーヴァセーナに約束してしまったからな、と軽口をたたき、拘束を解くために自分の体から矢尻を抜き、腕に巻かれた鉄条を切り落とす。
カッタッパは逃げないと死んでしまう、と訴えた。
バーフバリは「私の身を危ぶんでいるようだが、お前がいる限りわたしは死なない」と言い切る。
そのとき、空は掻き曇り雷鳴がとどろく。
そしてカッタッパはバーフバリが自分を純粋無垢に信じていることを知り、彼をこんな世の中に残してはいけない、とバーフバリを斬ることを決心したのだった。
カーラケーヤ残党が二人の目前に迫り、バーフバリは先に集団めがけて突っ込んでいく。
相手が持っていた刀や槍、鎖を使い、次々と敵を倒していくバーフバリ。
倒した敵を丸太の上に磔にしていく。
鎖をつないだ槍を投げ飛ばし、崖の際にあったおもりによって丸太が持ち上がっていく。
そして死体が槍によって磔にされた丸太が起立し、雷が落ち、火が轟轟と燃えあがった。
カーラケーヤのリーダーは燃え上がる炎の中、味方を盾にしてバーフバリに近づいていく。
そこに拘束を解いたカッタッパも応戦にかけつける。
カーラケーヤのリーダーとバーフバリとが一戦を交える。
バーフバリはリーダーを抱え上げ、宙に放り投げた刀がその体に刺さる。
リーダーの体からバーフバリは刀を抜き、それをカッタッパに投げ渡す。
カッタッパは投げられてくる刀を見もせずにキャッチし、カーラケーヤの兵士たちを刀に伏していく。
バーフバリは自分の馬の柄の刀をもって戦っているが、カッタッパはバーフバリから投げ渡された刀を手につかみ、涙に暮れる。
そして兵士たちを倒したばかりのバーフバリを、カッタッパは後ろから突き刺す。
バーフバリは驚き、刀を遠くまで離してしまう。
一瞬険しい顔をして振り向くが、刺したのがカッタッパだと知り茫然とする。
カッタッパは泣きながら、「王家の総意」とつぶやく。
力が抜けて倒れこむバーフバリ、それを支えるカッタッパ。
空を仰ぎ見るバーフバリは、カッタッパに
「母上のことを頼む」
と言い残した。
そして痛みに耐えながら、カッタッパに手を差し出す。
カッタッパは刀を取に行き、バーフバリは王座に座るかのように坐する。
刀を支えにして座り、「ジャイ、マヒシュマティ」と言うとこと切れる。
そこに闇の中からバラーラデーヴァが現れ、カッタッパに「心配するまでもなかったな、やはりお前は私の犬だ」と吐き捨てる。
バラーラデーヴァは戴冠式のバーフバリの言葉を覚えていた。
その言葉を繰り返し、バーフバリの体を彼の斧によって傷つけていく。
「愚かな母上に忠誠を誓うなど、馬鹿な男だ、私が騙してお前を討たせたというのに」と勝ち誇った表情でバーフバリの死体に向かって叫ぶ。
それをカッタッパは耳にし、愕然とする。
シヴァガミの居室。
雷鳴が轟く中、足音がした方向をシヴァガミはハッと見る。
そこには雷に照らされてカッタッパの姿があった。
カッタッパはシヴァガミの手を取り、「これがバーフバリの血」と血をべったりとつける。
「この罪を今生で償えますか?」と言う非難がましいカッタッパの言葉をシヴァガミは諌めるが、カッタッパは間髪入れずに「あなたの罪です!」と指をさし責めた。
「あなたはわが子可愛さにその子の罪に気づくことができず、無実のバーフバリを殺したのです」と、バラーラデーヴァの言葉を伝えるカッタッパ。
それを聞き、シヴァガミは目の前に死んだバーフバリの姿を見る。
自分で母乳を与え、育ててきた記憶がフラッシュバックする。
しかしその手で顔をなでたくてももはやバーフバリはそこにはいない。
Lullaby of death
そこに生まれたばかりの赤ん坊を抱えたデーヴァセーナがやってくる。
カッタッパは「あなたのお子を抱きかかえるはずだったのに、あなたの夫をこの手で殺してしまった」と泣いて告白する。
デーヴァセーナは茫然と座り込む。
続いてバラーラデーヴァとビッジャラデーヴァがやってきて、ビッジャラデーヴァがシヴァガミに「赤子を殺さなければ反乱の種が残る、殺せ」と命令する。
シヴァガミがよろよろとデーヴァセーナに近づくので一瞬デーヴァセーナは緊張するが、親愛の念を表すように足に触れられたので驚く。
シヴァガミは「バーフバリの美徳を讃えたそなたは正しかった、私はもうこの罪を涙でそそぐこともできない」と後悔の念を吐露する。
王宮の広場ではマヒシュマティの民が集まり、バーフバリがいないことについて疑問を叫んでいた。
そこにシヴァガミが赤ん坊を抱えながらバルコニーに出てくる。
「バーフバリは死去した」という宣言に民は驚き息をのむ。
「新しい王はマヘンドラ・バーフバリ!」と赤ん坊を抱え上げ宣言する。
デーヴァセーナは涙と喜びを爆発させ、バラーラデーヴァは先を越されたというように歯噛みする。
民はマヘンドラ・バーフバリの名を確かめるように、覚えるように叫び続けた。
シヴァガミはカッタッパに、バラーラデーヴァの企みを裁くための裁判を開くために大臣たちを集めよ、と命令する。
しかし、バラーラデーヴァもそれを見越し手を回していた。
兵士たちにシヴァガミを捕えさせようというのである。
カッタッパはシヴァガミと赤ん坊を逃がすために、大きな扉を力づくではずし、それを盾にする。
シヴァガミはデーヴァセーナと逃げるために立ち上がらせようとするが、出産直後のデーヴァセーナは走ることができない。
デーヴァセーナはシヴァガミに赤ん坊を連れて逃げてくれ、と頼む。
そしてマヘンドラに、「必ずマヒシュマティ王国に戻ってくると約束してください」と呼びかける。
マヘンドラの手はデーヴァセーナの手の上に、願いを約束するかのように落ちた。
シヴァガミは王宮の裏道を通り、王宮の外へと向かう。
カッタッパを捕えて邪魔者がいなくなったバラーラデーヴァは弓をもつ。
バルコニーからはシヴァガミが外に出て、外に通じる川に浮かべた小舟に乗り込む様子が見えていた。
バラーラデーヴァは躊躇わず、小舟に乗り込む前のシヴァガミの背中を弓で討った。
シヴァガミの体は川に落ち、見えなくなった。
バラーラデーヴァはそのあと、怒りに任せてクンタラ王国を壊滅させ、デーヴァセーナを鎖でつなぎ、虐待し続けたが、デーヴァセーナはマヘンドラが帰ってくるのを信じ25年待ち続けたのである。
マヘンドラ・バーフバリのマヒシュマティ凱旋
カッタッパの話を聞いたシヴドゥ=マヘンドラは、デーヴァセーナの手を包み、泣いた。
そして次の瞬間にはマヒシュマティ王国奪還への闘志を目に宿していた。
それを感じてデーヴァセーナも鼓舞をするように微笑む。
「マヒシュマティ王国の民へ宣言せよ!マヘンドラ・バーフバリが帰ってきたと!」
マヒシュマティ王国の民も集まり、大人になったマヘンドラ・バーフバリを眼前に迎える。
バラーラデーヴァに立ち向かうには武器が足りない、と言うカッタッパの部下に、マヘンドラは武器がなければ斧でも畑を耕す道具でも、なんでも手にもって戦えと鼓舞する。
その姿はアマレンドラ・バーフバリが兵士を鼓舞する姿に似ていた。
マヒシュマティ王国の宮殿。
デーヴァセーナが連れ去れらた広場ではバラーラデーヴァが怒りに震えていた。
バラーラデーヴァは気づいていたのだ。「私の喜びは王座でもなく、黄金像でもなく、デーヴァセーナに苦しみを与えたこの鎖にあった」と。
鎖を愛しく頬に撫で付けるのと同時に、デーヴァセーナがいなくなったことに対して怒りで頭が沸騰しそうになっている。「かならずデーヴァセーナを連れ戻す」
そこにカッタッパが兵を集めたという知らせが届く。
王宮を囲む砦の上。
カッタッパたちが攻めてくるであろう方向がよく見える場所で、バラーラデーヴァたちは観察をしている。
バラーラデーヴァはレンズを入れ替えられる望遠鏡のようなものを使い、遠くを見ようとする。
するとヤシの木がところどころ生える荒野をデーヴァセーナが歩いてくるのが見えるが、その手にはバドラの首が掴まれていた。それだけでもバラーラデーヴァは許せなかったが、その後ろを歩く人間を見て驚きのあまり後ずさった。
ビッジャラデーヴァも何が見えるのか不思議で覗いてみると、そこには死んだはずのアマレンドラが。
デーヴァセーナはバドラの首を上に投げる。
その首をマヘンドラが弓で射ると、首はバラーラデーヴァたちがいるところまで飛んでいき、首はバラーラデーヴァの手に落ちた。
バラーラデーヴァはバドラの首を撫で、殺した者たちの首の上にバドラの首を添えると誓った。
「敵に死を!」と叫ぶバラーラデーヴァの声を合図に、戦が始まった。
1万人以上もいようかと思われるマヒシュマティ兵士たちが、堀にかけられた橋を渡って、急ごしらえのマヘンドラの軍に向かっていく。
馬に乗った兵士たちが迫る中、マヘンドラはヤシの木を使った兵器で木を投げつけ、先陣を壊滅させた。
数少ない道具を駆使したり、マヘンドラの怪力でマヒシュマティの兵士たちを圧倒していく。
そこにバラーラデーヴァが前回よりもパワーアップしたチャリオットに乗って現れる。
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牛二頭で戦車は引かれ、鎌車は三つに増えており、戦車の前部分からは矢が発射されるようになっている。
その戦車によってマヒシュマティの兵士もマヘンドラ軍の民たちも倒れていく。
バラーラデーヴァはデーヴァセーナの近くまで迫る。
「私とは25年の時をともにしたのに、たった9ヶ月過ごしただけの男についていくとは薄情だ」と薄ら笑いを浮かべながら話しかける。
クンタラ国王がそんなバラーラデーヴァに立ち向かっていくが、あっさりと首を斬られて死んでしまう。
バラーラデーヴァはついにデーヴァセーナを捕まえ連れ去ってしまう。
それを見たマヘンドラは慌てて母を連れ戻そうとする。
戦車が橋を渡り、橋はこれ以上だれも入らせないように閉じられようとする。
徐々に上がっていく橋だったが、マヘンドラはすんでのところで端を捕まえるところまで追いつく。
しかし、バラーラデーヴァが放った矢がマヘンドラの鎧に刺さり、マヘンドラは地面に落ちてしまう。
なおも追い縋ろうとするが、さらにマヘンドラに向かって千本も越えようかという矢が放たれる。
マヘンドラはカッタッパや民たちの盾によって守られるが、死んでもいいから母を取り戻す、というマヘンドラにカッタッパは喝を入れる。
「闇を知で照らしたアマレンドラのように考えるのです」
マヘンドラは悔しさで叫び、空を見上げる。
しかし、その空を見上げたことで何かを思いつく。
しなるヤシの木の特性を利用して、ヤシの木のてっぺんが地面につきそうなほど曲げられている。
倒されたヤシの幹にマヘンドラとカッタッパ、数人の兵士たちが乗り込み、手をつなぐ。
マヘンドラの合図でヤシの木の頂点にくくりつけられた縄が斬られ、ヤシは思いっきり反動をつけてまっすぐになる。
そしてマヘンドラたちは空中に投げ出されるが、その先はマヒシュマティの砦であった。
向かってくるマヘンドラたちに対して矢が射られるが、マヘンドラたちは盾を体の回りに固め、まるでラグビーボールのように身を守ったため矢を防ぐことができた。
そしてそのままボールは砦の中に入ることに成功したのである。
カッタッパが成功の合図を送ると、次々とヤシの木の反動を利用してマヘンドラの軍たちが砦に乗り込む。
もっとたくさんの兵士を砦の中に入れようと、マヘンドラは橋を上げている鎖を断ち切ろうと空中を飛び、人間の太さほどもある鎖に乗る。
マヘンドラがハンマーを何回か振り下ろすと、鎖にヒビが入り橋はついにおり、マヘンドラの軍を王国になだれ込ませることに成功した。
アヴァンティカが「シヴドゥ!」と刀を渡し、マヘンドラはデーヴァセーナを救うために王宮の広場へ向かう。
デーヴァセーナは再び捕えられ、鎖につながれようとしていたが、マヘンドラがそれを防ぐ。
マヘンドラはデーヴァセーナにシヴァ神への巡礼を提案し、母が戻ってくるときには薪の上にバラーラデーヴァを据えておくと約束する。
再びデーヴァセーナを痛めつけられることを喜びとしているバラーラデーヴァは、デーヴァセーナが戻ってきたときには目の前で息子を殺すことを誓う。
戦車で向かうバラーラデーヴァに、盾と槍で応戦するマヘンドラ。
マヘンドラは戦車の弱点である鎌車の歯車を的確に突き、破壊する。
牛の頭に乗ると、槍をバラーラデーヴァに向けて放つ。
バラーラデーヴァもすかさず槍を放つが、マヘンドラの放った槍がバラーラデーヴァの槍を砕く。
壊れた戦車から投げ出されたバラーラデーヴァは、髪を結び愛用のガダーでマヘンドラを叩き割ろうとする。
マヘンドラはすかさず盾をかざすが、勢いで地面が割れ、橋が崩壊する。
デーヴァセーナが裸足で頭に火が燃え盛る器を乗せ、シヴァ神への巡礼をしている。
それをカッタッパとアヴァンティカらが守っている。
ビッジャラデーヴァと僧侶がその光景を目撃するが、僧侶は「3回回ったら願いが叶ってしまうので止めなければならない…!」と驚く。
ビッジャラデーヴァは巡礼を止めようと、木でできた橋に火を点けさせる。
再びデーヴァセーナが橋の前に差し掛かるが、火が燃え盛っている。
歩みを止めれば願いが叶わないのでカッタッパとアヴァンティカが驚くが、ここでマヒシュマティの兵士に二人は足止めを食らってしまう。
それでもデーヴァセーナは歩みを止めない。
マヘンドラはバラーラデーヴァに少々押され気味である。
バラーラデーヴァに向けてカタパルトに乗せた石を発射しても、石は黄金像の土台に当たるだけでバラーラデーヴァは避けてしまう。
ガダーの鎖を巻きつけられ、マヘンドラは黄金像の土台にある馬の上に首を吊られる。
そこは馬の首を折ることで間一髪首を絞めあげられずに済んだ。
二人は土台で戦いを繰り広げたので、そのうち土台が衝撃に耐えられず崩壊し、黄金像が倒れ、首が吹っ飛んでしまう。
吹っ飛んだ首は燃え盛る橋の上に落ち、勢いで消火される。
そこにちょうどデーヴァセーナが通りかかり、バラーラデーヴァの黄金の顔を踏みつけながらデーヴァセーナは橋を渡ることに成功する。
黄金像を壊されたことを怒ったバラーラデーヴァは、マヘンドラを地面に倒し、手のひらに岩の釘を刺し地面に磔にする。
そしてマヘンドラの鎧を剥ぎ取り、「弟をこの手で殺さずにどれだけ後悔したか。お前をこの手で殺せることがどれだけ喜びか。」と直接心臓をもぎ取ろうとする。
マヘンドラは地面に刺された釘を折るが、拳を交わされ巴投げでシヴァ神の御神体まで投げ飛ばされる。
しかし、マヘンドラが御神体についた手から血が流れると、マヘンドラはかえって生まれ変わったようになった。
シヴァに祈りをささげるときのように血が流れる胸に灰をこすり付け、灰が煙のように舞う。
腕に鎖を巻きつけ、バラーラデーヴァに立ち向かう。
バラーラデーヴァのダガーも軽々と凹ませ、バラーラデーヴァの顔は血まみれになっていく。
そして鎖をバラーラデーヴァの体に巻きつけると、25年間デーヴァセーナを苦しませ続けた檻の上に叩きつける。
デーヴァセーナがついに巡礼の儀を済ませ、元の位置に戻ってくると、マヘンドラはバラーラデーヴァをデーヴァセーナが用意した薪の上に投げ飛ばし、カッタッパから刀を受け取る。
宙を飛び刀をかざしながら自分に向かってくるマヘンドラの姿を見ているバラーラデーヴァの目には、背後に雷鳴轟く雲が見えアマレンドラ・バーフバリの姿が映った。
膝を串刺しにされたバラーラデーヴァとマヘンドラが最後に向かい合う。
頭に乗せた火の器をもって近づいてくるデーヴァセーナに、命乞いをするバラーラデーヴァだが、デーヴァセーナには届かない。
「もうお前の愛するものはいないのだから、一緒に死のう」とバラーラデーヴァが言った次の瞬間、デーヴァセーナはポトリと火の器を薪の上に落とす。
断末魔の叫びをあげるバラーラデーヴァの声は、夕焼けのマヒシュマティ王国にこだました。
Nippule Swasaga
(伝説誕生でも流れたこの歌が再び流れます)
マヘンドラの戴冠式。
サンガがティカをマヘンドラの額に塗り、デーヴァセーナが王冠をマヘンドラに授けている。
参列の雛壇にはアヴァンティカや村長の姿もあり、ビッジャラデーヴァも肩をすくめて座っている。
バラーラデーヴァの黄金像の頭部は砦から落とされ、堀から川に流れ、下流へと去っていく。
マヘンドラは民に対して王としての宣誓をし、民にも努力を怠らないように諭す。
(ここでラジャマウリ印が押され、映画はいったん終わります)
黄金像はマヘンドラの旅路を遡るようにして、滝の下の世界へと戻っていく。
行きついた先はシヴドゥが滝の下に移動したシヴァ神の御神体の前であった。
まとめ
いかがでしたでしょうか~!
あらすじじゃないじゃないかwって感じですが、思い出しながら書くとあれもこれも、って書くことが多いんですよね…!
強引に「王の凱旋」をまとめてみますと、
- バーフバリはずっと母の教えを守っている
- シヴァガミから見ると教えに背いているように見える
- デーヴァセーナはバーフバリ以上に正義感が強い
- 父と子を同じ俳優が演じることで「誓い」が完結する感覚が高まる
- 神を体に宿すことで主人公が勝利を得る
という印象を持ちます!
主人公なんであんなに強いんだ?という疑問が見ているうちに気にならなくなるのがヒーロー映画の醍醐味だと思いますが、バーフバリの場合は誓いをまもる正義感と、シヴァを思わせるモチーフを散りばめる(シヴドゥとか、牛に乗るとか)ことで説得力を増しているんだと思います。
負けそうになるときは母を苦しめた鎖とシヴァ神の力を得て、最後は父の復讐を果たすっていうのがスカッとするところだと思います。
それ以外にも歌とか、画面の強さとか本当にものすごいので、必見の作品です。
ちなみに見た後は「伝説誕生」も見たくなるのでw、時間に余裕があるときに見るといいですよ!
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参考